2015年の春にSurface Pro 3のCore i3モデルを買って、途中Surface 3に浮気したりしながら、かれこれ1年半ほどのあいだ外出時のラップトップの主力として使い続けてきました。
2014年10月の発売から約2年。自分の用途的にはほとんど不満はないものの、最近目にする新しいラップトップへの興味は隠せません。
今後2年間くらい使うつもりで、次期主力ラップトップを選びたいと思います。
次期主力ラップトップの候補
自宅やオフィスの外で資料の作成やブログの記事作成を行うというのが、私のラップトップの主な用途です。
それに求める要件はだいたい次のようにまとめられます。
- サイズは12インチラップトップ程度までで、なるべく薄いこと。
あまり大きいと鞄を選ぶ上、出し入れが面倒なので。とくに薄さは重要。 -
外装がプラスチッキーでないこと
ただの好みの問題です。2年も付き合うなら好みに合ってることは大切。 -
(なるべく)キーボードとタッチパッドの操作性が良いこと
キーボードはなるべく快適に入力できるもの。タッチパッドの操作性は画面タッチやペン入力で補えるなら妥協できる。 -
(なるべく)バッテリーが長持ちすること
長いに越したことはない。モバイルバッテリーで補えるならそれでも良い。 -
(なるべく)画面の解像度がFull HDよりも高いこと
Full HDでも実用上の不便はないけど、自宅の4KモニターとSurfaceの超高解像度に慣れているので、できれば高解像度ディスプレイ搭載モデルが欲しい。 -
(なるべく)画面の横縦比が16:9よりも縦長であること
ウェブサイトや縦長の資料をなるべく快適に閲覧・編集できるように、画面は16:9よりも16:10や3:2の方が助かる。
逆にあまり気にならない点は次のとおりです。
- インターフェースは最小限で良い
Thunderbolt Type-C(USB Type-C兼用)が1つとヘッドフォンジャックがあればいい。Surfaceでも常にSDカードリーダーなんかを持ち歩いて慣れているので、必要なものはオプションで補う。 -
WindowsかMacかはどちらでもいい
自分が普段やることはWindowsでもMacでもできることがわかっているのでどちらでも構いません。
でも、MacだったらApple Watchでロックを解除できたりして便利かも、という色気はあります。 -
Surfaceのような2-in-1デバイスでなくても構わない
Surfaceを本格的にタブレットスタイルで使うことはほぼ皆無なので、2-in-1へのこだわりはありません。画面のタッチ操作とペン入力はあると便利だとは思います。
それで、これらの条件に当てはまりそうなモデルをピックアップして、次の5機種を候補としました。
- Dell XPS 13(2016年モデル)
- ASUS ZenBook 3
- HP Elitebook Folio G1
- Apple MacBook(2016年モデル)
- Apple MacBook Pro 13インチ(2016年モデル)
条件的にはSurface Pro 4を入れても良いのですが、発売から1年以上過ぎているので除外しています。なお、Kaby Lakeを搭載すると噂のSurface Pro 5が発表されたら、もちろん候補入り確実です。
候補機種を比較
上記5機種に現有のSurface Pro 3(Core i3モデル)を加えた仕様と性能の比較表がこちらです。
DELL XPS 13 | ZenBook 3 | EliteBook Folio | MacBook | MacBook Pro 13 | Surface Pro 3 (Core i3) |
|
---|---|---|---|---|---|---|
大きさ | 304 x 200 x 15mm | 296 x 191.2 x 11.9mm | 292 x 209 x 12.4mm | 280.5 x 196.5 x 13.1mm | 304.1 x 212.4 x 15.9mm | 292 x 201.3 x 14mm |
重さ | 1200g(FullHD)/1290g(QHD+) | 910g | 970g(m3/m5)、1070g(m7) | 920g | 1370g | 1095g |
CPU | Core i5/i7 | Core i5/i7 | Core m3/m5/m7 | Core m3/m5/m7 | Core i5/i7 | Core i3 |
RAM | 4GB/8GB/16GB | 8GB/16GB | 8GB | 8GB | 8GB/16GB | 4GB |
SSD | 128GB(SATA III)/256GB(PCIe)/512GB(PCIe) | 256GB(SATA III)/512GB(PCIe) | 128GB(SATA III)/256GB(SATA III)/256GB(PCIe)/512GB(PCIe) | 256GB(PCIe)/512GB(PCIe) | 256GB(PCIe)/256GB(PCIe)/512GB(PCIe) | 64GB |
ディスプレイ | 13.3インチ、Full HD/QHD+ | 12.5インチ、Full HD | 12.5インチ、Full HD | 12インチ、2304 x 1440ピクセル | 13.3インチ、2560 x 1600ピクセル | 12インチ、2160 x 1440ピクセル |
I/F | Thunderbolt 3 Type-C x 1、USB Type-A x 2、SDカード、ヘッドセット | USB Type-C x 1、ヘッドセット | USB Type-C x 2、ヘッドセット | USB Type-C x 1、ヘッドセット | Thunderbolt Type-C x 2 または 4、ヘッドセット | USB Type-A、Mini DisplayPort、microSDカード、ヘッドセット |
