Microsoft Ignite 2018で新しいSurfaceシリーズとその周辺デバイスが発表されました。
まずは、Surface Pro 6 と Surface Laptop 2について、既存のモデルからの進化ポイントをまとめます。
Surface Pro 6 〜 プロセッサーの能力向上と黒モデル追加
Surface Pro 6の仕様について、既存のSurface Proと比較してみます。
変更点はSurface Pro 6 の項目を太字にしています。
項目 | Surface Pro 6(2018) | Surface Pro(2017) |
---|---|---|
OS | Windows 10 Home | Windows 10 Pro |
CPU | 第8世代 Intel Core i7 / i5 | 第7世代 Intel Core i7-7660U 第7世代 Intel Core i5-7200U 第7世代 Intel Core m3-7Y30 |
GPU | Intel UHD Graphics 620(i7) Intel UHD Graphics 620(i5) |
Intel Iris Plus Graphics 640(i7) Intel HD Graphics 620(i5) Intel HD Graphics 615(m3) |
RAM | 16GB / 8GB | 16GB / 8GB / 4GB |
ストレージ | 1TB / 512GB / 256GB / 128GB | 1TB / 512GB / 256GB / 128GB |
ディスプレイ | 12.3インチ 2736 x 1824ピクセル ペン入力・タッチ操作対応 |
12.3インチ 2736 x 1824ピクセル ペン入力・タッチ操作対応 |
カメラ | イン:5Mピクセル/1080p HDカメラ アウト:8Mピクセル/1080p HDカメラ Windows Hello 顔認証カメラ |
イン:5Mピクセル/1080p HDカメラ アウト:8Mピクセル/1080p HDカメラ Windows Hello 顔認証カメラ |
インターフェース | USB 3.0 Type-A、microSDXCカード、Mini DisplayPort Surface Connect、3.5mmステレオヘッドセット |
USB 3.0 Type-A、microSDカード、Mini DisplayPort Surface Connect、3.5mmステレオヘッドセット |
バッテリー | 13.5時間(動画再生) | 13.5時間(動画再生) |
サイズ・重量 | 292 x 201 x 8.5mm、784g(i7) / 770g(i5) | 292 x 201 x 8.5mm、782g(i7) / 770g(i5) /768g(m3) |
重要な部分を一言でまとめると、OSがWindows 10 ProからWindows 10 Homeになり、プロセッサーが第7世代から第8世代にアップデートされた(コア数が2個から4個に増えた)ということですね。
有線インターフェースはほぼ手付かず。カードスロットがmicroSDXC対応と明記されました。
表には書きませんでしたが、無線インターフェースもそのまま(Wi-Fi(acまで対応)とBluetooth 4.1)です。
また、本体のカラーバリエーションとしてブラックが追加されました。
Surface Laptop 2 〜 こちらもプロセッサーのアップデートと黒モデル追加
同様にSurface Laptop 2の主な仕様を既存のSurface Laptopと比較すると次のようになります。
変更点はSurface Laptop 2の項目を太字にしています。
項目 | Surface Laptop 2(2018) | Surface Laptop(2017) |
---|---|---|
OS | Windows 10 Home | Windows 10 Sモード(Windows 10 Proに切り替え可) |
CPU | 第8世代 Intel Core i7 / i5 | 第7世代 Intel Core i7-7660U 第7世代 Intel Core i5-7200U 第7世代 Intel Core m3-7Y30 |
GPU | Intel UHD Graphics 620(i7) Intel HD Graphics 620(i5) |
Intel Iris Plus Graphics 640(i7) Intel HD Graphics 620(i5) |
RAM | 16GB / 8GB | 16GB / 8GB / 4GB |
ストレージ | 1TB / 512GB / 256GB / 128GB | 1TB / 512GB / 256GB / 128GB |
ディスプレイ | 13.5インチ 2256 x 1504ピクセル ペン入力・タッチ操作対応 |
13.5インチ 2256 x 1504ピクセル ペン入力・タッチ操作対応 |
カメラ | イン:720p HDカメラ Windows Hello 顔認証カメラ |
イン:720p HDカメラ Windows Hello 顔認証カメラ |
インターフェース | USB 3.0 Type-A、Mini DisplayPort Surface Connect、3.5mmステレオヘッドセット |
USB 3.0 Type-A、Mini DisplayPort Surface Connect、3.5mmステレオヘッドセット |
バッテリー | 14.5時間(動画再生) | 14.5時間(動画再生) |
サイズ・重量 | 308.1 x 223.27 x 14.48mm、1283g(i7) / 1252g(i5) | 308.1 x 223.27 x 14.48mm、1283g(i7) / 1252g(i5) |
一言でまとめると、OSがSモード(Windows 10 Proに切り替え可能)だったものが、最初からWindows 10 Homeになり、プロセッサーが第8世代にアップデートされたということですね。
有線インターフェースは全く手付かず。
無線インターフェースもそのまま(Wi-Fi(acまで対応)とBluetooth 4.1)です。
また、カラーバリエーションとしてブラックモデルが追加されました。動画を見ると、グラファイトゴールドがなくなったように見えます。グラファイトゴールドの代わりにブラックが入ったということなのでしょう。
さらに、動画内では「Faster and Quieter Typing」(より速く静かなタイピング)という説明が見られるので、キーボードに何らかの改良が行われているのかもしれません。
最新プロセッサーを採用したマイナーアップデート 〜 ビジネスユーザーは注意すべき点も
以上のように、Surface Pro 6、Surface Laptop 2ともに、既存の仕様をほぼ流用しながら、主にプロセッサーを最新のものに置き換えるというマイナーアップデートにとどまりました。
Surface ProとSurface Laptopは、リリースされたタイミングの都合で、ここ最近は後発の他社製品に対してプロセッサーが見劣りする状況でした。
第7世代から第8世代の変更は、モバイルラップトップ向けCPUのコア数が倍増する(2個→4個)という大きなものだったので、用途によってはその影響も大きかったのですが、今回の更新でそのギャップが埋まることになりました。
期待されていたUSB Type-CやThunderbolt 3への対応が見送られたことについては、これらのインターフェースに対応する周辺機器が増えつつある現状を見ると少し残念ではあります。
一点注意しておきたいのは、どちらのモデルもOSがWindows 10 Homeになったことです。
ホームユーザーとして影響を受ける部分は(ほぼ)ないと言えると思います。しかし、ビジネスユーザーの方で、社内ネットワークに接続するためにドメインに参加しなければならない場合は、Windows 10 Homeでは対応できません。有償でWindows 10 Proへのアップグレードを行わなければならないので、その費用を手当する必要があります。(1万数千円です)
いろいろ書きましたが、これからSurfaceを買って長く使おうと思うなら、今回アップデートされたものを選ぶのがいいと思います。今回行われたプロセッサーの更新はとても重要です。
発売は2018年10月16日。すでに予約受付が始まっています。
詳しい仕様などは下のリンクから公式サイトで。
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