台北で開催されているComputex Taipei 2019でASUSの2画面ラップトップ「ZenBook Duo」と「ZenBook Pro Duo」を見てきました。
たいへん興味深いモデルです。
ASUS ZenBook Duo / ZenBook Pro Duo を見た話
Computex Taipei 2019のASUSブースには、話題のデュアルディスプレイ・ラップトップ「ZenBook Duo」と「ZenBook Pro Duo」が展示されていて、両機種が置かれたテーブルの周りはたいへん多くの人で賑わっていました。
そのZenBook Pro Duoの方がこちらです。
ZenBook DuoとZenBook Pro Duoの主な仕様は次のとおり。
ZenBook Duo | ZenBook Pro Duo | |
---|---|---|
OS | Windows 10 Pro / Home | Windows 10 Pro / Home |
プロセッサー | Intel Core i7モデルあり (詳細不明) |
第9世代 Intel Core i9-9980HK 第9世代 Intel Core i7-9750H |
グラフィックス | GeForce MX250 2GB | GeForce RTX 2060 6GB |
RAM | 8GB / 16GB DDR3 | 8GB / 16GB / 32GB DDR4 |
ストレージ | 256GB / 512GB / 1TB (1TBはPCIe x 4、他はPCIe x 2 |
256GB / 512GB / 1TB (1TBはPCIe x 4、他はPCIe x 2 |
ディスプレイ | メイン:14インチ 1920 x 1080 サブ:12.6インチ |
15.6インチOLED 3840 x 2160 サブ:14.4インチ 3840 x 1100 |
カメラ | Windows Hello対応インカメラ | Windows Hello対応インカメラ |
インターフェース | USB-A x 2、USB-C、HDMI 3.5mmオーディオ、MicroSD、電源 |
USB-A x 2、USB-C(Thunderbolt 3)、HDMI 3.5mmオーディオ、電源 |
サイズ・重さ | 323 x 223 x 19.9mm、1.5kg | 359 x 246 x 24mm、2.5kg |
プロセッサーはZenBook Duoの方は詳細不明ですがCore i7(シリーズ不明)まで搭載でき、ZenBook Pro Duoの方は第9世代のCore i9-9980HKまで搭載できます。
GPUはDuoがGeForce MX250、Pro DuoはGeForce RTX 2060。
このあたりで、DuoとPro Duoは全く方向性の違う製品だと分かります。Pro Duoはこのサイズで可能な最高の性能を追求したという風情です。
Pro Duoは最大32GBのRAMをサポートしています。DDR4です。(DuoはDDR3で最大16GB)
ディスプレイはサイズの違いだけでなく、Pro Duoのメイン画面にOLEDが採用されています。
インターフェースもPro DuoはThunderbolt 3対応なのに対して、DuoはUSB-C止まり。ただし、DuoにだけMicroSDカードスロットがあります。
重さは軽い方のDuoでも1.5kgと持ち歩きにはあまり向きません。
実際に触ってみた
このZenBook Duo / Pro Duoに実際に触れることができました。(写真の手はどなたか別の方のものです)
サブディスプレイには通常のWindowsアプリを表示でき、画面をタッチして操作することができます。
上の写真の例では左から手書きパッド、電卓、ピアノといったタッチ操作向きのアプリが並んでいます。
サブディスプレイを管理するためのアプリが用意されていて、メイン・サブ間でウィンドウを行き来させたり、サブディスプレイでよく使うアプリを登録したり、3つまでのアプリの組み合わせを登録しておいて一括してサブディスプレイ上に呼び出したり、といったことができます。
このあたりはASUS公式サイトがわかりやすいです。
リンク:ASUS ZenBook Pro Duo(ASUS)
また、サブディスプレイ部分をメインディスプレイを下に延長したものとして使うこともでき、その場合はディスプレイ全体が正方形に近い形になります。
サブディスプレイに表示したアプリのタイトルバーを指でドラッグして移動するなどできるのですが、うまく操作できたりできなかったりで、コツを習得するには慣れが必要だと感じました。
買うならProの方か良さそう
そんなASUS ZenBook Duo / Pro Duoですが、買うならPro Duoの方が良さそうだと感じます。
その理由は、小さくて軽い方のDuoでも重さが1.5kgもあって持ち歩きには適さないこと。その割にDuoの方はプロセッサーやGPUにそれほどパワフルなものが搭載されていなさそうなこと(CPUは詳細不明ですが)が挙げられます。
どうせ持ち歩けないのなら、よりパワフルな処理能力を備え、大型のOLEDディスプレイ(メイン)とより大きなサブディスプレイを持ったPro Duoの方がバランスが良いと感じます。
どちらもキーボードの右隣にテンキーにもなるタッチパッドを備えていますが、自宅やオフィスに据え置きにして使うならLogicoolなどの多機能マウスとセットにして生産性を追求する方がいいと思います。
価格や発売時期、発売地域の発表はまだありませんが、おそらく日本にもやってくると思われますので、一度は触れてみる価値のある一台だと思います。
リンク:ASUS ZenBook Duo(ASUS)
リンク:ASUS ZenBook Pro Duo(ASUS)