Apple Watchの泣きどころといえば、何と言ってもバッテリーです。
私の使っている初代Apple Watch 42mmモデルで、朝フル充電の状態からスタートして、翌日の夜寝る前の時点でバッテリー残量が30%程度。実質2日間のバッテリーライフですが、いつも「寝る前に忘れずに充電しなくちゃ」と気にしていなければならないのがストレスです。
そんなApple Watchのバッテリー問題に対しては、Apple Watchの非接触充電に対応したモバイルバッテリーが各社から発売されていますが、今回はその中からつい最近発売されたばかりのOittmのものをレビューいたします。
バッテリーを1つにまとめられるのが便利です。
1週間や2週間はバッテリーの心配なしに使いたい
Apple Watchはスマートデバイスとは言っても時計なわけですから、いつもいつもバッテリーの心配をしていなくても使えるようにしていただきたいわけです。
理想を言えば太陽光で充電されていつまででも動き続けてくれるのが希望で、そういったメンテナンスフリーに憧れてこういうものを買う寸前まで追い込まれたりもしました。カッコいいです。
シチズン PROMASTER BY0080-57E(Amazon)
こういうものはスマートウォッチ的な機能は全く備えていないのですが、充電のことを一切気にしなくて済むという点で、Apple Watchとは別世界の使い勝手なわけです。
しかも電波時計なので時刻合わせの心配までないという便利さ。
しかし、わがまま言っても仕方ないので、せめて1週間か2週間くらいはバッテリーのことを(今ほどは)心配せずに使えるようにできないかと考えて、今回紹介するバッテリーを導入しました。
これです。
Oittm Apple Watch モバイルバッテリー 5000mAh(Amazon)
これ、ようはApple Watchにも充電できるモバイルバッテリーなわけですが、これをいつも持ち歩いていれば、出先でバッテリーが切れてApple Watchがただの高い腕輪にならないようにできるはずです。
どうせ何かしらのモバイルバッテリーは持ち歩いているのだから、そいつがApple Watchにも対応していれば、Apple Watchのバッテリー問題の3分の1くらいは解決するのではないかという発想です。
また、バッテリー問題のために長期の旅行には連れ出しにくいApple Watchですが、こうしたものがあれば専用のケーブルやACアダプターを持ち歩く必要がなくなるので、行動範囲が広がるという目論見もあります。
OittmのApple Watch対応モバイルバッテリーの概要
さて、今回使うOittmバッテリーの仕様は次のようになっております。
項目 | 内容 |
---|---|
容量 | 5,000mAh(電圧不明) |
入力 | 5V 1.8A(micro USB) |
出力 | 5V 1.0A(Apple Watch)、5V 2.1A(USB-A) |
サイズ・重量 | 125.6 x 42.8 x 25.7mm・162g |
バッテリーの容量は5,000mAh。仕様には電圧が書かれていませんが、よくある3.6Vだとすると18Whとなります。
Apple Watch Series 2のバッテリー容量は38mmモデルで1.03Whらしいので、42mmモデルがより大容量のバッテリーを搭載しているとしても、商品説明にある「Apple Watchに約6-7回」の充電は問題なくこなせそうです。
手元のApple Watch(初代/42mm)でフル充電で丸2日使えることを踏まえ、より長持ちするようになったというApple Watch Series 2も同程度以上にバッテリーがもつとすると、6〜7回も充電できれば、これ1台で丸2週間分のバッテリーをまかなえることがわかります。ナイスです。
Ottim Apple Wath対応モバイルバッテリーのレビュー
パッケージと外観
OittmのApple Watch対応バッテリーのパッケージを開けるとこのとおり。
中にはバッテリー本体とバッテリーを充電するときに使うUSB-A – micro USBケーブルが入っています。
こちらがバッテリー本体。両端が白のつや消し樹脂素材で先端のウォッチをセットする部分だけ光沢素材、中間が黒のつや消し樹脂素材になっています。
先端にはApple Watchをセットするおなじみの丸い窪みがあります。
