今秋リリースされるiPadOSでは外部ドライブがサポートされることが発表されています。
公式サイトでは「外部ドライブをサポート。USBドライブ、SDカード、HDDドライブ内のファイルにアクセスできる」とだけ書かれていますが、詳細はわかりません。
というわけで、iPadOSのβ版で検証されている方の情報を参考に、何ができるのかをまとめてみました。
iPadOSでの外部ドライブ対応で何ができるようになるのか?
iPadOSでは外部ドライブサポートが予定されています。
iPadOSでの外部ドライブ対応は、USB-Cポートを持つiPad Pro(2018年モデル)とLightningポートを持つその他のiPadシリーズでは内容が異なる可能性があります。
今回はiPad Proのものを中心に見ていくことにします。
では早速、iPadOSの外部ドライブ対応で(iPad Proで)できるようになることのまとめです。
- 「ファイル」アプリから外部ドライブにアクセスできる
外部ドライブを接続しただけでは何も起こらず、「ファイル」を起動してはじめてアクセスできるようになります。
従来からある、写真やビデオが入ったSDカードを接続したときに「写真」アプリの読み込み画面が表示される機能がどうなってしまうのかはよくわかりません。 -
利用できる外部ドライブはUSBメモリー、SDカード(カードリーダー経由)、SSD、HDD
利用できる外部ドライブはUSBメモリー、SDカードリーダーにセットしたSDカード、SSD、HDDです。SSDやHDDはバスパワーでも動作するようです。 -
USBハブを使って複数の外部ドライブを同時に接続・利用できる
よくあるUSB-Cハブ(USB-Cポートに接続して、USB-C(兼電源)、USB-A、カードリーダー、HDMIを利用できるもの)を介して、USB-C接続のUSBメモリー、SDカード、USB-A接続のHDDを接続する動画がありました。
同時接続の場合、ドライブの名前の重複は許されないようです。(同じ名前のドライブはどれか1つしか認識されない) -
外部ドライブ内のファイルは参照できるだけでなく、iPad本体のストレージにコピー・移動することもできる
外部ドライブのファイルを選択してiPadにコピーしたり移動したりできます。複数のファイルを選択してコピー・移動することも可能。 -
iPad本体のストレージにあるファイルを外部ドライブにコピー・移動することができる
iPadから外部ドライブへのコピー・移動も可能です。個人的にこれはめちゃくちゃ重要。 -
外部ドライブを複数接続した場合、それらの間で直接ファイルのコピー・移動ができる
外部ドライブ間のファイルコピー・移動もできます。おかげでドライブのバックアップをiPadのストレージを介さずに行えるはずです。 -
Safariでファイルをダウンロードする際のダウンロード先として外部ドライブを指定できる
Safariでファイルをダウンロードする際、外部ドライブに直接ダウンロードすることが可能です。(Safariの設定を変更する必要があるようです) -
NTFSや暗号化ドライブはサポートされない模様
外部ドライブとしてサポートされるファイルシステムは、macOS External Journaled(暗号化なし)、FAT32、exFAT。NTFSやAPFSでフォーマットしたドライブは認識されません。
参考にした動画はこちら。
2番目の方は内容と関係なく最高なのでぜひ見ていただきたいですし、3番目の方は声に癒されます。
で、iPadOSによって、PCやMacで使い慣れたファイル操作にかなり近いことができるようになりそうです。
個人的にはビデオカメラで撮影した素材をiPad Pro本体のストレージ以外の場所に(も)保存できるようになりそうなのが大変ありがたいです。
現在、iPad Proの内蔵ストレージ容量は最大1TB。1TBあれば動画編集などの処理そのものではとくに困りはしないのですが、長い旅行中にたくさん撮影した素材の保存領域としては少し物足りないような気もします。
外部ドライブにファイルを保存できるようになれば、すぐには使わない素材や編集済みの動画は外部ドライブに逃がしてやることができるので、PC/Macなしで利用できる場面がさらに広がります。
SSDは大容量ものでも小さくて軽いし、最近は価格もずいぶん安くなったので、充電器などとともにポーチに忍ばせておけば万事OKです。
というわけで、iPadOSの外部ドライブ対応についてでした。もう少し安定したらβ版をインストールしたいほど待ち遠しいです。