LANが遅いと思ったら ~ CAT5ケーブルを撲滅せよ

スポンサーリンク
LANケーブル - 3 周辺機器
記事内に広告が含まれています。

引っ越しの片付けがようやく終わって、ふと気づいたら家のネットワークがなんだか遅いような気がする。

そんなときはケーブルを疑ってみるといいかもしれません。


スポンサーリンク

ケーブルのせいで有線LANが遅くなる事案がついに発生

長年PCとの生活を続けていると、各種ケーブルの類がいつの間にかたくさんストックされるようになります。

電源ケーブル、USBケーブル、自作をするならSATAケーブルも、もう二度と使い切れないほど持っている方も多いのではないでしょうか?

そして、そんなケーブルのひとつにLANケーブルがあります。

ネットワーク機器を買うとだいたい同梱されていますし、長いものが必要で自分で買う場合もあります。

さて、私の新居では電源コンセントの脇にLANコンセントが配置されていて、部屋と部屋を結ぶ配線は壁の裏を通っているため、距離のある配線を自前でやる必要がなく、たいへん便利です。

LANケーブル - 1

このため、自分で配線するのはだいたい次のような箇所です。

  • 光モデムとルーターの間

  • ルーターとLANコンセントの間

  • ルーターと(ルーターの近くに置く)各機器の間

  • LANコンセントと(ルーターと直結しない)各機器の間

というわけで、光回線が開通すると同時にこれらの接続を済ませ、快適なネット生活を送っていた、つもりでした。

PC-NAS間の通信が遅い

そんな中、編集を終えた動画素材をNASに保存しようと、PCからNASにフォルダーをコピーし始めたところ、なんだかとても遅い。

コピーの速度はだいたい10MB/秒といったところで、100GBのデータをコピーするのに、3時間近く掛かると表示されます。これって100Mbpsじゃない?

それは遅すぎるから。仕事にならないから。

インターネットを使っている分にはまったく気にならなかったネットワークのスピードが、データのコピー作業をし始めると俄然ストレスになってしまいました。どうしてこんなに遅いのかよ?

古いLANケーブルは発見次第捨てなければ

最初に疑ったのは壁の裏を通っているLANケーブルでした。

うちの建物はLANコンセントがあるという点ではそれなりに近代的ではありますが、ピカピカの新築というわけでもなく、ここを通っているLANケーブルがカテゴリー5以下の古いケーブルなのに違いないと。

一見同じように見えるLANケーブルにもカテゴリーがあり、カテゴリーによって通信速度や対応する周波数が異なります。

CAT8 CAT7 CAT6A CAT6 CAT5e CAT5
速度 40Gbps 10Gbps 10Gbps 1Gbps 1Gbps 100Mbps
帯域 2000MHz 600MHz 500MHz 250MHz 100MHz 100MHz

というわけで、普段はLANコンセント経由で接続しているルーター-PC間をカテゴリー6の長いケーブルで直結して試してみたところ、やはりコピー速度は遅いままです。

あとになってPCのネットワーク状態を見てみたところ、ちゃんと1.0Gbpsでつながっています。LANコンセントは無罪でした。

LANケーブル - 2

となると、あとはハブ-PC間かルーター-NAS間の配線のどちらかが怪しいということになります。

で、順にチェックしてみたところ、ルーターとNASを接続するケーブルがこいつでした。

LANケーブル - 3

しっかり「CAT.5」と書かれています。

まさか我が家にカテ5のケーブルが残っていたとは。

コネクターは爪折れ防止タイプだし、被覆もしっかりしているし、そんなに古いものではないだろうと確認もせず使っていましたが、油断は禁物です。

というわけで、その他の配線もすべて見直し、ストックしているケーブルもぜんぶチェックして、カテゴリー5のケーブルは漏れなく捨ててしまうことにしました。

機器間のファイルコピーが遅いなと思ったら、古いケーブルが混じっていないか確認してみるといいでしょう、という話でした。


タイトルとURLをコピーしました