待望のM1チップ搭載MacBook Airが到着しまして、さっそく設定して使い始めたのですが、これはなかなかすごいものを買った気がします。
M1チップ搭載 MacBook Airの第一印象
私が買ったMacBook Airがこちら。
GPU 8コア、RAM 16GB、SSD 1TB、英語キーボードのシルバーモデルです。
お値段は税別でおよそ17万円でした。
最後にMacBook Airを使ったのは5年以上前だったので、久しぶりに実物を手にして、こんなに薄かったかと驚いている次第です。
付属品は電源アダプターと両端がUSB-C形状のケーブルが1本のみ。
我が家ではUSB-C経由の給電に対応したディスプレイに、ディスプレイ付属のケーブルを使って接続するので、これらのアクセサリーは当分使用する予定がありません。
早速セットアップして使い始めたのですが、Apple Siliconのことはほとんど何も意識せずに、従来とまったく同じMacとして使えるんだなと。
Apple Siliconネイティブではないアプリのインストーラーを初めて起動するときに、「Rosettaをインストールします」のようなメッセージが一度だけ表示されることを除けば、以前と変わらぬMac体験なので、IT系のニュースをフォローしていない人ならMacのプロセッサーが変わったことに気づかないんじゃないかと思うほどです。
Apple Silicon対応していないアプリの動作も、一部のアプリで初回の起動にちょっと時間が掛かったかなと思う程度で違和感なく使えますし、それも「トランスコードの時間が必要なはずだ」という思い込みによるものかもしれません。それくらい自然です。
Apple Silicon未対応(ネイティブ化していないという意味です)のアプリで試してみたのは、Gimp、Firefox、LINE、OneNote、Skitch、Spotify、Logicool Options、Google日本語入力、Karabiner-Elements、英かな、あたりですが、どれもとくに不満なく使えています。
DaVinci Resolve Studio 17で普通に動画編集できる
すでにあちこちで言われていることですが、M1 MacBook Airは4Kの動画編集をなんの問題もなく普通にこなせます。
上のスクリーンショットはApple Siliconネイティブに対応済みのDaVinci Resolve Studio 17のパブリックベータ版のものですが、4K/24pのクリップを複数トラック並べて、それぞれに色処理や各種エフェクトを掛けた状態でも、タイムラインの操作に全く支障ありません。
同じくApple SiliconネイティブのFinal Cut Proも試してみましたが、やはり同様に問題ありません。
こんなに薄くて、軽くて、しかもファンレスのラップトップでこんなことができるとは、M1 Macが出てくるまでは想像もできなかったことなので、本当に驚いています。
なお、編集後の動画の書き出し(4K解像度)は強力なGPUを搭載したPCのようにはいかず、色処理だけのクリップでだいたい実時間の1.3〜1.5倍程度(毎秒30〜35フレーム前後)、スタビライズなど重めのエフェクトを掛けたクリップで実時間の0.7〜0.9倍程度(毎秒17〜21フレーム前後)ですが、これもMacBook Airでやっていると思えば驚異的なレベルです。
Bluetoothに問題あり?
最後にちょっと気になったところを紹介しておきます。
それはBluetooth機器の接続で不可解な現象に遭遇したことです。
MacBook AirにはLogicool MX Master 3 マウスと、Lenovo ThinkPad TrackPoint Keyboard IIを接続して使っています。
どちらもBluetoothと専用ドングルの両方で接続できるタイプのものですが、今回はBluetoothで接続しています。
まず、MX Master 3はペアリング自体は全く問題なく行えたのですが、その状態では専用の設定アプリ「Logicool Options」でマウスを認識できず、いったん専用ドングルで接続して認識させて設定をする必要がありました。(ドングル接続した状態で設定しておけば、Bluetooth接続に切り替えても同じ設定が反映されます)
つぎに、TrackPoint Keyboard IIはペアリング後に接続が不安定になることがあり、何度か削除と再ペアリングを繰り返してようやく安定させることができました。
安定したあとは、トラックポイントとマウスボタンを含めすべて問題なく動作しています。
M1 MacについてBluetooth接続の問題を報告されているユーザーもいるようで、M1 Macがこの部分に何らかの不具合を抱えている可能性があります。
リンク:Some Apple M1 Mac Owners Reporting Bluetooth Connectivity Issues(MacRumors)
もしOSで対処可能な問題ならいずれ修正されるはずですが、現時点でこういう事例があることは心に留めておくのがいいでしょう。
このまま使い続けようと思える品質レベル
以上、やっと届いたM1 MacBook Airの第一印象についてでした。
この記事もMacBook Airで書いていますが、約半年ぶりにmacOSを使うことに関する戸惑いを除けば、作業は快適そのものです。
気兼ねなく持ち出せる薄型・軽量のボディで動画編集を余裕でこなす性能を実現しており、同時に既存のアプリもとくに不都合なく利用できる新MacBook Airには、ただただ驚くばかりです。
PCでゲームをしないのなら、みんな次に購入するPCはApple Silicon版のMacのどれかを選べば間違いないんじゃないかと思うほど、M1 Macはよくできています。
ゲームはもうPS5でやればいいんじゃないでしょうか。
そんなわけで、実用性、価格、性能のどれを取っても抜かりないM1 MacBook Airの話でした。
Appleオンラインストアで購入したもの(Macだけでなくほぼすべてのハードウェア商品)は、通常2週間の返品可能期間が設けられていますが、ホリデーシーズンに購入したものに限っては、来年1月20日まで返品可能となっています。
M1 Macが自分の用途に合っているかどうか不安な方も、この制度を利用すればうまく見極めることができるでしょう。