Logicoolからモバイル向けハイエンドマウス「MX Anywhere」シリーズの新作「MX Anywhere 3」が発表されました。
発売はほんの少しだけ先ですが、今回の進化は見逃せません。
すぐに欲しい。
MX Anywhere 3のすごいところ
MX Anywhere 3はLogicool MXシリーズマウスのモバイル向け製品で、ハイエンドラインであるMXシリーズとしてのすぐれた機能と高い質感を持ちながら、持ち運びにも配慮したコンパクトなサイズに仕上がっています。
カラーバリエーションはグラファイト、ペイルグレー、ローズの3色。
「for Mac」と銘打ったバリエーションもありますが、そちらには後述の無線ドングルが付属しないので、どちらかというと接続手段の多い無印の方を買うのがいいような気がします。もちろん、無印モデルもMacで利用できます。
上位モデルのMX Master 3のようなエルゴノミック味を抑えることで本体を大幅に薄くし、全長と幅もそれぞれ20㎜近く小さくしています。
この形状とサイズのおかげでバッグの隙間に忍ばせて持ち歩くことが容易になっています。
もちろん、MXシリーズの名に恥じない機能を持っているので、持ち運びのために機能や性能を過剰に割り切った製品ではありません。
MX Anywhere 3の主な仕様
MX Anywhere 3の主な仕様は次のとおりです。
項目 | 内容 |
---|---|
センサー方式 | Darkfield |
センサー解像度 | 200~4000dpi |
ボタン | 6個(左右クリック、進む、戻る、ホイール、モードシフト) |
ホイール | MAGSPEEDホイール |
通信方式 | Bluetooth または 専用ドングル(Unifyingレシーバー)による無線方式 |
バッテリー | 充電式(最大70日)(充電はUSB-Cポートから行う) |
サイズ・重さ | 100.5 x 65 x 34.4mm、99グラム |
センサーはMX Master 3などと同じDarkfieldセンサー。MX Master 3の仕様表には「Darkfield高精度」と違う表記で書かれているため精度が違うのかと心配しましたが、英語サイトではどちらも同じ「Darkfield high precision」で統一されているので、精度的な違いはないはずです。
ボタンは6つで一般的なコンパクトマウス相当の仕様ですが、サイドボタンを押しながらホイールをスクロールすることで横スクロールする機能が追加されました。
ホイールはMX Master 3で登場したMagSpeedホイール。
通信はBluetoothとUSB接続のドングルによる独自方式の両方を使えます。独自方式ならあらかじめペアリングしておけばOSが起動する前の状態でも利用できるので、マウス操作でPCをスリープや休止状態から復帰させたり、BIOS(UEFI)画面で利用したりと、利用範囲が広がります。
バッテリーライフは満充電で最大70日。空になっても1分間の充電で3時間利用可能な状態まで戻せます。充電用のポートはUSB Type-Cで、本体正面にあるので充電ケーブルを接続したままでも使い続けることが可能。
サイズは全長が10cmちょっと、高さ3.5cm弱。重さも100グラムを切っているので、持ち運びにも不便はありません。
MagSpeedホイール搭載の衝撃
さて、MX Anywhere 3の何がそこまですごいのかというと、それはこのサイズでMagSpeedホイールを搭載してきたことです。
MagSpeedホイールはクリック感のある正確な回転と、クリック感のない高速回転を両立し、それらの間をシームレスに行き来できるようにした画期的なものです。
普段はクリック感のある回転、一気にスクロールしたいときにはホイールを勢いよく回せば高速回転と、自在にモードを切り替えられます。(また、ボタンにホイールのモード切替の機能を割り当てて切り替えることもできます)
同様の機構はこれまでは最上位のMX Masterシリーズにしか搭載されていませんでしたが、それがついにMX Anywhereシリーズに降りてきました。
おそらくMX Master 3で初めて採用されたマグネットを使った制御方式のおかげで機構が小型化でき、MX Anywhere 3のような小さなマウスにも搭載できるようになったのでしょう。
私は重量級のMX Master 3を使っていて、もっと軽くて小さいゲーミングマウスみたいなのも使ってみたいと思ったりするのですが、MagSpeed相当の機能が諦めきれないので踏ん切りがつかないという問題からついに解放されそうです。
それと、これからは旅行にMX Master 3のような巨大マウスを持っていかなくてよくなるのもナイス。
発売は10月29日 ~ すぐに買うしかない
そんなMX Anywhere 3の発売は10月29日(木)から。
直販サイトでの価格は1万780円(税込・送料無料)で、すでに先行予約の受付が始まっています。
Amazonだともう少し安いですね。
上位モデルのMX Master 3との機能面での主な違いは、サムホイール(親指で操作できる第2のホイール)とジェスチャーボタンが省略されたことです。
サムホイールは横スクロールに使ったり、動画編集時のタイムラインの移動に使ったり、仮想デスクトップ間の移動に使ったりと、いろいろ使いみちがあります。(私は仮想デスクトップの移動を割り当てています)
一方、ジェスチャーボタンは単体のボタンとして機能を割り当てられるだけでなく、押したままマウスを前後左右に動かす操作にも機能を割り当てられるので、使いこなせば便利なはずですが、私はイマイチうまく使えていません。
そんなわけで、個人的にはサムホイールがなくなることにどう慣れるかが課題になりそうですが、それほど苦労はしないと見込んでいます。
MX Master 3より安く・小さく・軽く、必要な機能はあらかた揃っていて、質感も高そうなMX Anywhere 3は、次期主力マウス候補の筆頭になりそうです。