GoogleのChromeブラウザに、表示するウェブページの主題と関係ないFlashの再生を自動的にストップする機能が追加されるそうです。
MacのSafariブラウザの省電力機能と同じようなものでしょうか。
Google Chromeブラウザに主題と関係無いFlashの再生を抑制する省電力機能が追加
Google Chromeチームの公式ブログによると、Chromeブラウザにページの主題と関係の無いFlashの再生を抑制することでバッテリーの無駄な消費を抑える機能が追加されるそうです。現在Betaサイトに公開中で近日中に一般公開予定とのこと。
Google Chrome Blog「Better battery life for your laptop」
http://chrome.blogspot.co.uk/2015/06/better-battery-life-for-your-laptop.html
記事によると、ChromeチームはAdobe(Flashの開発元)とともに、より電力効率の良いウェブ・エクスペリエンスを実現するべく準備を進め、Chromeのアップデートを行うことにしたとのことです。
Chromeブラウザはこのアップデートにより、Flashコンテンツを掲載したウェブページを開いた時、ビデオなどの再生は行いつつ、ページの主題と関係ないFlashアニメのようなコンテンツの再生を自動的に抑制することで、電力の消費を抑えるようになるということです。
再生をストップしたコンテンツはクリック一発で再生でき、また設定画面で「すべてのコンテンツを再生」「重要なコンテンツのみ再生」「再生するコンテンツを自分で選ぶ」のいずれかを選ぶこともできます。
ページ主題との関係性の判断がキモになりそう
どのコンテンツがページの主題と関係無いかをGoogleの技術で判断し、その結果にもとづいてAdobeが提供するFlashコンテンツの制御インターフェースを用いて再生をストップさせる、という感じでしょうか。
Macの標準ブラウザにも省電力のためにFlashコンテンツの再生をストップする機能がありますが、今回のChromeの技術はコンテンツのページ主題との関連性を判断する部分で何らかの差別化がされていることが予想できます。
その判断をどうやってるのかが興味深いです。たんに広告だったらストップする、ビデオだったらストップしない、というだけだったら技術的にはガッカリですが、それでも実用面ではナイスな機能です。
SafariとChromeを二つ並べて同じページを開いてみると面白いかもしれません。
Mac/iPhone/iPadだけを使っている分にはSafariはOSとの親和性の高さもあってとても使い勝手の良いブラウザですが、WindowsやAndroidとも合わせて使うようになるとメジャーなプラットフォームの多くに対応しているChromeが俄然便利になります。
というわけで、Chromeには今後も安定性をキープしつつ積極的に便利機能・快適機能を取り入れていただけるとうれしいです。