iPhoneの刷新に続いて、新しいiPad ProやMacBook Airが発表され、Appleへのお布施を強化されている方もおられると思いますが、そんな人にこそ見てもらいたい映画。それが『search/サーチ』です。
映画『search/サーチ』のApple依存度が高すぎた話
10月26日に公開された映画『search/サーチ』を見てきました。
映画そのものもめちゃくちゃおもしろかったんですが、それと同じくらい、映画の中に登場するスマホやコンピューターがことごとくApple製であることに興味を惹かれました。
トレイラーを見てみましょう。
行方不明になった娘を父親が探すというこの映画。宣伝用のハッシュタグが「#全編PC画面」となっていることからもわかるとおり、お父さんがPCを使ってネット上の娘の痕跡を追うシーンが非常に多いのですが、そのほぼすべての場面でMacが使われています。
そして、主要な登場人物はみんなiPhoneを使っており、メッセンジャーはLINEじゃなくてiMessage、iPhoneに掛かってきた電話をMacで受けるのは当たり前、Face Timeのビデオ通話も当然のように使われます。
このお父さん、お仕事はIT系らしく、これらのツールを淀みなく使いこなしていて、彼のキーボード・マウス捌きを見ているだけでも気持ちいいほどです。
映画館で隣に座っていたおじさんも思わず「へぇ、そんなこともできるのかぁ」とか言っちゃってました。
このように、Appleによるプロダクトプレイスメントが効きまくりのこの映画。普段からAppleのデバイスやネットサービスに慣れ親しんでいる方にも、新たな発見がありそうな内容になっています。
Appleストアのシアターで鑑賞会をやったりすると、Appleファンが増えるんじゃないでしょうか? これ、真剣に検討してもいいと思いますよ。
なんでもMacと連携できるAppleのサービスの強み
この映画、Appleから相当な金額を引っ張っているんじゃないかとエンドロールに目を凝らしたのですが、Appleの名前を見つけることができませんでした。見逃しただけかもしれませんが、いずれにせよ大きなロゴが表示されるようなことはなかったはずです。
よく考えてみると、映画の構成上、メッセージや電話のやり取りをPC画面上に可視化することがこの作品の重要な要素になっていて、それをできるのがMacとiPhoneだけだったということなのかもしれません。
Appleの強みは、コミュニケーションに関するサービスがMacとiPhoneでシームレスに使えるということで、この映画の登場人物たちのように、みんながAppleのサービスに乗っかっている環境では、そのメリットが最大に生かされて快適にやり取りできるんだということを、強く印象づけられました。
やり取りのある人たち全員にiPhoneを持ってもらうのは難しいとしても、たとえば家族の中はみんなiPhoneとMacというふうにしておくと、コミュニケーションも円滑になるのかもしれませんね。
というわけで、Appleファンにとって映画『search/サーチ』は必見という話でした。