2017年モデルのKindle Oasisが発表されました。
発売は2017年10月31日(火)で、すでに予約の受付が始まっています。
新しいKindle Oasisは買いなのかどうか、現在わかっている仕様から考えます。
Kindle Oasis(2017年モデル)の変更点
Kindle Oasis(2017年モデル)の仕様を昨年発売された現行モデルと比較すると次のようになります。
2017年モデル | 2016年モデル | |
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価格 | 3万3,980円〜(本体のみ) | 3万5,980円〜(本体+本革カバー) |
内蔵ライト | LED 12灯 | LED 10灯 |
ページ送り | タッチスクリーン または 物理ボタン | タッチスクリーン または 物理ボタン |
解像度 | 300ppi | 300ppi |
バッテリー | 数週間(本体) | 数週間(本体+カバー) |
接続 | Wi-Fi / Wi-Fi + 3G | Wi-Fi / Wi-Fi + 3G |
重量 | 194g | 131〜134g(本体)+107g(カバー) |
サイズ | 159 x 141 x 3.4〜8.3mm | 143 x 122 x 3.4〜8.5mm |
ディスプレイサイズ | 7インチ | 6インチ |
反射抑制スクリーン | あり | あり |
ストレージ | 8GB / 32GB | 4GB |
防水性能 | あり(IPX8相当) | なし |
仕様表からわかる2017年モデルの主な変更点は次のとおりです。
- カバーが別売りになった分、実質値上げされた
2017年モデルはカバーが別売り(本革のもので7,180円、樹脂製が5,280円)になりました。
本体部分の価格は2016年モデルの本体+本革カバーの価格より2,000円安いですが、カバーは2,000円では買えないので、実質値上げされたと言えるでしょう。 -
フロントライトのLEDの数が増えた
2017年モデルでは画面を照らすLEDの数が20%増えています。
Kindleは一般的なスマホやタブレットとは異なり、電子ペーパーのディスプレイに表から光を当てる方式になっています。このおかげで、明るい場所でも暗い場所でも読みやすいのですが、LEDの数が少ないと画面を均一に照らせないため、高級機ほどLEDの数が多くなっています。 -
本体のバッテリーだけで数週間の使用が可能
2017年モデルの純正カバーにはバッテリーが内蔵されません。
つまり、2017年モデルの「バッテリー:数週間」は本体内蔵バッテリーだけで実現されているということです。 -
サイズが大きくなった
2017年モデルはディスプレイサイズが7インチ(従来は6インチ)になったことに伴い、本体のサイズが縦横ともに大きくなっています。(縦:16mm、横:19mmの大型化) -
重量が重くなった?
2017年モデルの重量は194g、2016年モデルは本体部分だけなら131〜134gです。
2017年モデル用純正カバーの重さが書かれていないので総重量の変化は不明ですが、少なくとも本体だけで使った場合は従来よりも重くなるのは間違いなさそうです。 -
ストレージ容量が増えた
2017年モデルのストレージ容量は8GBまたは32GB。2016年モデルの2倍〜8倍です。
これは、容量32GBのKindle Paperwhite マンガモデルが登場したのを受けて、フラッグシップであるOasisのストレージも増やすということだと思いますが、マンガを大量に保存しないなら8GBでも(4GBでも)不便はないと思います。 -
防水性能が明記された
2017年モデルはIPX8相当の防水が謳われています。Kindleシリーズ初だそうです。
その他の変更点
仕様表に書かれていない部分にも変更点はあります。
- 本体の色がグレー系に変更
本体の側面と背面の色が従来の黒からグレー系の色に変わっています。
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ページ送り/戻しボタンのサイズ変更
ページ送り/戻し用の物理ボタンが従来よりも小さく(短く)なっています。
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充電用microUSBポートの位置変更
充電用のmicroUSBポートの位置が本体下側になっています。(従来は上側の電源ボタンの隣でした)
新しいKindle Oasisは買いか?
新しいKindle Oasisはどんな人に向いているかというと、およそ次のような方向けではないかと思います。
- 最高のKindleを使いたい人
Kindleシリーズは上位モデルになるほど画面の見やすさが向上します。
解像度の数値こそKindle Paperwhite以上はすべて300ppiで同じですが、おそらくライトやディスプレイの表面処理などの関係で、Oasisがいちばん読みやすい表示になっています。実物で見比べてわかる「上には上がある」感です。
その違いが価格の差に見合うかどうかは人それぞれでしょうが、とにかく一番いいやつが欲しい方はKindle Oasisを買うしかありません。 -
大きな画面が欲しい人
新しいKindle OasisはKindleシリーズ最大の7インチディスプレイを搭載しています。
Kindleシリーズは文字サイズをある程度自由に変えられるので、小説など文字主体の書物を読むには画面サイズが小さくても特に不都合はありませんが、マンガのようなレイアウトが固定されているものを読むときには大画面が生きてきます。 -
防水Kindleが必要な人
IPX8といえばお風呂で手が滑ってKindleが湯船に沈んでも大丈夫なレベルです。お風呂やプールサイドで読書したいなら新型を買うといいでしょう。
防水が必要な場面では防水スマホのKindleアプリを使うという使い分けができるなら、無理にOasisを選ぶ必要はないと思います。 -
従来のKindle Oasisでバッテリーライフに不満だった人
従来のKindle Oasisはバッテリーを本体とカバーに分散して配置したため、本体だけで使う場合はバッテリーライフがあまり長くありませんでした。
その分とても軽いというメリットもあったわけですが、「バッテリーのことはほとんど気にしなくていい」というKindleシリーズの美点を損ねていたのも確かです。
新型は本体だけで十分に長いバッテリーライフを実現しているので、若干の重量アップ・サイズアップに納得できるなら、買い替えを検討してもいいでしょう。
以上、新しいKindle Oasisについてでした。
Kindleシリーズでできることは基本的にどの機種を選んでも同じですので、2016年モデルのKindle Oasisに関するこちらの記事も参考になると思います。
リンク:Kindle Oasis(Newモデル)(Amazon)