Surfaceシリーズの新モデル「Surface Pro 7」の選び方について。
買うべきモデルはほぼ決まっていると言えます。
初めてのSurface Proの選び方
Surfaceシリーズのすべてのモデルは画面のタッチ操作とペン入力操作に対応し、Surface Laptop以外のモデルはディスプレイ部分だけをタブレットのように利用することができます。
こうした特性のおかげで、iPadなどのようにタブレット的に使ったり、デスクにペタッと寝かせた状態でペン入力操作をメインに利用したり、純正のキーボードカバーやサードパーティのBluetoothキーボードと組み合わせてラップトップPCライクに使ったりできます。
搭載しているCPUも世代が進むにつれて高性能化していて、現在のメインストリームであるSurface Pro 7 / Surface Laptop 3では、第10世代 Intel Core iシリーズのモバイルラップトップ向けCPUが使われています。
コア数はSurface Pro 7の最下位モデルに搭載されているものが2コア、その他のSurface Pro 7とSurface Laptop 3はすべて4コアとなっていて、4コアモデルならオフィスワークのシーンで力不足を感じることはまずないでしょう。
さて、Surface Pro 7にはCPUが3種類、RAM容量が3種類、ストレージ(SSD)容量が4種類あります。(すべての組み合わせが設定されているわけではありませんが)
この中からどの仕様を選ぶのがよさそうか考えてみます。
CPUはCore i5がおすすめ
まずCPUですが、ここでは真ん中のCore i5をおすすめします。
理由は大きく次のとおりです。
- Core i3 では処理能力が不安
末っ子のCore i3モデルはプロセッサー以外の部分(ディスプレイ、カメラ、インターフェースなど)は上位モデルと全く同じなのに、お求め易い価格設定になっていることから、ちょっと惹かれてしまいそうになりますが、そこは慎重に考えた方がいいと思います。
CPUのコア数が半分というのは、複数のアプリを同時に利用したときに不利になる可能性が高いと予想できます。「アプリを複数同時になんて使わないよ」という方でも、昨今のパソコンのOSは背後でたくさんのプロセスが並行動作しているものです。2コアでも4コアでも限られたコアを複数のプロセスが替わりばんこに利用することに変わりありませんが、それでもコアは多いに越したことはありません。 -
Core i7 を選ぶならより上位の機種が視野に入る
一方、いちばん上のCore i7には、他の2モデルとは異なる懸念点があります。
それは、Core i7モデルにはCPUを冷却するためのファンが付いていることです。言い換えれば、Core i7モデルはファンでCPUを適宜強制的に冷やさないと、能力を十分に発揮できないということ。すでにラップトップPCをお持ちの方はわかると思いますが、ファンが頑張って回っている状態はかなりうるさいです。
また、Core i7モデルを選ぶなら、よりパフォーマンスを重視した上位モデルも候補になってきます。SurfaceシリーズならSurface Book 2などです。
RAM容量は8GBを基準に
次にRAM容量。これは8GBを基準にすればいいと思います。
RAM容量は多ければ多いほど、RAM消費量の多いアプリを利用したり、アプリをたくさん開いたときの処理速度の低下を避けられます。しかし、RAMを増やしたときのお値段のアップ度合いはなかなかのもので、シンプルに「最大の容量で!」とはいきません。
パフォーマンスと価格のバランスを考えたとき、現時点でちょうどいい容量は8GBです。
ストレージは128GBあればなんとかなるが256GBあるといいかも
ストレージは128GBあればどうにか生きていくことはできます。
OS自体の容量に、アプリとデータの容量を加え、さらに作業領域として使う容量を加えたものが全体の必要量になります。
PCを長く使っているとデータの容量が次第に増えていき、作業領域が圧迫されていくというのがよくあるストレージ容量不足の流れです。
データ部分はなるべくOneDriveなどのクラウドストレージに置き、どうしてもSurface上に置かざるを得ないものは適宜見直して不要なものを消したりクラウドへ移動したりすれば、128GBでも戦えると思います。
そういうのが面倒な方や、PC上に写真や動画、音楽のファイルをたくさん保持したい場合、PCでスマホのバックアップを行いたい場合などは、128GBでは少し心もとないと思われるので、256GBを選んでおくのが無難でしょう。
色は黒を選ぶと経済的
Surface Pro 7では本体の色として黒またはシルバーを選ぶことができます。
黒はSurface Pro 6で登場したのですが、実物を見るとめちゃくちゃカッコいいです。
そして、本体を黒にした場合、組み合わせるタイプカバーを標準版の黒のものにしても、安っぽい印象がありません。というか、むしろ黒を合わせるのがカッコいいです。
タイプカバーは標準版の黒のほかにSignature版のアイスブルー(薄い青)、ポピーレッド(赤)、プラチナがありますが、Signature版はお値段が3,000円以上高くなります。
というわけで、本体・タイプカバーともに黒を選ぶと、見た目を犠牲にせずに安く済ませることができます。
Officeソフトウェアはどうするか?
日本国内で個人向けに販売されるSurfaceシリーズには、もれなくOfficeがバンドルされています。
バンドルされるOfficeはそのSurface 1台でのみ利用できるライセンスとなっています。そのSurfaceを使い続ける限り、いつまでも使い続けることができます。(ただし、遠い将来、当該バージョンのOfficeのサポート期限が切れて、実質的に使えなくなることはありえます)
また、Surface Pro 7に同梱される「Office Home & Business 2019」では、利用できるOfficeのバージョンは「2019」に固定で、新しいバージョンがリリースされてもそれを利用することはできません。
こういうことを踏まえて、Officeソフトをどうするかですが、とりあえずバンドルされているOfficeで使い始めるのでいいでしょう。
その上で、より新しいバージョンがリリースされてそちらへ乗り換えたくなった場合には、別途Office 365 Soloというサブスクリプションサービスに加入すれば、常に最新バージョンを利用できるようになります。
なお、Office 365 Soloは使えるPC/Macの個体が一つに固定されないほか、クラウドストレージサービスのOneDriveを1TB分使う権利、モバイル版Office(スマホやタブレットで使えるもの)を機能制限なしで利用する権利、Skypeから固定電話や携帯電話への無料通話を毎月60分まで利用する権利がセットになっているので、何かと便利に使えます。
リンク:Office 365 Solo(マイクロソフトストア)
Surface Pro 7 は Core i5 / 8GB / 256GB がおすすめ
というわけで、Surface Pro 7を買おうという方は、Core i5 / 8GB / 256GB モデルを基準にして、使い方に応じてそれぞれのスペックを増減させるのがいいと思います。
歴代のSurface ProシリーズとSurface Laptopシリーズは、Core i5 / 8GB / 256GB の構成が最もよく売れていて、やはりこの構成がSurfaceらしい用途に合ったスペックで価格のバランスも良いのだとわかりますね。
最後に、SurfaceシリーズはWindowsラップトップの中ではリセールバリューが安定したブランドだと思います。
きれいに使っていれば、数年後の買い替えのときに新しいPCを買うための資金の一部を賄うことも可能ですので、似たスペックでSurfaceか他社製品かで迷っているなら、Surfaceを選ぶのは悪くないでしょう。
以上、Surface Pro 7の選び方についてでした。
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