April Updateでもマルチディスプレイ環境での仮想デスクトップの仕様は改善されていない

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Windows 10 April Update - 0 Microsoft/Windows
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Windows 10の最新アップデート「April Update」がリリースされてしばらく経ちました。

さっそくインストールして仕事に使っていますが、差し当たり一つだけ不満があります。

それは、マルチディスプレイ環境での仮想デスクトップの仕様の不備が改善されていないことです。


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マルチディスプレイ環境での仮想デスクトップの動作がひどい

Windows 10は複数のディスプレイに同時に情報を表示することができます。

デスクトップPCなら、ディスプレイ出力用のポートが複数あればまず大丈夫ですし、ラップトップでも、HDMIやDisplayPortやUSB Type-CやThunderbolt 3ポートから外部ディスプレイに接続すれば、本体のディスプレイと合わせてマルチディスプレイになります。

一方、Windows 10からは仮想デスクトップ機能がOSの標準仕様に追加され、一つのディスプレイ上で仮想的に複数のデスクトップを切り替えて利用できるようになっています。
目の前の仕事を片付けるのに必要なアプリだけを起動したデスクトップと、その他のアプリ(たとえばBGM用のiTunesやSpotifyなど)を起動したデスクトップを分けておけば、デスクトップ上にたくさんのウィンドウが散乱したり、必要なウィンドウが他のウィンドウの裏に隠れたりするのを避けることができ、快適に作業することができます。

で、こういう機能があることを知れば当然、「マルチディスプレイで仮想デスクトップを使えばもっと便利になるんじゃね?」ということを思いつくわけで、私も実際に試してみました。

しかし、現状のWindows 10では、マルチディスプレイ環境での仮想デスクトップ機能は使い物になりません。

なぜかというと、次のような動作になるからです。

  • ひとつのディスプレイでデスクトップを追加すると、他のディスプレイにも同じ数だけデスクトップが追加されてしまう
  • そして、ひとつのディスプレイで表示するデスクトップを切り替えると、他のディスプレイでもデスクトップが切り替わってしまう

たとえば、メインのディスプレイでは作業に必要なウィンドウを表示するデスクトップを3つ用意して、これらを切り替えながら作業をし、サブのディスプレイには環境映像を流す動画再生アプリを表示したい場合、メインのディスプレイでデスクトップを切り替えると、サブのディスプレイでもデスクトップが切り替わってしまい、つまり環境映像のないデスクトップが表示される、といったことが起こります。

こんな動作にメリットがあるとは思えないので、この仕様は単にマルチディスプレイで仮想デスクトップを使うケースを考慮していないか、わかってはいるけど技術的あるいは権利的な理由でまともな動作を実現できないということだと思います。

Windows 10のフィードバックハブを見てみると、このことに関する改善提案が多く寄せられています。
Windows 10 virtual desktop issue - 1

Macではとっくの昔にできていることですので、なんとか突破口を開いていただきたいところです。


ついでに、仮想デスクトップの移動もお願いしたい

仮想デスクトップ機能についてもう一つ要望したいのは、デスクトップの順番を任意に変えられるようにしたいということです。

私が普段使っているSurface Book 2の環境では、仮想デスクトップを6つ開いて、最初の一つはアプリを起動せずに空けておき(突発的な作業に使う)、次の2つに作業に必要なアプリを起動しておき、その次にメーラーとスケジューラー、最後のデスクトップにBGM用のSpotify、という構成になっています。

しかし、ときどきメールの内容を確認しながら作業したくなる場合があり、そのときにはメーラーのデスクトップを最初の2つのデスクトップの間に移動させると効率が良いのですが、現在のWindows 10ではこれができません。なお、Macではずっと昔からできます。

このように、作業の状況に応じて隣接させたいデスクトップは変化していくものなので、デスクトップの順番を自由に変更できるようにしていただきたいものです。

同じことを要望されている方はたくさんいます。
Windows 10 virtual desktop issue -

Windows 10はオフィスワーク用のOSとしてめちゃくちゃ洗練されてきていて、もうほとんど不満を感じないほどになっているのですが、上に挙げた二点がとても惜しいので、ぜひ前向きに検討していただきたいところです。

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