DELLが約40インチのウルトラワイド5Kディスプレイを発表しました。
この内容で2,100ドルならバランス良いと思います。
DELL UltraSharp U4021QW の概要
今回DELLが発表したディスプレイがこちらです。
2020年8月に作成された機種一覧の中に、2021年1月予定機種として型番情報だけ掲載されていたものですが、今回そのスペックが明らかになったということです。
リンク:Dell_ProductSpecList_20200819_Monitor.xlsx(DELL)
発表された内容から主なスペックを拾ってみると次のようになります。
(DELL U4021QWの主な仕様)
項目 | 内容 |
---|---|
パネルサイズ | 39.7インチ |
解像度 | 5120 x 2160ピクセル(アスペクト比 21:9)、60Hz |
パネルタイプ | IPS液晶 |
バックライト | LED |
曲率 | 2500R |
表面処理 | アンチグレア |
輝度 | 300 cd/m2 |
コントラスト比 | 1000:1 |
色域 | 100% sRGB、98% DCI-P3 |
応答速度 | 5ms(gray to gray、fast mode)、8ms(gray to gray、normal mode) |
スピーカー | 9W x 2 |
インターフェース 1 | DisplayPort 1.4、HDMI 2.0 x 2 Thunderbolt 3(DisplayPort 1.4 Alternate Mode、 USB 3.2 Gen2上り対応、電力供給最大90W) USB Type-B |
インターフェース 2 | USB Type-C(USB 3.2 Gen2、電力供給最大15W) USB Type-A x 4(USB 3.2 Gen2) USB Type-A(USB 3.2 Gen2、電力供給対応(2A)) 3.5mmステレオ、Gigabit Ethernet(RJ45) |
VESAマウント | 対応(100x100mm) |
サイズ・重さ | 946.6 x 457.8〜577.3 x 248.0mm 9.5kg(パネルのみ)、13.8kg(スタンド、ケーブル込み) |
ちょうどいいサイズ・ピクセル数・アスペクト比
39.7インチで5120 x 2160ピクセル(アスペクト比21:9)というと、ピクセル密度は140ppiです。
なじみのあるサイズ・解像度でいうと、31.5インチ/4K解像度のピクセル密度がちょうど140ppiなので、それと同程度と考えればいいでしょう。
つまり、超々高精細というほどではないけれど、普通のデスクで使うような距離なら粒状感をほとんど意識せずにすむくらいの精細さです。
横方向にピクセル数の多いディスプレイですが、IPSなので視野角が広いうえ、適度に湾曲しているので、画面の隅々まで均質な表示を期待できます。
21:9のアスペクトレシオは、映画や一部の配信ドラマのようなワイドフォーマットの動画コンテンツを消費するのに便利です。
また、正方形よりやや横長のウィンドウを左右にタイル表示でき、それぞれ十分な大きさを確保できるので、たいていの作業は常に2画面(2ウィンドウ)を見ながら行えます。
充実したインターフェース
映像・音声の入力インターフェースはDisplayPort 1.4、HDMI 2.0(2ポート)のほかに、Thunderbolt 3(DP Alternate Mode)を備えていて、現状想定されるほとんどの機器との接続を問題なく行なえます。
Thunderbolt 3については「certified for Windows and Mac」とされています。
Thunderbolt 3は最大90Wの電力供給に対応しているので、たいていのラップトップはこのディスプレイと接続するだけで、他のケーブルなしに使えます。
また、高機能のUSBハブ機能を備えていて、USB-Cのダウンストリーム(Gen2対応)を1ポート、USB-Aのダウンストリーム(Gen2対応)を5ポート(うち1つは2Aの電力供給に対応)に加え、Ethernet(1Gbps)にまで対応しています。
PCやMacとThunderboltで接続する場合、機器側のケーブルをThunderboltケーブル1本に減らせるので、ラップトップを自宅やオフィスでは大画面で利用したい場合に接続の手間が省けて便利です。
なお、DELLのディスプレイなので電源は本体に内蔵されています。なにかと邪魔になるACアダプターはありません。
2,100ドルなら高くないと言えるのでは?
DELL U4021QWの価格は2,100ドルだそうです。
日本に持ってくると20万円オーバーになりそうですが、内容と見比べればそれほど高くないような気がします。
まず、40インチで5K2Kの曲面ディスプレイは、DELLによると「世界初」で他に代わりになるものがありません。
家庭内で使うにはほぼ上限のサイズで、過不足ない解像度で、ウルトラワイド形状と、まさにちょうどいいディスプレイです。
高機能のハブが内蔵されているので、たとえばM1 MacBook Air / Proのようにインターフェースが足りない機器との組み合わせが便利ですし、追加の費用が掛かりません。
Thunderboltハブは2万円から3万円するのが当たり前なので、その分は価格から差し引いて考えていいのではないでしょうか。
DELLで上位モデルのディスプレイを買うと「プレミアム パネル保証」として常時点灯ピクセル/不点灯ピクセルに対する保証が付いてきます。(一定の条件があります)
おそらくこのモデルも対象になるでしょう。
また、保証期間内の故障で交換が必要になった場合には、良品を先に送ってくれるのでダウンタイムが短くてすみます。
こうした点も踏まえると、DELL U4021QWはじゅうぶん検討に値する一台だと思います。
日本での発売が待ち遠しいです。
リンク:モニタ・周辺機器(DELL)