Apple Musicがロスレス&ドルビーアトモス対応になります。
2021年6月スタート。
Apple Musicが2021年6月からロスレスとドルビーアトモスに対応
これまで、Apple Musicで配信される音源はいわゆる圧縮音源でした。
カジュアルに聞くにはなんの支障もないクオリティですが、ちゃんとしたオーディオ機器やヘッドフォンを使って聞くと、CD音質より音が悪く聞こえる場合がありました。
私も以前、けっこう良いDACとアンプとスピーカーを使って、Tidalのロスレス音源とApple MusicやSpotifyの圧縮音源の聴き比べをしてみたことがあるのですが、やっぱりロスレスの方が良い音がするような気がしたものです。
ということで、なるべく良い音で音楽を聞きたいユーザーは月額料金が2倍のTidal(HiFiプラン)を使ったり、CDやレコードを書い続けたりすることになっていました。
しかし、今年の3月にSpotifyが、2021年後半のいつかにロスレス対応することを発表したことで、ストリーミングサービスのロスレス化の流れができたようです。
Apple MusicがSpotifyに先駆けてカタログ全体をロスレスで配信することになりました。
リンク:Apple Music、ドルビーアトモスによる空間オーディオを発表、さらにカタログ全体がロスレスオーディオに(Apple)
さらに、一部の音源はドルビーアトモスによる空間オーディオにも対応するとされています。
こちらはApple Musicの全タイトルではなく、そのための加工を施された特定のタイトルでだけ利用できます。
発表の時点では、J.バルヴィン、グスターボ・ドゥダメル、アリアナ・グランデ、マルーン5、ケイシー・マスグレイヴス、ザ・ウィークエンドが対応するタイトルを提供する予定です。アリアナとウィークエンドは聞いてみたい。
さらに、CD音質をはるかに超える24ビット/192kHzのハイレゾ音源も配信されます。
こちらは対象となるタイトルがどの程度の数になるのか不明ですが、オーディオファンには見逃せない仕様です。
なお、ハイレゾ音源を聞くためには別途USB DACを用意する必要があります。
iPhoneの少ストレージ化がはかどる
Apple Musicなどの音楽配信サービスでいちばんありがたいことは、手持ちの音楽ライブラリーをiPhoneなどに入れて持ち歩かなくてよくなることです。
たとえ圧縮音源でも、それなりの音質で何千曲も持ち歩こうとすると、ストレージをたくさん消費してしまうので、その分ストレージの多い(=高価な)デバイスを買わなければならなかったのが、その必要がなくなりました。
さらに、Apple Musicでは、Apple Musicのカタログに載っていない音源でも、iTunesからクラウドにアップロードすることで、それらとApple Musicのカタログをシームレスに聞けるようになるというありがたい仕様もあります。
今回のロスレス対応で、少なくともApple Musicのカタログにある曲を持ち歩く必要はほぼ完全になくなります。(ストリーミングを利用できない飛行機の中でも聞きたいような場合は別ですが)
カタログにない曲のロスレス音源だけを手持ちのiPhoneに入れて持ち歩けばいいので、ストレージをたくさん用意する必要がないのはそのままに、音質だけ良くなるということです。
Apple Musicのサービスが始まった当初はたしか1500万曲ほどだったカタログの曲数も、今では7500万曲を超えるほどにまで増えました。
こうなってしまったら、今後もう二度とCDを買うことはないだろうと思います。
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