Dropboxの有料プラン「Dropbox Plus」は最大1TBを利用できるクラウドストレージサービスです。
料金は毎月払いなら1,200円/月、年間払いなら1万2,000円/年。
契約期間が終わったらどうなるかと、その後の身の振り方について紹介します。
Dropboxの有料プランが終わったら
Dropboxの個人向け有料プランには「Dropbox Plus」と「Dropbox Professional」の2種類があり、前者は1TB、後者は2TBまでの容量を利用できます。
Professional版は容量の多さに加えて、クラウド上のファイルやフォルダーを共有する際の使い勝手が強化されていて、共有機能を多用するユーザー向けのサービスになっています。
Dropboxの有料プランを利用するユーザーの大半は1TBまたは2TBという大容量が目当てだと思われます。
パソコンでもスマホでも、ネットワークにつながってさえいればいつでも・どこからでもアクセスできるテラバイト単位のストレージの便利さは、一度使ってしまうとやめられないほどです。
さて、かく言う私はちょうど3年前にDropbox Plus(当時はDropbox Proという名前でした)の3年前払いプランを利用し始め、今月末でその契約が切れるところです。
このまま契約を延長してDropbox Plusを使い続けるか、別のプランに乗り換えるか、はたまた別のサービスに乗り換えるかを、あと数日で決めなければならないという状況です。
有料プランを延長しなくてもアップロードしたデータは維持される
有料プランの契約期間が終了しても、すでにアップロード済みのデータはサーバー上に保存されたままとなり、ファイルをダウンロードしたり参照したりすることはできます。ありがたいことです。
しかし、無料プランの容量(2GB)を超えてファイルを保存している場合、ファイルを更新したり、新たにファイルをアップロードすることはできなくなります。
このことを踏まえて、今後の身の振り方を決めることになります。
Dropboxの有料プラン終了後の対応案
Dropbox Plusの契約を継続する
もっとも無難な方法はDropbox Plusをそのまま利用し続けることです。
今あるファイルはそのまま使い続けられますし、新たなファイルも容量の許す限り追加できます。
その場合の正規料金は先に書いたとおりですが、ソースネクスト経由でライセンスキーを購入することで4%ほど安く利用できます。
購入したライセンスキーは既存のアカウントのプラン延長にも利用可能です。
ソースネクストのポイント(マイル)ももらえるので、他の買い物をすればさらにお得です。
Dropbox Businessの30日間お試しに避難する
Dropboxには先に紹介した個人向けプラン以外に、ビジネスユーザー向けの「Dropbox Business」というプランがあります。
Dropbox Businessは共同作業向けの機能を強化したサービスで、1つのアカウントを複数のユーザーで利用することができたり、容量が3TBだったりします。
機能が増える分料金もアップして、最も安価なプランでも37.5ドル/月(3ユーザー)。
個人で払うにはちょっと躊躇われるお値段となっています。
ところで、Dropbox Plusを利用していると自分のアカウント画面にこのような表示が出てきます。
リンクをクリックすると次のような画面が表示され、Dropbox Businessの無料トライアルへの申し込みができます。
無料トライアル期間は30日間。その間、既存のファイルへのアクセス(編集を含む)や新たなファイルの追加も可能なので、ひとまず期限切れ問題から解放されることになります。
問題の先延ばしにすぎないわけですが、別件が忙しくてこんなことにかまってられない場合は、いったんこちらへ避難するという手があります。
他のサービスに乗り換える
Dropboxにこだわりがなければ、この機会に他社のサービスに乗り換えるという方法もあります。
クラウドストレージとしてメジャーなものを1年間利用する場合の料金は次の表のとおりです。(2019年3月現在)
Dropbox Plus | Microsoft OneDrive (Office 365 Solo) |
Apple iCloud Drive | Google Drive(Google One) | |
---|---|---|---|---|
200GB | – | – | 4,800円 | 3,800円 |
1TB | 1万2,420円 (ソースネクスト) |
1万2,744円 (マイクロソフトストア) |
– | – |
2TB | – | – | 1万5,600円 | 1万3,000円 |
OneDriveの有料サービスは通常「Office 365 Solo」というオフィスアプリのサブスクリプションに含まれています。
1TBのクラウドストレージを利用できるだけでなく、Microsoft Officeの各アプリをインストール台数無制限(ただし同時に起動できるのは1台のみ)で利用できます。
また、WindowsとMacで「ファイル オンデマンド」機能を利用すればローカルストレージを節約することができます。
容量が1TBで足りるのなら断然おすすめのサービスです。
AppleのiCloudドライブはiOSデバイス(iPhone/iPad)やMacとの親和性が高く、写真や動画を自動的にアップロードしてデバイス側のストレージ容量を節約したり、iOSデバイスのバックアップ先として利用できたりします。
ただし、料金はやや高めです。
Google Drive(Google One)は10TBでも20TBでも必要なだけ容量を増やせるのが頼もしいです。ただし、たとえば30TBなら月額3万9,000円と料金もお高くなります。
ともあれクラウドストレージは便利
私の場合、現在Dropbox Plus(1TB)とOneDrive(1TB)を利用していますが、合計のデータ容量が1TBを超えているため、OneDriveに一本化することができません。
この際、Dropboxは契約更新せずに、今後更新しなさそうなデータの保管場所として利用させていただきつつ、iPhoneやMacでの利便性を取って新たにiCloud Driveを契約しようかと考えています。
以上、Dropboxの有料プランが切れるときの対策についてでした。
リンク:Dropbox Plus 3年版(ソースネクスト)
リンク:Office 365 Solo(マイクロソフトストア)
リンク:iCloud(Apple)
リンク:Google One(Google)