Mashableに出ていた、Apple Watchの時刻の正確さに関する記事が面白かったので紹介します。
このこだわりよう!
Apple Watchの時刻の正確さへのこだわり
MashableにAppleの技術担当副社長Kevin Lynchさんとのインタビューに基づく記事が出ていました。
内容はApple Watchで時刻を正確に表示するためにどういう取り組みをしたかというものです。
Mashable 「Here’s how Apple synchronized all your Apple Watches」
http://mashable.com/2015/12/30/apple-watch-synchronized/
ざっと次のようなことを言われています。
- まず、世界中に15個の「Stratum 1」レベルのNTP(ネットワーク・タイム・サーバー)を用意した
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「Stratum 1」レベルというのは、原子時計より1段階劣るだけの超高精度ということ
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これらのNTPサーバーはGPS衛星から時刻情報を受信している
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iPhoneがこれらのNTPサーバーから時刻情報を受け取り、それをBluetoothでペアリングされたApple Watchに供給している
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iPhoneとApple Watchとが通信するときに発生する遅延も補正している
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Apple Watch内部の水晶発振器は温度制御付きのもので、気温の変化による影響を受けにくく、単体の時計としての精度はiPhoneよりもはるかに高い
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AppleはApple Watchの秒針の正確性をハイスピード・カメラで撮影した映像をコマ単位で確認して検証している
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だから、Apple Watchを2つ並べてみたら、それらの秒針はピッタリ同じ動きをするはず
自動巻きの機械時計だと日差10秒くらいは当たり前なので、腕時計の精度なんてそんなに重要じゃないと考えがちですが、今時わざわざ腕時計を使っているような人は逆に細部へのこだわりが強い場合が多いんじゃないかと思います。
私も大事な会議やプレゼンのときなど肝心な場面では秒針までピッタリ合わせて臨みますし、Apple Watchのような電気時計ならとことん精度にこだわってほしいとも思います。
Apple Watchが秒針の動きにまで細かく気を配って作られているというのは実にAppleらしい話ですし、そういうストーリーをこうしてメディアに伝えるところも、何万円も出して時計を買おうというユーザーの心理をよくわかっているなと思います。
すっかり買いそびれたまま後継モデル登場の噂も聞こえ始めたApple Watchですが、最近はずいぶんお求めやすくなっているようです。
もう一度検討してみようかという気にさせられました。