【床ツルツル】iRobot ブラーバのレビューとルンバとの比較

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iRobot Braava 371j - 2 マネー/クレジットカード/生活

iRobot ブラーバを7月に購入して3か月ほど使いました。

初めて使ったその日から知っていましたが、これ最高です!

フローリング多めのお宅なら、ルンバよりもブラーバがおすすめ、という話。
写真多めでレビューします。


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iRobot ブラーバ(Braava)の魅力

ブラーバはあのお掃除ロボット「ルンバ(Roomba)」のiRobotから発売されている床拭き専用ロボットです。

iRobot Braava 371j - 1

水拭きができるので、掃除機でどんなに吸い取ってもきれいにならない、あの床のざらつきにも対応できます。

窓を開けるとやってくる床のざらざら

春や秋の気持ち良い季節には窓を開けて部屋に風を通す機会が増えます。
カラッとした風が部屋を抜けていくのは最高なのですが、ふと気が付けば窓の周囲の床がざらざらに。

風に舞うほどの細かい砂粒は掃除機でいくら吸ってもきれいにならないし、ドライタイプのクイックルワイパーでも拾いきれないので、雑巾がけをしたり濡らしたモップできれいにするしかありません。

めんどくさい!

我が家では10年以上前、まだiRobotが日本にやってくる以前から個人輸入したルンバを使っていますが、ルンバがいくらしつこく掃除して回っても、床のざらつきには無力なのでした。

なんとかしたいと思っていたときに出会ったのがブラーバです。

iRobot Braava 371j - 2

Amazon レビューの評判もとても良いのです。

ブラーバ(Braava)シリーズの歴史

ブラーバはかつてEvolution Roboticsという会社から「Mint」という名前で発売されていた床拭きロボットの末裔です。

Evolution Robotics "Mint" / Photo by Tibor Antalóczy / CC BY-SA 3.0

Evolution Robotics “Mint” / Photo by Tibor Antalóczy / CC BY-SA 3.0

2013年にEvolution RoboticsがiRobotに買収されたあとはiRobotからBraavaとして販売されるようになり、日本では2014年から販売されています。

日本に投入された最初の機種は2014年7月の「Braava 380j」。その後、2015年7月に廉価版の「Braava 371j」が発売され、2016年8月にはジェットスプレーで水を噴射する機構を備えた「Braava jet 240」が追加されました。

2016年10月現在も上記の3機種が販売されています。

ブラーバ3兄弟の仕様

3機種のブラーバは何が違うのでしょうか。

まずは仕様表で比較してみます。

項目 Braava 380j Braava 371j Braava jet 240
最大稼働面積 ドライ:56畳、ウェット:20畳 ドライ:56畳、ウェット:20畳 ドライ:15畳、ウェット:12畳
ナビゲーション iAdapt2.0 + NorthStarキューブ iAdapt2.0 + NorthStarキューブ iAdapt2.0
清掃モード ウェット、ドライ ウェット、ドライ ウェット、ドライ、ダンス
ウェットモード クリーニングクロスを湿らせる方式 クリーニングクロスを湿らせる方式 ジェットスプレーから床に直接吹き付ける方式
クリーニングクロス・パッド
(繰り返し使用)
付属(ドライ用x1、ウェット用x1) 付属(ドライ用x2、ウェット用x4) 別売り
クリーニングクロス・パッド
(使い捨て)
市販品を使用 市販品を使用 付属(各モード用x2)

まず、従来型の2機種(380jと371j)では、380jには専用の急速充電台が付属していることと、371jには消耗品のクロス(床の汚れを拭き取るための布)が多めに付属しているという違いがあります。
急速充電台を使うと充電時間は最大2時間、使わないと約4時間なので、380jの方が速く充電できます。
それ以外の仕様は共通です。

次に、従来型の2機種とBraava jet 240との違いですが、Braava jetは進行方向の床に水を噴き付けるスプレーノズルを持っている点が最大の違いです。
従来型の2機種の水拭きは、クロスを取り付けるヘッドの中に水をためておき、それをクロスに少しずつ染み出させながら掃除する仕組みですが、Braava jetは床に直接水を噴き付ける点が違っています。
iRobot Braava - comparison

また、従来型の2機種は本体を充電台に載せる(380j)か、本体に充電ケーブルを接続する(371j)かして充電するのに対して、Braava jetはバッテリーを取り外して充電するという違いもあります。
braava-13

1回の充電で掃除できる広さにも違いがあります。従来型2機種は20~56畳なのに対して、Braava jetでは12~15畳の掃除が可能です。

価格はBraava jetが最も安く、371j、380jの順に高くなります。

おすすめはBraava 380jかBraava 371j

さて、我が家で使っているのは従来型のBraava 371jです。

そして、これからブラーバを買おうという方におすすめするのも、従来型の2機種(380jまたは371j)です。

理由は、これらの2機種では市販のフローリングワイパー(花王のクイックルワイパーなど)用の替えシートをそのまま利用できるからです。

ここでBraava 380jの公式動画を見てみましょう。

掃除用のヘッドに白や青のクロスが巻き付けられているのがわかると思います。

従来型Braavaの掃除用ヘッドはこのように取り外すことができます。
iRobot Braava 371j - 4

ここにクロスを巻き付け、クロスの端っこをヘッドの裏側の隙間に挟み込んで固定してから、Braava本体に取り付けるようになっています。
iRobot Braava 371j - 7

