DTI SIMで「スマホレンタルオプション」というサービスが始まっています。
1か月3,600円(税別)でiPhone 6sがレンタルでき、1年後には新品(その時点でDTI SIMがレンタル対象としている機種)に乗り換えられるというサービスです。
月々わずかな支払いで最新機種を使い続けられそうなこのサービスははたしてお得なのか?
DTI SIMの「スマホレンタルオプション」の概要
DTI SIMの「スマホレンタルオプション」は、毎月一定額の料金を支払うことで、DTI SIMが指定したスマートフォンをレンタルすることができるサービスです。
1年後に約2か月間の契約更新期間が設けられ、この期間に次のいずれかを選択できます。
- 新端末に変更
その時点でDTI SIMがレンタル対象としている機種の新品に乗り換える方法です。
どの機種を選べるかはDTI SIM次第ですが、毎年新品に乗り換えられるのが魅力です。
毎月のレンタル料金は引き続き支払い続けます。 -
レンタル継続
その時点で使っているスマホをそのまま使い続ける方法です。
データの移行や新しい端末の使い方を覚える心配がなく、使い慣れた端末をそのまま使い続けられます。
毎月のレンタル料金は引き続き支払い続けますが、12か月後(つまり、レンタル料金の支払回数が24回になった時点)にはレンタル契約が終了となり、端末は利用者のものになります。 -
端末購入
1年間使ったスマホを自分が買い取る方法です。
以後月々のレンタル料金の支払いは不要です。
上記の選択は契約更新期間中に利用者が自発的に行う必要があります。
手続きをせずに放置すると、自動的に「レンタル継続」を選んだことになります。
いまレンタルできる機種はiPhone 6s(16GB / スペースグレイ)
現時点でスマホレンタルオプションでレンタルできる機種はApple iPhone 6sの16GBモデル。色はスペースグレイ一択。海外版のSIMフリー端末です。
海外版といっても、国内版とはカメラのシャッター音を消せるかどうか程度の違いしかありませんので、使い方についてとくに心配する必要はないでしょう。
今後どのような機種がレンタル対象になるのかや、iPhone 6sの別の色を選べるようになるのかといったことは、まったくわかりません。
このサービスでは、1年後にどういう機種を選べるかはとても大切なことのはずですが、その点を明確にできない(1年後にどんな機種が発売されているかわからないから仕方ないけど)のが、このサービスの泣き所という気がします。
好意的に予想すれば、1年後にはiPhoneの新型が発売されているはずなので、その最下位モデルが選べるようになっているのだと思います。
スマホレンタルオプションの損得勘定
さて、スマホレンタルオプションを利用するのと、自分でSIMフリーのスマホを買うのとでは、どちらがお得なのでしょうか。
比較してみます。
■ 2年間の費用の比較
スマホレンタルオプション (iPhone 6s 16GB) |
Appleストアで一括購入 (iPhone 6s 16GB) |
Appleストアで分割購入 (iPhone 6s 16GB) |
|
---|---|---|---|
初期費用 | 2,000円 | 7万8,800円 | 0円 |
月々の費用 | 3,600円 | 0円 | 3,284円くらい |
2年間の支払い合計 | 8万8,400円 | 7万8,800円 | 7万8,800円 |
2年間使い続けるつもりなら、レンタルなどせずに買った方が安いということですね。
では、1年間で乗り換えた場合はどうでしょうか。
iPhone 6s 16GBモデルをAppleストアの下取りサービスを使って新しい機種に買い替えた場合、現在の下取り価格は2万5,000円です。
この分を差し引いて最初の1年間の費用を比較すると次のようになります。
■ 1年後に乗り換えた場合の当初1年間の費用の比較(Appleストア下取り)
スマホレンタルオプション (iPhone 6s 16GB) |
Appleストアで一括購入 (iPhone 6s 16GB) |
|
---|---|---|
1年間の費用 | 4万5,200円 | 5万3,800円 |
この場合はスマホレンタルオプションの方が良さそうです。
別のケースで、1年使ったSIMフリー版iPhone 6sをオークション等で売却した場合は、状態にもよりますが手取り4万円程度にはなると見込まれます。
これを差し引くと次のようになります。
■ 1年後に乗り換えた場合の当初1年間の費用の比較(オークション売却)
スマホレンタルオプション (iPhone 6s 16GB) |
Appleストアで一括購入 (iPhone 6s 16GB) |
|
---|---|---|
1年間の費用 | 4万5,200円 | 3万8,800円 |
1年使った端末を自力で売却する手間を厭わなければ、自分で買った方が得になりそうですね。
つまり、1年ごとに新しい端末に乗り換えるつもりで、なるべく手間を掛けずに済ませようとするなら、スマホレンタルオプションは悪くなさそうだということです。
ただし、機種選択の幅が狭まることは避けられないというデメリットもあります。
機種を自由に選びたいなら自分でSIMフリー端末を買うのがおすすめ
以上、DTI SIMのスマホレンタルオプションについてでした。
毎年新しい端末に乗り換えたいけれど、大きな金額をまとめて支払いたくない。スマホレンタルオプションはそういうニーズにこたえるサービスだと思います。
DTI SIMの説明には「1年後には新しい端末へ変更OK!毎年新しいiPhoneを使えます!!」とありますので、ずっとiPhoneを乗り継いで行く覚悟なら便利に使えるでしょう。
一方、将来iPhone以外の機種に浮気したくなるかもしれないという方は、スマホレンタルオプションが今後どういう機種をラインアップしてくるか様子を見てから利用した方が良さそうです。
また、端末代金を一括で支払ってしまう余裕のある方なら、あえてこのサービスを使わなくても、自分で好きな機種のSIMフリー端末を買えばいいと思います。
リンク:DTI SIM
リンク:海外SIMフリー端末(エクスパンシス)