そのすぐ脇の側面には、バッテリー(本機)を充電するためのmicro USBポートと電源ボタンが配置されています。
反対の側面にはスマートフォンその他に給電するためのUSB Type-Aポートがあります。
そして、天面のApple Watchをセットする部分の近くには、バッテリー残量を表示する8灯(2つセットで点灯するので、表示は全消灯を含めて5段階)のLEDがあります。
このLEDは機器への充電中、本機の充電中、前出のボタンを押したときにのみ点灯します。
Apple Watchをセットして電源ボタンを押すと、このように充電が行われます。
Apple Watchをセットする部分には磁石が仕込まれていて、このように持ち上げて傾けてもApple Watchは吸い付いたままです。
セットが甘くて充電できていないとか、不意にApple Watchを落としてしまうなどのリスクが小さくなる親切設計です。
バッテリー本体の重さは実測で162g。仕様とぴったり同じです。
サイズ感を測るためにiPhone 7と並べてみるとこうなります。
iPhone 7よりも1cmくらい短く、幅は5分の3くらいです。
Apple WatchとiPhone 7を同時に充電するとこうなります。(iPhoneを充電するケーブルは別途用意したものです)
もちろん同時に充電できます。
使い勝手
ボタン1つの簡単操作なので使い勝手もなにもありませんが、とても良い点をいくつか紹介します。
まず、USB Type-A側の出力が2.1Aもあるので、iPhoneだけでなく、iPad Proに給電・充電することができます。
容量がiPadを充電するほどには大きくないため、あくまでも補助的な使い方になりますが、バッテリーが切れそうだけどもう少し作業したいというときに、いくらかでもiPadを延命してくれるのは有り難いです。
次に、本機を充電しながらでも、Apple Watch側、USB Type-A側ともに、給電できるのが素晴らしいです。
本機のバッテリーが十分に残っているときはそこからApple Watchなりに充電すればいいのですが、本機のバッテリーの残りがなくなった状態でも本機を通じてApple Watchに充電できるため、これさえ持って歩けばApple Watch用のケーブルを別に持ち歩く必要がなくなるわけです。(本機を充電するためのmicro USBケーブルは必要です)
Apple Watch用のケーブルはApple Watchに充電するためにしか使えないという気の利かないアイテムであるにもかかわらず、サードパーティのものでも3,000円近くするので、外出用にもう1本買ったりするのは避けたいのです。
今回紹介しているアイテムは、いざという時には充電用ケーブルの代わりにもなるというスグレモノです。
なお、バッテリー容量はあまり求めないけど、ケーブル代わりになるものが欲しい場合は、同じOittmからキーホルダー型の小容量バッテリーが発売されています。
Oittm Apple Watch用モバイルバッテリー 900mAh(Amazon)
Oittm Apple Watch用モバイルバッテリー 700mAh(Amazon)
Apple Watch使いなら持っておきたいモバイルバッテリー
今回紹介したOittm Apple Watch対応モバイルバッテリーは、容量が5000mAhあるおかげで、Apple Watchだけでなくスマートフォンへの充電にも使えることで、Apple Watchユーザーが普段持ちするモバイルバッテリーとして最適です。
サイズも同程度の容量の一般的な製品と比べて、Apple Watchをセットする分だけ大きい程度に収まっていて、納得の行くものです。
スマートフォンユーザーはモバイルバッテリーを持ち歩く方が多いと思いますが、Apple Watchユーザーでもある場合は、これ1個に集約してしまえば持ち物の数を増やさずに済みます。
それほど数が売れるものではないせいでしょうか、そこそこのお値段になっているのですが、某有名メーカーの類似品と比べればまだお求めやすい価格です。
というわけで、Apple Watchユーザーのモバイルバッテリーに、OittmのApple Watch対応バッテリーがオススメという話でした。
リンク:Oittm Apple Watch モバイルバッテリー 5000mAh(Amazon)