この写真は花王のクイックルワイパー用の替えシートを取り付けたものですが、ヘッドのサイズはちょうどフローリングワイパーの替えシートにぴったりだし、クロスの取り付け方もフローリングワイパーと全く同じです。
iRobot Braava 371j - 6

このとおり、きれいに装着できました。
iRobot Braava 371j - 5

水拭きをしたい場合はウェットタイプのシートを、乾拭きをしたい場合はドライタイプのシートを使えばOKです。

この方法のメリットは2つあります。

  • 掃除が終わったあとの片づけが簡単
    掃除が終わったら、汚れたシートを取り外して捨て、Braava本体を充電器に載せる(または充電ケーブルを差し込む)だけです。
    汚れたクロスを洗濯する必要がありません。

  • 水拭きの水の補充が不要
    水拭きをする場合、通常の手順では水拭き用のヘッドに水を入れ、そこにクロスを取り付ける必要があります。Braava jetでも本体に水を入れなければなりません。面倒です。
    ウェットタイプのシートを使えば、シートがすでに水分を含んでいるので、水を補充する必要がありません。楽ちんです。

毎日のことなので、なるべく簡単に準備できて、なるべく楽に片づけできることは、とても大切です。

ブラーバの動作音はとても静か

Braava 371jを使っていますが、ブラーバ自体の動作音はとても静かです。

スーッというクロスが床に擦れる音だけがかすかに聞こえます。

ルンバをお使いになったことがあるなら、ブラーバの静かさには本当にびっくりするでしょう。本当にあのやかましいルンバと同じ会社の製品なのかと。

ただし、壁やドアや家具にぶつかったときには、多少の音はします。

ブラーバはかなり賢い

ブラーバを動かすと、最初は前に向かって進み、何かにぶつかると少し横にずれて回れ右して反対向きに進み、また何かにぶつかると同じように横にずれて・・・、という風にして、床面をくまなく拭き掃除します。

段差から落っこちたりすることもありません。ちゃんとセンサーで検知して後戻りするようになっています。

水拭き用のウェットモードでは行きつ戻りつしてしっかり汚れを拭き取りながら移動し、ドライモードでは後戻りせずに移動します。

iRobot Braava 371j - gif

よく観察しているとわかるのですが、このように動き回る間にしだいに部屋の形や家具の配置を認識するようになって、どんどんルートが効率的になっていきます。

そして、掃除が終わると、だいたいの場合は最初にスタートした場所ぴったりに戻ってきます。すごいです。

Braava 380jとBraava 371jには、NorthStarキューブという部品が同梱されています。
iRobot Braava 371j - 3

NorthStarキューブを掃除する場所の少し高いところ(テーブルの上など)に置いておくと、ブラーバ本体が自分の位置を知る精度が上がって、より効率的に掃除ができるようになります。

NorthStarキューブは電池駆動ですが、ブラーバが掃除を始めると自動的に電源が入り、掃除が終わると自動的に電源が切れるようになっていて、電池を無駄に消費することがありません。電池の持ちも良いので、普段はただ置いておくだけでよくて快適です。

ブラーバとルンバのどちらを買うべきか

ロボット掃除機を買おうという場合、拭き掃除用のブラーバを買うべきか、吸い込み掃除用のルンバ(または、その類似品)を買うべきか、悩まれる方も多いと思います。

個人的には、フローリングやタイルやクッションフロアーの面積がそれなりに多いお宅なら、まずブラーバから買うのが良いと思います。

ルンバは吸い込み掃除器なので、比較的大きなゴミ(といっても限度はありますが)も捕らえることができます。また、畳の部屋でも使うことができます。
しかし、ご家庭の吸い込み掃除をルンバだけでまかなうのは無理があって、たいていは昔ながらの掃除機とかコードレス掃除機などと組み合わせて使うことになります。
何かを床にこぼしてすぐに掃除したいときにルンバを持ってきて動かすのは面倒ですからね。

そうだとしたら、拭き掃除ができるブラーバと一般的な掃除機(やコードレス掃除機)の組み合わせからスタートするのが、得意な作業が重複しなくて良いのではないでしょうか。

我が家にはルンバとブラーバとコードレス掃除機がありますが、フローリング部分の掃除は基本的にはブラーバの水拭きだけで済ませて、ラグの上や部屋の隅っこをコードレス掃除機で仕上げるというスタイルに落ち着きました。普段の掃除ならこれで十分です。
ルンバの出番はほとんどありません。

ルンバ自体は革命的にお掃除を楽にしてくれる素晴らしい製品だと思いますが、フローリング・タイル・クッションフロアーが多めのお宅なら、ブラーバが十分に役に立つと思います。

