UQモバイルで毎月のデータ容量と無料通話容量が2倍になる「増量オプション」というサービスが、2018年2月下旬からスタートします。
サービスの概要と注意点などをまとめます。
UQモバイルの「増量オプション」の概要
UQモバイルが2018年2月下旬に提供を始める「増量オプション」のサービス内容は次の図のとおりです。
無料通話付きのプラン(「おしゃべりプラン」または「ぴったりプラン」)の月々のデータ容量が契約しているプランで定められた量の2倍になり、さらに、ぴったりプランの場合には月間の無料通話の時間も2倍になるというものです。
「増量オプション」の利用料金は月々500円(税別)です。
容量3GBのプランMと、容量7GBのプランLの差額が2,000円(税別)であることを考えると、容量6GBを利用できる「プランM + 増量オプション」が非常にお得なことがわかります。
さらに「増量オプション」の料金が2年間無料になるキャンペーンも
上に述べた内容だけですでにお得な「増量オプション」ですが、新規契約または機種変更と同時に「増量オプション」に申し込んだユーザーは、オプション料金の500円が2年間無料になるというキャンペーンも同時に行われます。
つまり、2月下旬に「増量オプション」の提供が始まったあとで、新たにUQモバイルに加入したり、すでにUQモバイルを利用中の方が機種変更をして、同時に「増量オプション」に申し込めば、2年間は無料で通信容量が2倍になるということです。
(ぴったりプランの場合は、通話時間も2倍になります)
これはもう、実質的に値下げと言っていい内容ではないでしょうか。
「増量オプション」で気をつけること
増量オプションで増量されたデータ容量は、データチャージ料金から増量分の金額を割り引くという形で提供されます。
よくわかりませんか?
たとえば「おしゃべりプランM」を使っているとしましょう。
「おしゃべりプランM」のデータ容量は3GBなので、その月の通信容量が3GBを超えたところで速度制限が始まります。
速度制限を回避するためには、「データチャージ」という機能を使って高速通信の容量を追加する操作をします。
通常「データチャージ」には、100MBで200円、500MBで500円の料金がかかります。
「増量オプション」に加入していると、この「データチャージ」の料金から3,000円が割り引かれます。つまり、500MBのデータチャージを6回まで無料で行えるということです。
この結果、もともと3GBだったデータ容量に、無料のデータチャージ分3GB(500MB x 6回)が加わって、合計6GB利用できることになります。
注意すべきことは次の2点です。
- データ容量の増量には毎月「データチャージ」の操作が必要
上で説明したとおり、「増量オプション」は「データチャージ」料金の割り引きサービスなので、「データチャージ」を使わないと恩恵を受けられません。
ただし、「データチャージ」はアプリから簡単に行えるので、大した手間ではありません。 -
「データチャージ」で追加した容量には有効期限がある
「データチャージ」で追加した容量には90日の有効期限があります。90日を超えると追加分は消滅します。
ただし、追加でデータチャージすると、すでにチャージ済みの容量もその日から新たに90日のカウントが始まるので、毎月チャージしていれば、いつまでも有効期限が来ないことになります。
UQモバイルの魅力
UQモバイルはauと同じKDDIのグループ企業である安心感がありますが、もちろん携帯電話会社としての魅力もバツグンです。
(魅力1)柔軟な料金プラン
UQモバイルの料金プランは大きく2つに分けられます。
自分がどのくらい・どんな風に通話するかに応じて、適したプランを選びやすいところがメリットです。
一般的な用途なら「ぴったりプラン」または「おしゃべりプラン」が使いやすいと思います。
ぴったりプラン / おしゃべりプラン(無料通話ありのプラン)
データ通信と無料通話がセットになったプランです。
「ぴったりプラン」は毎月最大180分の無料通話がセットになっています。
「おしゃべりプラン」は5分以内の国内通話が何度でも無料でかけ放題です。
料金はどちらも同じなので、ご自分の通話のしかたに合った方を選ぶといいでしょう。
なお、「ぴったりプラン」と「おしゃべりプラン」の間なら毎月プラン変更できるので、最初に選んだものが合ってなかったとしても心配ありません。
無料通話なしのプラン
データ通信と音声通話の両方が使えますが、無料通話がセットになっていないプランです。(プラン名に「音声通話」と入っていないものはデータ通信のみのプランです)
