ファーウェイのフラッグシップモデル「Huawei P9」が間もなく発売されます。
国内ではSIMフリーモデルとして発売され、直販サイトのほかAmazonや家電量販店でも手に入るということで、あまり値段の高くないフラッグシップ・スマホを探している方にとってはちょうど良い選択肢になりそうです。
他のモデルと比較しつつHuaweiの魅力を探ります。
Huawei P9の概要
Huawei P9は中国・深センで設立されたICTソリューションプロバイダー 華為技術有限公司(英語名「HUAWEI」)の日本法人ファーウェイ・ジャパンが発売するAndroidスマートフォンです。
ファーウェイは日本ではあまりなじみがありませんが、ソフトバンクで売られている「Google Nexus 6P」や、MVNO各社で扱われている値段も性能も手頃な「Ascend」シリーズで知っている方もいるかもしれません。
そのファーウェイが満を持して送り出したフラッグシップモデルが「Huawei P9」です。
仕様は次のとおりです。
比較のためSamsung Galaxy S7とLG G5の仕様も併記します。
Huawei P9 | Samsung Galaxy S7 | LG G5 | |
---|---|---|---|
プロセッサー | HiSilicon Kirin 955 / 2.5GHz x 4 + 1.8GHz x 4 | Qualcomm Snapdragon 820 / 2.15GHz x 2 + 1.6GHz x 2 | Qualcomm Snapdragon 820 / 2.15GHz x 2 + 1.6GHz x 2 |
RAM | 3GB | 4GB | 4GB |
ストレージ | 32GB | 32GB | 32GB |
ディスプレイ | 5.2インチ 1920 x 1080ピクセル | 5.5インチ 2560 x 1440ピクセル | 5.3インチ 2560 x 1440ピクセル |
カメラ | フロント:8Mピクセル、リア:12Mピクセル | フロント:5Mピクセル、リア:12Mピクセル | フロント:8Mピクセル、リア:16Mピクセル |
バッテリー | 3,000mAh | 3,600mAh | 2,800mAh(交換可能) |
サイズ・重量 | 145 x 70.9 x 6.95mm・144g | 151 x 73 x 7.7mm・158g | 149.4 x 73.9 x 7.7mm・159g |
その他 | Leicaと共同開発のダブルレンズカメラ | 防水・防塵 | 交換できるオプションユニット対応 |
Galaxy S7やLG G5との目立った違いは、中国HiSilicon製のKirinプロセッサー(オクタコア)を採用していること、RAM容量がやや少ないこと、ディスプレイの解像度がFull HD止まりなことです。
サイズはそれぞれのディスプレイサイズなりで甲乙つけがたいですが、厚みはP9が最も薄いです。
Leicaと共同開発のダブルレンズカメラ
少し前にP9が発表されたときに大きく取り上げられていたのは、Leicaと共同開発したというレンズが2つあるリアカメラです。
一方のレンズはカラーの映像を、もう一方のレンズはモノクロの映像を撮影し、それらを合成することでより品位の高い画質を得られるというものです。
Leicaはこの画像調整のアルゴリズム開発に協力しているそうです。
スーパーマンとブラック・ウィドウも協力
ところで、Huawei P9のCMには『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』でスーパーマンを演じているヘンリー・カヴィルと『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』のブラック・ウィドウ役のスカーレット・ヨハンソンが登場します。
だからどうということはないですが、勢いのある会社ならではのバブル感を感じます。
映画は『シビル・ウォー』の方が面白かったです。
Huawei P9の評判 ~ 最高じゃないけどかなり良い
Huawei P9については先に発売されているアメリカで数多くのレビューが公開されています。
その中からわりと率直なレビューが多いThe Vergeのものを見てみると、Huawei P9はSamsung Galaxy S7やApple iPhoneシリーズほどではないけど、かなり良い機種だとして高く評価されています。
The Verge 「Huawei P9 review」
http://www.theverge.com/2016/5/10/11638994/huawei-p9-review-leica-android-smartphone
- 外観は素晴らしい
6.95mmと極薄で、カメラ部分の出っ張りもなく、USBポートの仕上げに至るまで徹底的にこだわった筐体は手に食い込む鋭さが全くなくて素晴らしいそうです。 -
ディスプレイ解像度は低いけど気にならない
Huawei P9のディスプレイ解像度はFull HD解像度の1920 x 1080ピクセル。今年発売された各社のフラッグシップで多く採用されているQuad HD(2560 x 1440)には劣る解像度ですが、通常の用途でははっきりとした違いはないとのこと。 -
バッテリーの持ちには不満
Huawei P9のバッテリー容量は3,000mAh。決して少ない容量ではありませんが、とくにWi-Fiのない場所でハードに使うと持ち時間はあまり長くないようで、会議のメモまで(PCではなく)スマホで取るような使い方をすると、午後には充電が必要なケースもあるとか。 -
ダブルレンズカメラは悪く無い
Leicaと共同開発したというカメラの画質は彩度、コントラストともに高めに調整されるため、忠実じゃないけど好ましく感じられる画が出てくるそうです。「Beatsのヘッドフォンのカメラ版」だとか。
また、暗い場所で撮影した場合にはノイズ除去が強めにかかるため細部の質感は失われがちという指摘もあります。
ダブルレンズカメラはファーウェイが言うほど革命的ではないけど、ほとんどの人にとっては良いカメラだそうです。 -
ソフトウェアはファーウェイ色強めだが使いやすい
最近はGalaxy S7やLG G5のようにAndoridの素のUIを生かす機種が増えていますが、Huawei P9は独自UIをしっかり作り込んでいるようです。
レビュアーの方はHuawei P9の方が使いやすいと言われています。
バッテリーライフがあまり長くないところで減点されてはいますが、素晴らしいデザインと使いやすいソフトウェア、超高速な指紋センサー、まずまず優秀なカメラなどが評価されていて、全体としてはかなり好意的なレビューになっています。
日本での販売価格はここで比べられている機種より3~4万円ほども安いわけで、値段を考えれば十分な実力を持った機種だと言えそうです。
発売は6月17日. すでにAmazonなどで予約受付中.
Huawei P9の発売日は6月17日です。
ファーウェイ・ジャパンの楽天直販サイトのほか、Amazonや家電量販店の通販でも手に入れられます。価格は5万9,800円(税別)です。
SIMフリーで、高機能・高性能のわりに比較的手に入れやすい価格設定という、ありそうでなかった機種だと思います。
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