Windows 10 November Updateでようやく日本語対応したパーソナルアシスタント機能「Cortana」。
天気やスケジュールやその他いろんなことを教えてくれる便利な機能です。
そのCortanaはあるオプションを有効にすると「コルタナさん」と話しかけるだけで反応してくれるようになるのですが、VMWareなどの仮想マシンでは「コルタナさん」をオンにしない方が良いという話です。
「コルタナさん」と呼びかけるだけでいろんな用事をこなしてくれる
Cortanaには音声認識機能が搭載されており、あるオプションを有効にすることで、PCに向かって「コルタナさん」と呼びかけるだけで反応してくれるようになります。
詳しくはこちらの記事にまとめてあります。
https://kiritsume.com/cortana-san/
Cortanaの得意なことを選んで言いつけるようにするととても便利に使えます。
予定の追加なんかは得意中の得意です。
VMWare FusionのゲストOSで「コルタナさん」をオンにしたらどうなったか
さて本題です。
自宅で使っているMacにはWindowsでしか行えない作業のためにVMWare Fusionを使ってWindows 10をインストールしています。
Macのデスクトップの一つをVMWare Fusionに割り当て、そこでいつでもWindows 10を使えるようにしているのです。
このVMWare Fusion上のWindows 10で「コルタナさん」をオンにしておくと、ある困った現象に遭遇しました。
Macのブラウザーやプレイヤーで再生している動画などの音声をWindows 10が拾って「コルタナさん」が発動してしまうのです。
Macからときどき「ピロッ」という音がするので何かと思って調べてみると、VMWare Fusion上のCortanaが聞き取りモードに入り、その後に聞き取ったキーワードの検索結果をブラウザーに表示していました。
実害はありませんでしたが、偶然が重なって何かの事故に発展しないとも限らないので、速攻で「コルタナさん」はオフにしました。
Windows 10上で再生される音声を誤認識しないのか?
上記のように、仮想マシン上のWindows 10は別のOSから発せられる音声でCortanaを起動してしまうことがわかりました。
そこで心配になったのが、「コルタナさん」をオンにした状態で同じWindows上で動画などを再生した場合、その音声でCortanaが立ち上がることがないのかということです。
実験してみました。
まず、Windows 10のボイスレコーダーアプリを起動して、自分の声で「コルタナさん」と話した音声を録音します。
この音声を再生してCortanaが反応するかどうかを見てみます。
…結果は無反応でした。
いろいろ試したところ、Windowsは自分がスピーカーから出した音では「コルタナさん」に反応しないよう制御しているように見えます。
同じことをiPhoneのSiriでも試してみましたが、iPhoneの方はボイスレコーダーが再生モードになっていると肉声でも「Hey Siri」に反応しなくなるので、Windows 10とは制御のしかたが違うようです。
というわけで、Windows 10の「コルタナさん」はWindows単体で使っている分には問題ありませんが、仮想マシン上のゲストOSとしてWindows 10をインストールした場合には「コルタナさん」をオフにしておくのが良さそうだという話でした。