MacBook Pro 16インチモデル(2019)を購入することを断念した結果、その予算を他へ流用することが可能になりました。
そこで、これまで使っていた巨大な自作デスクトップを超小型のものに組み替えることにしました。
そのケース選び。
Mini-ITXが熱い
これまで使っていたPCケースはOWLTECHのフルタワーケース。
全身スチール製の古いケースで見た目はぱっとしませんが、とにかく何でも入るしファンは付け放題だし静かだしと、実用上はとくに不満のないものでした。
しかし、ケースだけでもめちゃくちゃ重いのと、とにかくガタイが大きいのとで、取り回しがすこぶる悪いため、もう少し小さくて軽いものが欲しいと思っていたのでした。
そこでGoogle先生に相談したところ、世の中にはMini-ITXケースで性能的にも不満のないPCを組んでいる方がたくさんおられることがわかりました。
Mini-ITXとは
Mini-ITX(ミニ・アイティーエックス)は、台湾のVIA Technologies社が開発したマザーボードのフォームファクタ(規格)。MicroATXやFlexATXといった小型ATX規格よりも顕著に小さく、わずか17センチメートル四方である。(Wikipedia)
Micro-ATXが244mm x 244mmなので、Mini-ITXのマザーボードはMini-ITXの半分以下の面積ということになります。
サイズが小さい分、PCIスロットやメモリースロットやSATAポートの数が少なかったりしますが、PCIはグラフィックスカードだけ挿せればいいし、メモリーも2本で十分な容量を確保できるし、SATAもM.2で代替できそうなので問題ありません。
というわけで、Mini-ITXで一台組んでみることにしました。
ケース選びが難しい
Mini-ITXで組むと言ってもケースの選択肢はたくさんあります。
Streacom DA2 はちょっと大きめ
最初に気になったのはこちら。
Streacom DA2というケースで、日本でも購入できます。
上の動画ではCPU用に簡易水冷クーラーを使われていますが、映像を見る限り、スペース的には空冷でも十分使えそうです。
ただ、ケースのサイズが340 x 286 x 180mmと、期待したほど小さくならないのが少し気になります。このサイズならMicro-ATXケースでもいいのでは?
Ncase M1 は見果てぬ夢
次に見つけたのがこちらのケース。
Ncase M1というものです。めちゃくちゃカッコいい。
サイズは307 x 237 x 157mmでStreacom DA2より一回り小さく、これならMini-ITXを選ぶ意味があります。
Rizen 9 3950Xと24cmラジエターの簡易水冷キットを組み合わせることも可能とか。
ただ、このケースには重大な問題があります。それは世界的にたいへん品薄なことです。
日本に代理店はありませんし、メーカーの直販でも品切れが続いていて、いつ手に入るか見通せません。
リンク:NCASE
なる早で組みたいので今回はパスしつつ、入荷通知メールの登録だけ済ませました。
Dan A4-SFX V4 という現実解
というわけで、すぐに手に入って、しっかり小さいMini-ITXケースとして選んだのがこちらです。
Dan A4-SFXといいます。Ncase M1よりさらに小さい317 x 200 x 112mm。圧倒的小ささ。
日本に代理店があり、PCパーツ系ショップのほか、ビックカメラのような家電量販店でも買える入手性の良さも魅力です。
リンク:DAN CASE A4-SFX V4.1 ブラック(ビックカメラ)
最新モデルはA4-SFX V4.1で、前モデルのV4と比べて、PCIeのライザーケーブルがPCIe 4.0に対応し、フロントパネルのUSB-CポートがUSB 3.2 Gen.2に対応するというアップグレードが行われています。
ただ、USBのアップグレードは悩ましいもので、今回私が使おうとしているAMD X570チップセットを載せたMini-ITXマザーボード(3種類ある)には、USB 3.2 Gen.2に対応したヘッダーを持つものがありません。
マザーボード上のヘッダーはGen.1までの仕様(コネクター形状が異なる)なのに、ケース側だけ上位の規格に対応していると、コネクターの変換が必要となり、余計な出費が生じます。
というわけで、今回はまだ在庫があった古いモデル「A4-SFX V4」を利用することにしました。
こちらの方が少し安いのもありがたいです。
課題はちゃんと冷やせるかどうか
さて、このようにしてケースをA4-SFX V4と決めたわけですが、その他のパーツの調達や実際の組み込みにはまだまだ検討課題があります。
他のパーツの購入と組み込み、PCとして稼働させた状況などは、いずれ別の記事でお伝えしたいと思います。