それに、ブラーバの方がルンバよりもずっとお安いです。

ブラーバのランニングコスト

掃除機は毎日のように使うものなので、ランニングコストがどのくらい掛かるのかも気になるところです。

Braava 380j/371j と Braava jet 240の半年分のランニングコストを概算すると次のようになります。

ケース Braava 380j / 371j Braava jet 240
交換用クロスを洗って使う場合
(ともに純正)
2,019円 4,395円
使い捨てシートを使う場合(1)
(花王ウェット vs 純正)
4,285円 1万9,515円
使い捨てシートを使う場合(2)
(花王ドライ vs 純正)
2,318円 1万9,515円
使い捨てシートを使う場合(3)
(100均ウェット vs 純正)
1,425円 1万9,515円
使い捨てシートを使う場合(4)
(100均ドライ vs 純正)
480円 1万9,515円

150回掃除した場合のコストです。

電気代は一律1回0.5円(合計75円)として計算しています。

「交換用クロスを洗って使う場合」はiRobot純正の交換用クロスまたは交換用パッドを1セット(3枚入り)購入する費用を含みます。

「使い捨てシートを使う場合」のBraava 380j/371jは、「花王 クイックルワイパー」シリーズのシートを使う場合と、100円ショップのクリーニングシートを使う場合で、それぞれウェットシートだけ、ドライシートだけを使い続けたときのコスト(150枚分)を含みます。
同じく「使い捨てシートを使う場合」のBraava jet 240は、iRobot純正の交換パッド(10枚入り)を15セット購入する費用を含みます。

花王 クイックルワイパーのシートの価格は、ウェットタイプの立体吸収シートが32枚入り898円、ドライタイプが40枚入り598円として計算しています。

Braava jet 240はパッドが独自の形状をしているため、市販のフローリングワイパー用シートを簡単に流用できません。
iRobotの純正パッドはかなり高価なため、パッドを使い捨てにする場合のランニングコストが非常に高くなってしまいます。

上の表から明らかなように、ランニングコストを重視するならBraava 380j/371jを選ぶのが良いでしょう。


ブラーバの気になるところ

ここまではブラーバシリーズの素晴らしいところを紹介してきましたが、そんなブラーバにも弱点はあります。

まず、床にごく薄いラグを敷いている場合、ラグに乗り上げてしまう場合があります。
iRobot Braava 371j - 8

完全に乗り上げてそのままラグの上を突進することはなく、すぐに戻ってきてくれますが、乗り上げた拍子にブラーバに取り付けたクロスやシートがずれることがあります。

薄手のラグはお掃除の前にこんな風に折り返すなどしておくと、乗り上げ事故を防ぐことができます。
iRobot Braava 371j - 9

また、電化製品のコード類にも注意が必要です。
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床にコードが這っている場合、ブラーバはコードにたるみがある限りはそのままコードを押して進みます。
そして、コードがピンと張ったところで「何か障害物があるぞ」と気付いて方向転換します。
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ブラーバの本体は軽く、進む力も強くないので、コードを引っ張って電化製品を倒したり落としたりすることはまずないと思いますが、コード類はなるべく壁沿いに這わせて、ブラーバの進路をふさがないようにしておくのが良いでしょう。

ブラーバを使う上で気を付けておくべきことはこの2点です。


まとめ ~ ブラーバを買って後悔することはたぶんない

以上、iRobotの拭き掃除ロボット「ブラーバ」の紹介でした。

きれいなフローリングの床を裸足で歩くのは気持ちの良いものです。
しかし、床を「足の裏が気持ち良い」レベルのきれいさに保つのは思った以上にたいへんです。

また、フローリングなどのハードフロアーは埃が舞いやすく、掃除を怠ると小さなお子さんのアレルギー疾患の原因になったりもします。大人の方でもハウスダストが原因の肌荒れや喘息で難儀されている方は多いのではないでしょうか。

ブラーバの拭き掃除機能、とくに水拭きの機能は、床の上の細かな汚れから埃までをきれいに拭き取ってくれますし、音が静かなので在宅中でも使える上、クリーニングシートを使い捨てのものにすればメンテナンスも楽なので、その気になれば毎日でも使うことができます。

吸い取り型の掃除機のような吸気・排気がないので、埃を舞い上がらせることもありません。

機種を選べばランニングコストもかなり安く抑えられるので、床を常にピカピカのきれいな状態に保つということを、手間の面でも費用の面でも、無理なく実現することが可能です。

個人的には、初めてのロボット掃除機としてルンバを買った時よりも、ブラーバを買った時の方が生活の質の変化が大きかったと感じます。

そんなわけで、初めてロボット掃除機を買う人にも、すでにルンバを持っていて「ルンバって音が大きいしゴミ捨て面倒だな」と思っている人にも、ブラーバはおすすめです。きっと後悔しないはず。

仕様などの詳細は公式サイトでご確認ください。

リンク:iRobot Braava 371j(iRobot公式)
リンク:iRobot Braava 380j(iRobot公式)
リンク:iRobot Braava jet 240(iRobot公式)


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