個人的にここ最近のMicrosoftで最大の好アップデートだと思っている、OneDriveの「ファイル オンデマンド」機能が、Macにもやってくるようです。
これでいよいよMacのストレージも256GBで十分になりそうです。
OneDriveの「ファイル オンデマンド」機能がMacでも使えるようになる
現在、アメリカはフロリダ州オーランドで行われている開発者・IT意思決定者などに向けたカンファレンス「Microsoft Ignite」で、すでにWindows版では導入済みの、OneDriveの「ファイル オンデマンド」機能をMacにも展開することが発表されました。
こちらの「5. Office loves the Mac」に書かれています。
「ファイル オンデマンド」というのは、Microsoftのクラウドストレージサービス「OneDrive」に保存したファイルを、ファインダー(Windowsではエクスプローラー) には表示しつつ、ファイルの実体は実際にファイルを開いたときに初めてダウンロードするというしくみです。
大半のファイルをクラウドに置いてローカルストレージの消費を抑えながら、あたかもローカルにすべてのファイルがあるかのように利用できるという、ものすごく便利な機能。
Windows 10では2017年の秋から利用できるようになり、この機能のおかげで、PC選びでストレージの容量を無駄に多くする必要がなくなりました。
Macもストレージ256GBで十分使えるようになる
この「ファイル オンデマンド」的な機能は、iCloudドライブやDropbox BusinessならMacでも利用できるのですが、どちらも容量あたりの利用料金がOneDriveと比べて割高なところがネックで、MacでもOneDriveのファイル オンデマンドが使えればなあ、と思っていた方も多いのではないでしょうか。
なにせ、OneDriveならOffice込みで年間1万3,000円弱です。
仕事や勉強に使うなら、WindowsでもMacでもOfficeは外せないわけで、それがクラウドストレージを利用すれば自動的に付いてくるという感覚。PCもOfficeなしのお得なモデルを選べるようになります。
さて、Macでもファイル オンデマンドが使えるようになると、機種選びの基準も変わってくるはずです。
いま私が使っているMacは、MacBook Proの15インチモデルの安い方。ストレージは256GBしかありません。
ファイル オンデマンドが使えるWindows PCなら、この容量でもオフィスワークには全く不自由しないのですが、Macの場合はOneDriveで同期するフォルダーを厳選して、同期のためにローカルストレージが無駄遣いされないように細心の注意を払わなければなりません。
結果、スマホで撮った写真を自動的にアップロードしている「カメラロール」というフォルダー(約45GB)は、Macには同期できないことになりました。スマホで撮った写真をMacですぐに参照・利用できるとものすごく便利なのですが、背に腹は代えられません。
こうした制限が、あと少しでなくなるわけです。使っててよかったOneDrive。
OneDriveのファイル オンデマンド機能のMac対応は、現在プレビュー版が稼働中。
プレビュー版の利用方法は以下のリンク先に詳しく説明されています。
リンク:Try Files On-Demand for Mac(Microsoft)
なお、プレビュー版を利用するためには、MacのOSをMojaveにアップデートする必要があります。
正式リリースの時期は明言されていませんが、それほど遠い未来ではないでしょう。本当に楽しみです。
リンク:10 new ways for everyone to achieve more in the modern workplace(Microsoft 365)(記事中のリンクと同じ)
リンク:MacBook Pro(ビックカメラ)