2019年2月20日(水曜日)から、NTTドコモが販売したスマートフォンの中古端末についてSIMロック解除手続きが解禁されます。
今後中古端末の価格上昇が予想されるので、早めに手に入れておきたいところです。
ドコモで中古スマホのSIMロック解除が可能に
これまでドコモが販売したスマホでSIMロックを解除できるものは、解除を申請する本人が購入したものに限られていました。
2019年2月20日(水曜日)以降はこの条件が変更され、購入者以外でもSIMロック解除を申請することが可能になります。
リンク:NTTドコモ「SIMロック解除の受付条件を一部変更」
この結果、知人・友人から譲り受けた端末や、中古販売店・ヤフオク・メルカリなどで購入した端末であっても、SIMロック解除の手続きができることになります。
SIMロックを解除することでNTTドコモ以外のSIMカードを利用できるようになるため、ドコモ系以外の格安SIM(UQモバイル、Y!モバイル、mineoのauプランなど)を利用したり、海外旅行先で現地のSIMを購入して利用することが可能になり、われわれ消費者にとってのメリットは非常に大きいです。
手数料はネットなら無料、店頭では一台あたり3,000円
SIMロック解除の手続きはネット上またはドコモショップの店頭で行います。
ネットで行う場合はドコモの「dアカウント」が必要になります。dアカウントはメールアドレスがあれば無料で作成できます。
店頭で行う場合は最寄りのドコモショップへ出向いて依頼することになります。ドコモショップでは一回の申請につき2台までの台数制限があるので注意しましょう。
ドコモショップはただでさえ混雑しているので、自分が待たされないために、また、混雑を悪化させないためにネットで行うのがおすすめです。
手続きの詳細はこちらで確認できます。
なお、分割払いが終わっていない端末で購入から一定期間経過していないものや、端末購入サポートを利用して購入した端末で購入から一定期間経過しておらず端末購入サポート解除料も支払っていないものについては、SIMロック解除の手続きができないので注意しましょう。
iPhoneの中古価格が高騰するおそれ
さて、ここまでは利用者にとって良いことづくめの変更なのですが、注意すべき点もあります。
それは、今回の変更によってドコモのiPhoneの中古端末の利用価値が向上するため、中古市場での価格が上昇するおそれがあることです。
なぜiPhoneに限定して話しているかというと、iPhone(のとくに最近のモデル)はどのキャリアが販売しているものも対応する周波数帯に違いがなく、SIMロックさえ解除してしまえばどのキャリアでもどのMVNOでも制限なく使えるからです。
さらに、iPhoneは海外のキャリアでも使い勝手が良いので、海外旅行のお供に適しています。
これまでドコモとドコモ系MVNO以外では利用できなかったドコモのiPhoneですが、今後は事実上すべてのキャリアとMVNOで利用できることになるわけで、その分だけ中古市場での人気も高まるはずです。
そして、今回ドコモが行ったSIMロック解除に関する変更は、2019年9月までにau、ソフトバンクでも行われます。
これは総務省からそういうお達しがあったからです。
ということは、今後auとソフトバンクの中古端末も値上がりが予想されるということ。
「iPhoneがほしいけど中古でもいいかな」という方は早めに手に入れておくのがいいかもしれません。
通信品質に定評がありメジャーキャリアと比べると料金も安いUQモバイルやY!モバイルなどで程度の良い中古iPhoneを使うというのは、コストとパフォーマンスのバランスが取れたうまい方法だと思います。