確定申告の季節です。
確定申告の準備はOffice Onlineでやるといいかもしれない話。
確定申告は面倒だし、楽をしようとするとお金が掛かる
会社から支払われる(=源泉徴収や年末調整のお世話を会社がしてくれる)お給料以外の収入がある場合、自力で確定申告をしなければなりません。
そうしないと、脱税になったり、払いすぎになったりする恐れがあります。
そこで、普段からちゃんと給与外の収入とそれにまつわる経費の支出を記録しておき、それに基づいて毎年1月から3月中旬(今年は4月15日まで延長)に確定申告書を作成して提出し、その内容に応じて納税する(または還付を受ける)必要があるわけです。
リンク:確定申告が必要な方(国税庁)
こうした確定申告については、クラウド会計ソフト/サービスを使えば、日頃の入力さえちゃんとやっていれば、確定申告書の作成をほぼ自動でやってくれて楽ができます。
たとえば、アカウントアグリゲーションでおなじみの「マネーフォワード」にも「マネーフォワード クラウド確定申告」というサービスがあります。
リンク:マネーフォワード クラウド確定申告(ソースネクスト)
ほかにも、瀬戸弘司さんのめちゃくちゃ面白いPR動画で紹介された「freee」などがありますね。
この動画、freeeの機能についてはちっとも記憶に残りませんが、「freee」という名前だけは二度と忘れられなくなるという、不思議な効果があります。(サビが絶妙なんです)
ぜひご覧になってください。
で、こうしたサービスを利用するには、マネーフォワードで1年間に8,800円(税別)、freeeにいたってはいちばん安いプランでも2万3,760円(税別)の料金が掛かります。
確定申告作業のあの面倒くささを知っていれば、8,800円くらいなら払ってもいいかという気にならなくもないのですが、はっきり効果を実感できるのが年に一度きりなので、ちょっと抵抗感があるのもまた事実です。
なんとか安く済ませたい。できればタダでお願いしたい。
そんな願いに耳を傾けてくれるのが「Excel簿記」です。
Excel簿記の魅力
Excel簿記はExcel形式のファイル(ブック)です。
リンク:エクセル簿記/ExcelB
このファイルに日頃から必要な情報を記録(主に収入と支出を適切に分類して書き込むこと)しておくと、毎年末には確定申告に必要な情報があらかた揃っているという寸法です。
その後、Excel簿記がまとめてくれた情報を、e-Taxでも手書きでも、所定のフォームに書き写すだけで、確定申告のアウトプットの作業はほぼ完了します。
じっさいには、Excel簿記に書き込んだ収入と支出が、支払調書や領収書とちゃんと一致しているかの確認は欠かせない(かならずどこかで入力をミスってる)のですが、それは前出のクラウド会計サービスでも同じことなので、やはり無料のExcel簿記は偉大なのです。
そう、Excel簿記は無料なのです。
Excel簿記はExcel Onlineでも使えるのか?
Excel簿記はその名のとおりMicrosoft Excel形式のファイルです。
動作環境について細かな記載を見つけられないのですが、基本的には比較的新しいバージョンのデスクトップ版Microsoft Excelをターゲットにされているようです。
OpenOfficeやLibreOfficeのスプレッドシートアプリ上での動作にかんする情報は、2015年を最期に途絶えているようで、手元でも試してみましたが、うまく動かすことはできませんでした。
だから安全・確実なのは本家Excelを使うことです。
Excelは永続ライセンスを買うと1万5,000円ほどします。
このバージョンでもおそらく4〜5年は使えるでしょうから、1年あたり3,000円くらいでしょうか。
このさい、他のOfficeアプリやクラウドストレージとセットでMicrosoft 365 Personalを使う手もあります。
リンク:Microsoft 365 Personal(マイクロソフトストア)
こちらは年額1万2,984円と、Excel単体より高くなりますが、Word、Excel、PowerPoint、OneDrive(1TB)、Skypeあたりをそれなりに使えば、十分に元は取れます。
各アプリはデスクトップ版、モバイル版、オンライン版のどれでも、最新バージョンを利用できます。
無料のOffice Onlineを試してみたところ、仕訳帳の記入が正常にでき、その内容が決算書の各シートに正しく反映されるらしいことを確認できました。(ざっと試した範囲です)
Excel簿記はマクロを使っていないので、オンライン版でもうまく動作するようです。
Office Onlineを無料で利用する場合、商用利用はライセンスの範囲外となります。
リンク:一般消費者向け Office および 一般消費者向け Office 関連製品の商用利用権について(Microsoft)
「商用利用」の範囲について、詳しくは上のリンク先で確認していただきたいのですが、「個人事業主の業務」は商用利用に該当するとはっきり書かれています。個人事業主の方が確定申告書を作成するのはライセンスの範囲外と考えるべきでしょう。
上のほうで紹介したMicrosoft 365 Personalには商用利用権が付属しているので、商用利用に該当する場合は、そちらを購入した上でOffice Onlineを使うのが正しいやり方です。(無料版を使ってもバレようがないと思いますが、そこは各人の良心に従って行動するということで)
Excel Online(Office OnlineのExcelアプリ)の良いところは、場所と機器を選ばずに使えるところです。
スマホでもタブレットでも使えます。
データはクラウド(OneDrive)上に保存されますが、Excel簿記くらいのデータ容量なら携帯の回線でもまったく問題なくやり取りできます。
確定申告に向けた準備のキモは日頃のこまめな入力ですから、空いた時間にさっと作業できるのは大きな利点です。
そんなわけですので、確定申告をなるべく楽に済ませたくて、費用もあまり掛けたくない場合は、Office OnlineとExcel簿記の組み合わせを試してみるといいという話でした。
今年は手遅れかもしれませんが、来年の確定申告がきっと楽になることでしょう。
リンク:エクセル簿記/ExcelB
リンク:Microsoft 365 Personal(マイクロソフトストア)
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