iPad Pro 2020年モデルが発売になり、それに合わせてiPadOS 13.4がリリースされました。
目玉はマウスとトラックパッドのサポート強化と言われているようですが、私としては日本語入力の使い勝手の変化に注目したいです。
ライブ変換ってこんなに便利だったっけ?
iPadOS 13.4では外部キーボードから日本語入力のライブ変換を使えるようになった
「ライブ変換」というのは以前からmacOSで採用されていた日本語変換に関する技術で、入力中に変換キー(スペースバー)を押さなくても、逐次最適な(とコンピューターが判断した)漢字やカタカナに変換された文字が表示され、場合によっては変換キーを全く押さなくても、文を最後まで書き切ることができるものです。
iPadOS 13.4をインストールしたiPadに外部キーボードを接続した場合、この「ライブ変換」が利用できるようになります。どうやらデフォルトで有効になっているようです。
ユーザーの入力(変換キー押下)を待たずにどんどん変換されていくので、慣れるまではとても違和感があるのですが、この記事をここまで書いた10分ほどでだいぶん慣れてきました。これは使えるかもしれない。Macでもちゃんと使っていればよかった。
ライブ変換はiPadOSの日本語変換の救世主になるのでは?
これまでiOS機器に外部キーボードを接続した状態での日本語入力について何度か記事にしてきました。
iOS(iPadOSを含む)では、外部キーボードではOS標準の日本語入力機能以外を使えない仕様で、以前はその標準日本語入力機能がバカすぎたため、iOS機器での外部キーボードの利用は困難を究めていました。
iPadOS 13以降では日本語入力機能の動作がかなり改善され、まずまず使える状態になっていました。
しかし、マイナーなバグは残り続けていて、例えば入力中に単語等の変換のためにスペースバーを押すと空白文字が入力されることがあるとか、変換候補を確定するためにEnterを押すと改行してしまうことがあるといった現象が見られました。
以前と比べればずっとマシなので騙しだまし使っていたわけですが、ライブ変換がこの状況を大幅に改善してくれるかもしれないと思い始めています。
というのは、ライブ変換では入力中に変換キー(スペースバー)を押す機会も、確定キー(Enterキー)を押す機会も極端に少なくなるため、仮に前記のバグが残っていたとしても、同じ量の文章を書いたときに遭遇する確率は大幅に下がると見込まれるためです。
じっさい、この記事をここまで書いた段階でそうしたバグには遭遇していません。(以前はこの量の文章を書けば必ず発生していました)
上に書いたとおり、ライブ変換は慣れれば自然に使えそうですから、この調子ならついにiPadでの日本語文章書き環境がPC/Mac並みに使えるようになるのではないかと期待しています。
iPadでの外部キーボードを使った日本語入力がいまいち不便だと感じられている方は、ぜひiPadOS 13.4を試してみてください。
なお、ライブ変換が気に入らない場合は設定画面で無効にすることもできます。
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