このうち、今回のキャンペーンの対象になるのは「データ高速+音声通話プラン」だけなので注意してください。
電話番号が必要ない場合や、着信はするけど発信はほとんどしない場合に便利なプランです。
端末代金の割引サービス「マンスリー割」が適用されないので、端末をセットで購入する場合にはあまりおすすめできない点に注意が必要です。
SIMカードだけを購入する場合に検討すると良いでしょう。
(魅力2)「節約モード」でデータ通信量を抑えられる
データ通信をたくさんできるプランはその分毎月の料金も高くなってしまうのが悩みの種です。
なるべく料金の安いプランで快適に使いたいものですが、そんなときにUQモバイルの「節約モード」が役に立ちます。
UQモバイルの「節約モード」を使うと、通信速度を遅くする代わりに、データ通信の容量を消費せずに通信できるようになります。
「節約モード」での通信速度は300Kbpsで、3大キャリアや他の格安SIM業者での速度制限/低速モードで一般的な128Kbpsよりもずっと速いので、TwitterなどのSNSや、Apple Musicなどの音楽配信、Radikoでのラジオ聴取など、軽めの通信ならほぼ問題なくこなせます。
動画配信や画像などの多い容量の大きなウェブサイトを見るときには「高速モード」で、SNSのアプリや音楽・ラジオ配信を楽しむときは「低速モード」でと使い分けると、料金の安いプランでも快適に利用できます。
「高速モード」と「節約モード」の切り替えはアプリでワンタッチでできます。
(魅力3)口座振替で支払いができる
UQモバイルは、格安SIMには珍しい口座振替での支払いができます。
利用可能な金融機関は次のとおりです。
- 都市銀行:全都市銀行の本支店
- 地方銀行:全地方銀行の本支店
- 第二地方銀行:全第二地方銀行の本支店
- 信託銀行:一部を除く信託銀行
- 信用金庫:全信用金庫の本支店
- 商工中金:全本支店
- 信用組合:一部を除く信用組合
- 農協・信農連:全本支店
- 漁協・信漁連:全本支店
- ゆうちょ銀行:全国のゆうちょ銀行
ほとんどの金融機関がカバーされています。
クレジットカード払いが心配だったり、クレジットカードを用意するのが面倒という方は、口座振替を利用することができて便利です。
(魅力4)回線品質が安定している
格安SIMを利用していてよく聞かれるのが「朝晩の通勤のときやお昼休みに混雑して使えないことはないの?」ということです。
格安SIMの通信速度については、いろいろなところで計測が行われていますが、それらを見るとUQモバイルの成績はいつも非常に良いです。
少し前のデータになりますが、MMD研究所の調査でも格安SIMサービスの中でダントツのスコアです。
MMD研究所「2017年2月格安SIM・格安スマホ通信速度調査」
https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1635.html
実際に使っていても、時間帯や場所によらず、速度が遅いと感じることはありません。
こちらは平日お昼過ぎに東京都心で測定した結果。格安SIMの中で顧客満足度が特に高いのも納得の成績です。
(魅力5)キャリアメール相当のアドレスが持てる
UQモバイルでは、ドコモ/au/ソフトバンクの3大キャリアと同じように、「○○○○@uqmobile.jp」という形式のメールアドレスを発行してくれます。(月額200円の料金が掛かります)
スマホで一般的に使われるGmailから送ったメールは、キャリアメール側では自動的に受信拒否される場合も多いので、キャリアメールを使うお知り合いが多い方は、このサービスを利用することで確実にメールを届けられます。
キャンペーンが終わらないうちにお申し込みを
いまUQモバイルでは、新たに加入すると最大1万3,000円のギフトカードをがもらえるキャンペーンが行われています。
料金プランは上で紹介した「ぴったりプラン」「おしゃべりプラン」のどちらかから、好みの通信容量のものを選べば、通常の用途ならまず間違いありません。
「節約モード」をうまく使えば、少ない通信容量のプランを選んでもあまり不自由はないと思いますが、通信容量によってギフトカードの金額や「マンスリー割」で端末代金が割り引かれる金額が変わってくる点には注意してください。
迷ったら「ぴったりプランM」か「おしゃべりプランM」を選べば間違いないと思います。
なお、今回のキャンペーンは終了日が未定とされています。
気づいたらキャンペーンが終わっていたということがないように、早めに申し込みをされるのがおすすめです。