バッテリー | 21時間(Full HD)/13時間(QHD+) | 8.7時間 | 11.5時間/9.0時間(m3/m5)、7.0時間/5.2時間(m7) | 11時間/10時間 | 10時間 | 9時間 |
その他 | QHD+モデルはタッチパネル液晶 | – | Core m7モデルは4Kタッチパネル液晶 | – | – | タッチ操作/ペン入力対応 |
GeekBenchスコア シングルコア/マルチコア |
3700/7200(Core i5) | 3500/6500(Core i5) | 3000/6000(Core m5) | 3200/6700(Core m7) | 3500/7000(TouchBar非搭載モデル) | 1800/3500 |
サイズはほぼ横並びですが、薄さでZenBook 3が少し抜けています。
重さはZenBookとMacBookが良さそうです。
プロセッサーにCore iシリーズとCore mシリーズの違いがありますが、最下段のGeekBenchのスコアにあまり差がないことから、それほど重要な指標ではないように見えます。
ディスプレイの解像度はZenBook 3以外にはFull HDを超えるタイプが用意されています。
ディスプレイの縦横比はMacBookとMacBook Proが16:10。他の3機種は16:9で、Mac勢が良いようです。
バッテリーの持続時間はまちまちですが、各社測定方法がバラバラなので、仕様表の値は参考程度にしか見られません。
Surface Pro 3以外はどの機種もUSB Type-Cポートから充電するようになっているので、モバイルバッテリーからの給電・充電ができる可能性はあります。
(XPS 13は純正のモバイルバッテリーがあります。MacBookも各社から対応品が出ています。Elitebookはモバイルバッテリーでは充電できないという情報も。ZenBookとMacBook Proは不明です。)
キーボードとタッチパッドは実機に触れてみましたが、キーボードはどれも大差なく、MacBookとMacBook Proのバタフライキーボードは慣れれば快適そうな感じがします。MacBookとMacBook Proなら(慣れてない状態での比較では)MacBook Proの方がフィードバックが明確で打ちやすく感じました。
タッチパッドはZenBook 3のものがクリックしたときのストロークが浅く、クリック感が希薄な点がやや気になりました。タッチパッドを多用する場合は購入前に実機に触れてみるのが良いと思います。他の4機種はとくに文句はありません。
結論 ~ MacBookが良さそうだけど…
以上の結果を総合的に評価して、次期主力ラップトップはMacBookが良さそうという結論に至りました。
本体のサイズと軽さ、ディスプレイの解像度と縦横比、キーボードとタッチパッドの操作性に問題がないこと、そしてiPhoneやApple Watchとの連携への期待からの選択です。
価格面も考慮するとXPS 13とElitebookも捨てがたいところではありますが、2年程度は使い続けることを考えて、機能と性能を優先して選びました。
と、ここまで書いておいてなんですが、今回は買い替えを見送ることにしました。
というのは、以前から話題にしているSurface Pro 4 Signature タイプカバー(Alcantara)に店頭であらためて触れてみて、これを買ってあと2年くらいSurface Pro 3を使い続けてもいいんじゃない?とくに不満もないし、という気持ちになったからです。
SignatureタイプカバーはSurface Pro 3発売当時のタイプカバーからキーの配列が見直され、また、キーとキーの間に隙間を設けてタイプミスをしにくくし、さらにタッチパッドが大型化されています。とくに、タッチパッドの改善は非常に効果的で、操作性が抜群に良くなっています。
ついでに、グレーのアルカンターラの起毛仕上げは、手のひらがこすれる部分の色落ちが目立ちにくいんじゃないかという期待もあります。
もちろんSurface Pro 3でも使えることは確認済みです。
来年と噂されてるSurface Pro 5の発表を待ちつつ、Signatureタイプカバーを手に入れる時期を模索したいと思います。
リンク:New XPS 13(2016/9/13発売)
リンク:ASUS ZenBook 3 UX390UA-512GP
リンク:HP EliteBook Folio G1 製品詳細
リンク:Apple MacBook
リンク:Apple MacBook Pro
DELLとHPはクーポン適用で安くなっていることが多いので、リンク先で実売価格を確認されるのをおすすめします。
上記のとおり機能・性能ではほぼ横並びなので、価格重視ならかなり有力な選択肢になります。
Surface Pro 4の一部モデルを買うとタイプカバーが無料に ~ Signatureタイプカバーもノーマルタイプカバー分値引き
おまけです。
現在、正規販売店でSurface Pro 4の所定のモデルを購入すると、マイクロソフト純正のタイプカバーが無料でついてくるキャンペーンが行われています。
英語配列のものや指紋センサー付きのもの、そして、Signatureタイプカバーも、標準のタイプカバーの金額分割り引かれるので、ほとんどタダみたいな金額で手に入ります。
詳しくはこちらの記事で。
https://kiritsume.com/surface-pro-4-typecover-campaign/