9月20日に公開されるiOS 11ではいろんな機能が追加・改善されますが、その中にAirPlay 2というのがあります。
WWDC 2017で紹介されていたのですが、すっかり見落としていました。
AirPlay 2ってなに?という話。
AirPlay 2とは
AirPlay 2は既存のAirPlayの規格を進化させたもので、iOS機器・macOS機器・tvOS機器からAirPlay 2対応スピーカーにLAN経由で音声を送って再生させられるというものです。
AirPlay 2は従来のAirPlayに対して次の改善が図られています。
- 複数のスピーカーでのシンクロ再生が可能になる
- 通信が一時的に途切れても再生が途切れなくなる
- 曲のシークやスキップのレスポンスが速くなる
スピーカー側のバッファサイズを大きくする(数分間分の音声をバッファするらしい)という変更を伴うため、既存のAirPlay対応スピーカーがそのままAirPlay 2に対応するわけではないようです。
WWDCの時点で具体的に名前が挙がっていたのは、AppleのHomePodと最新世代のApple TVだけで、サードパーティの対応予定などは不明ですが、キーノートのスライドにはDENON / marantz、BOSE、naimオーディオ、B&O、B&Wなどが対応予定のメーカーとして紹介されていました。
その中の一つ、LIBRATONEというメーカーのサイトでは、発売済みのスピーカーのファームウェアをアップデートすることでAirPlay 2に対応させると明言されています。
LIBRATONE 「ZIPP/ZIPP MINI – AIRPLAY 2」
https://support.libratone.com/hc/ja/articles/115003631165-Zipp-Zipp-Mini-AirPlay-2
製品はこちらです。かわいい。
こういう例もありますので、上に挙げたメーカー以外でも、手持ちのAirPlay対応機器が将来AirPlay 2対応機器にアップデートされる可能性に賭けるのも悪くないかもしれません。私のOPPO Sonica DACもぜひ対応していただきたいです。
既存のAirPlayに対する不満は、再生開始や曲のスキップといった操作への反応が遅い(2秒くらい待たされる)ことです。
AirPlay 2では再生開始が早くなるかはわかりませんが、スキップはきっと即座に反応するようになるはず。
そんな楽しみなAirPlay 2についてでした。
リンク:Apple「Introducing AirPlay 2」