この秋リリースされるiPhone/iPad用の新しいOS「iOS 10」でApple純正の地図機能が改善されるそうです。
日本の交通機関の情報に対応し、乗り換えの案内や複数経路の運賃の比較ができるようになります。
SiriユーザーとApple Watchユーザーにとっては超朗報。
iOS 10で「マップ」アプリが日本の交通機関に対応
日本のAppleのウェブサイトにあるiOS 10の紹介ページに次のような記載があります。
http://www.apple.com/jp/ios/ios10-preview/
知らない人が見ると「これまでできなかったんかい?!」と言いたくなるような内容ですが、そうです、これまでできなかったのです。
現行のiOSの「マップ」アプリで目的地への交通機関での経路を表示すると次のようになります。
そして、「経路Appを表示」というところをタップするとこうなります。
これは屈辱的。
iOS 10ではこの状況が改善されます。
SiriやApple Watchのユーザには朗報
これまでもiPhoneやiPadを手で操作して地図や経路情報を利用したいだけなら「Google Maps」アプリを使えば事足りていました。
地図は正確だし、経路はちょっとおかしなことはあるけど目的地にはちゃんとたどり着けます。
しかし、Siriを使って「○○までの経路案内」とやってどこかへ行きたい場合には純正のマップアプリしか使えないので、途中に公共交通機関を挟むルートの場合はSiriの恩恵はあきらめざるを得ず、歯がゆい思いをしていました。
また、Apple Watchで経路を確認しながら進みたい場合、Google MapsではわざわざApple Watch上でGoogle Mapsアプリを起動しなければならないとか、交差点を曲がるなどのイベントの通知が微妙に遅い(または通知が届かないことがある)といったことがあって、操作性と信頼性に欠ける部分があったのです。
その点、純正マップアプリはApple Watchとの連携がスムースなうえ、Apple Watchでの通知のタイミングも適切です。
というわけで、Siriを便利に使っていたりApple Watchを使っている人にとって、Appleの純正マップアプリが便利になることはとても喜ばしいことなのですが、それがiOS 10で実現するということになります。
Appleの製品やサービスはセットで使うとより便利
新しいマップアプリでは、マップ上から既存の他社のサービスとの連携が可能になるそうです。
例としてOpenTableやUberが挙げられています。
マップアプリでレストランを検索し、そのままOpenTableで予約して、さらにUberで車を呼んでレストランまで移動してUberの支払いをApplePayで済ませるといったことが可能です。(UberとApplePayは日本ではまだ使えないけど)
OSの機能と直結した純正アプリから様々な外部サービスを利用できるようになることは、上に例を挙げたSiriやApple Watchといったものを重宝してAppleのサービスにどっぷり浸かっている人ほど恩恵を受けやすい改善です。
Macを使い、iPhoneとiPadを使い、最近ついにApple Watchまで追加してしまった私の実感としては、Appleの製品やサービスは単体ではなくセットで使う方がより便利さとお得感が増すように感じられます。
iPhoneに掛かってきた電話をMacで受けてハンズフリーで通話できたときなどにそれを実感します。
Mac Proにドカッと50万円払うよりは、MacBook ProとiPhoneとiPadとApple Watchに分散投資する方がトータルの満足度は高そうだとかそういうことです。
以上、iOS 10の純正マップアプリの改善についてでした。
リンク:Apple iPhone SE A1723 (simフリー, 64GB, Rose Gold)