auが今週から提供開始する5Gサービスの料金プランを発表しました。
5G向け料金プランに加入してから25ヶ月は月額料金が4Gと同等になるという「5Gスタートキャンペーン」も同時にアナウンスされましたが、それにはこんな理由があったのでした。
auの5Gサービス向け料金プラン
auの5Gサービス向け料金プランの概要は次のとおりです。
データMAX 5G | データMAX 5G Netflixパック | データMAX 5G ALL STARパック | |
---|---|---|---|
月額料金 | 8,650円 | 9,650円 | 1万1,150円 |
データ通信容量 | 使い放題 | 使い放題 | 使い放題 |
テザリング データシェア 国際ローミング通信容量 |
30GB | 60GB | 80GB |
その他 | Netflixベーシックプラン TELASA(旧ビデオパス) |
Netflixベーシックプラン Apple Music YouTube Preimum TELASA(旧ビデオパス) |
- 各種割引(2年契約、家族割プラス、auスマートバリュー、5Gスタートキャンペーン)が別途適用
- 通話料金は別途必要
- データ利用量が2GB以下の場合は1,480円割引
- 国際ローミング通信は「世界データ定額」を利用したときに可能
5Gを含むデータ通信を使い放題で、「5Gスタートキャンペーン」により当初およそ2年間は月額7,650円から。テザリングもそこそこの容量まで利用できるということで、まあ納得の料金と言えるのではないでしょうか。
これまで容量無制限プランを利用されていた方は、そのまま移行してもほとんど不満はなさそうです。(上では省略しましたが、組み合わせ可能な通話定額プランが100円値上がりするので、それを許容できるかどうかがポイントになると思います)
約2年間 4Gと同じ料金になる理由
さて、上記5Gの料金は「5Gスタートキャンペーン」によって当初25ヶ月間は毎月1,000円割引されます。
※ 2020年8月31日までに加入した場合に適用されます。
この割引によって支払額は4Gと同じになるのですが、なぜそんなことになっているのでしょうか?
その理由はこちらのエリアマップを見れば一目瞭然です。
赤い丸が2020年4月末の5G対応予定エリア。黄色い丸が2020年夏以降の5G対応予定エリアです。
まず、丸がとても小さい! 直径200メートルくらいでしょうか。
そして、そもそも数が少ないです。黄色い丸は2020年夏「以降」の予定エリアなので、2020年の夏になれば使えるとは限りません。
2020年7月からオリンピック・パラリンピックが行われるはずだった東京の中心部でこれですから、その他の都市は推して知るべしという感じで、大阪はほぼ地下鉄環状線の沿線にのみわずかにエリアが点在するという状況。
これで毎月1,000円余分に取られたら文句を言う人も出てくるでしょうから、ある程度エリアの拡充が見込める2年後までは4Gと同じ料金にして批判をかわそうというのは、まあ納得の対応です。
「オリンピックが来るころには主要都市では5Gが当たり前になっていて、もしかしたら自動運転車なんかも走っているかしら」と素朴に考えていた頃を懐かしく思い出すばかりです。
ちなみにアメリカAT&Tのエリアマップはこんな感じ。
薄い青が5Gのエリアです。
ニューヨークとフィラデルフィアは約150キロ離れているのですが、このマップではほとんど5Gエリアが途切れていませんね。日本でいうと東京から静岡くらいの距離に相当します。
もちろんこのマップの外にも5Gエリアは広がっていて、5Gを利用できる都市はこんなにあります。
こういうのを見せられると、携帯料金を4割下げろとか言ってないで、どんどん儲けてもらってじゃんじゃん設備投資してもらったほうがいいんじゃないかと思ってしまいます。
携帯各社の皆様に熱いエールを贈りたいと思います。
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