「Apple製品は発売2ヶ月後に2割安くなる」という法則が崩れるときが来たようです。
MacBook Pro 16インチをお得に手に入れようと思っている方に向けて、私が2019年モデルを諦めた理由。
Apple製品の多くは発売2ヶ月後にライフサイクルの最安値に近づく法則
MacにしろiPadにしろ、一般の販売店で買えるApple製品は、発売から2ヶ月後に初値から20%ほど安くなり、しかも終売までの最安値はそこからそれほど下がらない、というのが私が信じてきた法則です。
最近ではこの法則に従って、MacBook Pro 15インチモデル(2018)やiPad Pro 11インチモデル(2018)を購入しています。
この法則に従った場合、自分が買った後も新品の最安値がずるずる下がっていかないので、次モデルへの買い替えでロスが少ないというメリットがあります。
MacBook Pro 16インチモデルでもこの法則を利用して、発売2ヶ月後の2020年1月下旬にゲットしようと企んでいました。
しかし…
MacBook Pro 16インチモデルは思ったほど安くなっていない
上記の法則を適用できるのは、一般の販売店で買えるモデルに限られます。
Appleストアで購入する場合の値段は基本的にずっと初値のままですし、iPadのセルラーモデルを携帯キャリアや家電量販店から購入する場合も同様です。
MacBook Pro 16インチモデルの場合、一般の販売店で購入できるのは以下の2モデルです。(カラーバリエーションを考慮すれば4モデル)
2019年11月の発売から2ヶ月後というと2020年1月。そして、初値の20%オフというと約25万5,000円(1TB)と21万9,000円(512GB)となります。
しかし、 この記事を書いている時点でのそれぞれの価格(価格コムの最安値)は約27万9,000円と約24万5,000円であり、上記の水準には程遠い状態です。
「発売2ヶ月後」までにはあと10日ほど残されていますが、この調子では期待通りの価格に届くことはなさそうです。
過去のモデルで最安値を引っ張ってきた2つのショップが価格競争に加わっていないことが大きな原因だと思われます。途中までは2店とも在庫を持って例年通りのムーブをしていたのですが、12月中旬ごろから見かけなくなりました。
というわけで、「Apple製品は発売2ヶ月後に2割安くなる」法則はMacBook Pro 16インチモデルには当てはまらないと見切りをつけました。
なぜMacBook Proを買わないのか? ~ Wi-Fi 6 と Face IDの問題
一時は販売店モデルのMacBook Pro 16インチモデルではなく、誰でも同じ値段で買えるApple直販のCTOモデルを買おうかとも考えました。販売店モデルのRAM容量(16GB)ではそろそろ手狭になってきたので、CTOでアップグレードすればいいのではないかと。
しかし、結局は次の理由で見送ることにしました。
- そもそもCTOモデルは高い
CTOモデルのメリットはRAM/ストレージの容量やCPU/GPUのグレードを好みに合わせて変更できることです。一方でお値段はAppleの言い値になるので、販売店モデルの2割引価格を当てにしていた者にはどうしても高く感じられてしまいます。 -
MacBook ProにはWi-Fi 6対応とFace ID対応が残されている
販売店モデルと比べて割高なCTOモデルを購入した場合、短期間で買い換えずになるべく長く使うのが有利になりますが、現行のMacBook Proには早めに改善すべきポイントが残されています。
それは、Wi-Fi 6とFace IDへの対応です。
昨年10月にリリースされたSurface Pro 7 / Surface Laptop 3をはじめとして、ラップトップの最新モデルではWi-Fi 6対応が当たり前になりつつあり、MacBookシリーズも近いうちにこの流れに合流すると期待できます。
また、iPad ProのFace IDやWindows Helloの顔認証に慣れてしまったあとでは、MacBook ProのTouch IDによるロック解除操作はどうにも古めかしく感じられます。
高いお金を出してCTOモデルを買ったとしても、すぐにWi-Fi 6やFace ID対応モデルが発売されてしまっては、また買い替えたくなってしまいますし、下取り等の値落ちも大きくなってしまうことが懸念されるわけです。
したがって、MacBook Pro 16インチモデルは販売店モデルを安く買えないのなら見送りという結論に至りました。
MacBook Pro 16インチモデル(2019)を買うなら早めが良さそう
MacBook Pro 16インチモデルは、GPUの大幅な強化やスピーカーの音質改善、冷却機構の変更による全体的なパフォーマンスの底上げなどにより、各所で高く評価されています。
高いレベルのパフォーマンスが必要な作業を行う、macOSが必要な方なら、深く考えずに買ってしまって損はないと思います。
そして、従来どおりの価格推移が見込めない以上、買うなら早いほうが良いでしょう。
価格コムにリストされているショップの中には、キャッシュレス還元に対応したものもありますので、クレジットカードを利用されるなら2020年6月までに買うのがお得です。
以上、参考にしていただければ。