Mac Studioが発表されました。
M1 Max搭載で24万9,800円から。お得なのでしょうか?
Mac Studioの概要
今回発表されたMac Studioがこちら。
主な仕様は次のとおりです。
項目 | 内容 |
---|---|
OS | macOS Monterey |
プロセッサー | M1 Max / Ultra(CPU: 10 or 20コア、GPU: 24〜64コア Neural Engine: 16 or 32コア) |
RAM | 32〜128GB |
ストレージ | 512GB〜8TB |
インターフェース | 4〜6 x Thunderbolt 4、2 x USB-A、0〜2 x USB-C※ HDMI、10Gb Ethernet、SDXCカードスロット、3.5mmステレオ |
ワイヤレス | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0 |
サイズ・重さ | 19.7 x 19.7 x 9.5cm、2.7〜3.6kg |
※M1 Maxモデルは4 x Thunderbolt 4 と 2 x USB-C。Ultraモデルは6 x Thunderbolt 4。
M1 Ultraという新しいプロセッサーを搭載する構成があります。
単純なコア数の比較でいうと、これまで最強だったMacBook ProのM1 Maxモデルの2倍。
さらに、メモリの帯域幅も2倍になっています。
M1 Maxの最上位構成がすでにめちゃくちゃ高性能だったのですが、それがまるごと2倍になるということ。
さらに、Mac Studioは全く隙のない有線インターフェースを備えています。フロントにThunderbolt 4またはUSB-Cとカードリーダーがあるなんてすばらしい。
お値段も最安構成(それでもM1 Max)で24万9,800円、M1 Ultraの上位モデルでもRAMとストレージをむやみに増やさなければ60万9,800円で買えます。
MacBook Proの最小構成(M1 Pro / 16GB / 512GB)が23万9,800円であることを思えば、用途によってはMac Studioがとてもお得になるはずです。
MacBook Proとの比較
ということで、Mac StudioとMacBook Proの比較的安価なモデルを(1)同程度のスペック、(2)同程度の価格、で比較してみます。
(1)同程度のスペックで比較
Mac Studioの最廉価モデルはM1 Max(10コア/24コア)/RAM 32GB/SSD 512GBです。
これに近似するスペックのMacBook Proと比較してみましょう。
項目 | Mac Studio | MacBook Pro |
---|---|---|
プロセッサー | M1 Max(10コア/24コア) | M1 Max(10コア/24コア) |
RAM | 32GB | 32GB |
ストレージ | 512GB | 512GB |
ディスプレイ | (別途) | Liquid Retina XDRディスプレイ |
カメラ | (別途) | 1080p |
スピーカー | 内蔵 | 6スピーカー(空間オーディオ対応) |
マイク | (別途) | 3マイクアレイ(スタジオ品質) |
インターフェース | 4 x Thunderbolt 4、2 x USB-A、2 x USB-C HDMI、10Gb Ethernet SDXCカードスロット、3.5mmステレオ |
4 x Thunderbolt 4、HDMI SDXCカードスロット、3.5mmステレオ |
ワイヤレス | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0 |
価格 | 24万9,800円 | 34万3,800円(14インチ) 36万5,800円(16インチ) |
その他 | キーボード、マウス別売 |
性能は(ほぼ)同じで価格差は約10〜12万円。
ただし、Mac Studioの場合はこの差額でディスプレイ、カメラ、マイク、キーボード、マウス(トラックパッド)を調達しなければなりません。
ディスプレイとカメラとマイク、さらに高性能なスピーカーがセットになったStudio Displayが同時に発表されていますが、こちらのお値段は19万9,800円から。
他社製で揃えれば全部で10万円以内に収めることは可能ですが、そのような価格帯のディスプレイだと画質面でMacBook Proの内蔵ディスプレイには敵わないと思われます。また、4K等の高解像度を求めるとハイリフレッシュレートに対応するのも価格的に難しいでしょう。
インターフェースの充実度と同価格帯で得られる画面の大きさを取ればMac Studio。それらに目をつむって画質やリフレッシュレートを求めるならMacBook Proが良さそうでしょうか。
(2)同程度の価格で比較
キーボードもマウスもディスプレイもすでに良いのを持っているし、カメラやマイクは必要ないという場合もあるでしょう。
そこで、本体の価格だけを揃えた場合の比較もしてみます。
項目 | Mac Studio | MacBook Pro |
---|---|---|
価格 | 33万7,800円 | 34万3,800円 |
プロセッサー | M1 Max(10コア/32コア) | M1 Max(10コア/24コア) |
RAM | 64GB | 32GB |
ストレージ | 1TB | 512GB |
ディスプレイ | (別途) | Liquid Retina XDRディスプレイ |
カメラ | (別途) | 1080p |
スピーカー | 内蔵 | 6スピーカー(空間オーディオ対応) |
マイク | (別途) | 3マイクアレイ(スタジオ品質) |
インターフェース | 4 x Thunderbolt 4、2 x USB-A、2 x USB-C HDMI、10Gb Ethernet SDXCカードスロット、3.5mmステレオ |
4 x Thunderbolt 4、HDMI SDXCカードスロット、3.5mmステレオ |
ワイヤレス | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0 |
その他 | キーボード、マウス別売 |
MacBook Pro 14インチモデルのM1 Maxでの最廉価構成が上の表の右側です。お値段34万3,800円。
それに合わせてMac Studio側の仕様を調整したのが左側。33万7,800円です。
その結果、Mac Studioの方がプロセッサーを1段階高性能にでき、RAMとストレージの容量をそれぞれ2倍にできました。
Mac Studioを買おうというような方にとって、RAM容量が2倍になるのは大きなメリットだと思います。
なお、プロセッサーをさらに1段階高性能にしようとすると値段が一気に16万2,000円も上がってしまうので、上の比較では採用できませんでした。
Macを完全に据え置きで使うつもりで、そのための周辺機器はすでに揃っている方にとっては、Mac Studioはとても魅力的な製品と言えそうです。
リンク:Mac(Apple)