UQモバイルやY!mobileの旧プランユーザーとしては朗報、じゃないような気がする話。
ソフトバンクとY!mobileの行き来が店頭で手続きしても無料に
12月21日にソフトバンクが「ブランドのりかえ時の契約事務手数料を無料に」というプレスリリースを出しました。
リンク:ブランドのりかえ時の契約事務手数料を無料に(ソフトバンク)
内容はソフトバンクとY!mobileの間で契約を乗り換える場合の「契約解除料」「MNP転出手数料」「契約事務手数料」を2021年春以降無料にするというものです。
少し前に同様の発表をした際、店舗で手続きする場合に限り契約事務手数料3,000円は必要としていましたが、今回、それも無料に改められました。
auとUQモバイルの間で行き来する場合についても各種料金の無料化が発表されています。
リンク:通信サービスの選択における利便性向上に向け、「au」と「UQ mobile」のブランド間の移行を円滑化 ~ブランド間の移行に係る各種手数料の見直しおよび、手続きのシンプル化~ (KDDI)
当面はいったん手数料を回収したあとで、月々の料金から割り引くことで、実質的に無料化するとのことです。
こちらは「2021年2月以降」に適用とされているので、ソフトバンク/Y!mobileより少し早めに始まる可能性がありそうです。
ahamo対抗の料金プランはやはりサブブランドの料金プランになるのでは?
上記の発表によってもたらされるのは、auもソフトバンクも、それぞれのサブブランドとの行き来の負担をゼロにして、まるで同一ブランド内で料金プランを変更するかのように乗り換えできる状況です。
これは、NTTドコモの格安料金プラン「ahamo」に対抗する料金プランを、それぞれのメインブランドのプランとしてではなく、サブブランドであるUQモバイルとY!mobileで展開するための布石に見えます。
携帯電話料金値下げの圧力に対応するため、KDDIはUQモバイルの「スマホプランV」を、ソフトバンクはY!mobileの「シンプル20」をそれぞれ発表済みですが、メインブランドの料金プランでないため「わかりづらい」という意見もあるようです。
こうした批判に対するエクスキューズとして「でも、メインブランドからの移行手数料は無料だし、店頭でも無料で手続きできます」と言いたいのではないかということです。
サブブランドの旧プランユーザーには恩恵がないかも…
仮にKDDIとソフトバンクの「ahamo」対抗料金プランがそれぞれのサブブランドから登場した場合、それらのサブブランドで既存のプラン、それも契約解除料ありの古いプランを利用しているユーザーには、なんの恩恵もなさそうです。
私が使っているUQモバイルの「ぴったりプランS」は2年契約プランで、2年毎にやってくる更新月以外にプラン変更や転出をすると、9,500円の契約解除料が発生します。
もしもKDDIのahamo対抗プランがauの料金プランなら、そのプランへの乗り換えは前出の移行手数料無料化の対象となり、契約解除料も免除されるはずです。
しかし、ahamo対抗プランがUQモバイルのプランとして登場した場合、プラン変更によってUQ→auの乗り換えが発生しないため移行手数料無料化の対象にはならず、これまでどおり契約解除料を請求されるでしょう。
Y!mobileの旧プランのユーザーにも同じような人はいるはずです。
そうなると、このまま更新月までいまの契約を維持するか、それとも、契約解除料を払ってお得な新プラン(他のキャリアのものを含む)へ移行するか、悩ましいことになりそうです。
でも、もしも契約解除料を払うなら、サブブランドじゃなくてメインブランドの「ahamo」にしたいと思うのが人情です。auさんとソフトバンクさんは、そのあたりもよくお考えいただきたいと存じます。
以上、auとソフトバンクがサブブランドとの行き来の手数料を無料化すると聞いて思ったことでした。
リンク:auオンラインショップ
リンク:iPhone(ソフトバンク)