今年もAppleの開発者向けイベントWWDCの時期が近づいてきました。
iPad Proの更新などが噂されているのに比べて、MacBook Proのリニューアルについてはあまり聞こえてきませんが、どうなっているのでしょうか。
現時点で言われていることを調べました。
MacBook Pro 2018年モデルについて
今年MacBook Proは更新されるのでしょうか?海外の記事をいくつか読んでみたのですが、どれもいまいち要領を得ません。
しかし、第8世代 Intel Coreシリーズを採用したWindowsラップトップがたくさん発売されている現在、第7世代止まりになっているMacBook Proを買うのは、ユーザーとしてはあまり気が進みません。AppleとしてもそこがMacBook Proの売れ行きのブレーキになりうることはよくわかっているでしょうから、きっと新モデルを出してくれるはずだと期待して、今噂されていることを調べてみました。
参考にしたのはこのあたりの記事です。
リンク:MacWorld UK「MacBook Pro 2018 release date, price, features, specs」(https://www.macworld.co.uk/news/mac/new-macbook-pro-2018-3661715/)
リンク:Trusted Reviews「
All the latest new Apple MacBook Pro (2018) news and rumours」(http://www.trustedreviews.com/news/new-macbook-pro-2018-release-date-specs-price-rumors-3381479)
MacBook Proは2018年にリニューアルされるのか?
まず、MacBook Proが今年リニューアルされるかどうかについては、2016年にTouch Barが追加されたような大改造は無さそうだが、小幅なアップデートはされそうだというニュアンスで表現されています。
フルモデルチェンジがないことについて、どちらの記事もソースは同じDigitimesの記事ですが、そちらを読んでも根拠はよくわかりません。
しかし、2016年後半にメジャーアップデートされたばかりのMacBook Proが、2018年前半に再度メジャーアップデートされることはないだろうというのは、納得できる話ではあります。
アップデートの内容は?
では、2018年に発売される(かもしれない)MacBook Pro 2018には、従来モデルからどのような変更が行われるのでしょうか。
予想されていることを箇条書きにすると次のようになります。
- プロセッサーの更新
- カラーバリエーションの追加
- キーボードの改善
- ディスプレイの解像度向上
- Face ID対応
- Touch BarへのTaptic Engine搭載
一つひとつ見ていきましょう。
プロセッサーの更新
プロセッサーの更新はMacBook Proがすぐにでも行わなければならない変更の一つです。
現在のMacBook Proでは、13インチモデルに第7世代 Intel Core i5のUシリーズが、15インチモデルに第7世代 Intel Core i7のHQシリーズが採用されています。
2018年モデルでは、15インチモデルに先日発表されたばかりの6コアプロセッサーが採用されると言われています。また、13インチモデルにもついに4コアのプロセッサーが採用されるとされています。
プロセッサーの変更についてはかなり保守的なAppleですが、さすがにこれはやっておかないとまずいでしょう。
カラーバリエーションの追加
Trusted Reviewの記事では、MacBook Proにジェットブラックモデルが追加される可能性に言及しています。
iPhoneで1世代だけで使われなくなったジェットブラックが、MacBook Proで復活するというのは眉唾な気がするのですが、記事ではとくに根拠には触れられていません。
キーボードの改善
現行のMacBook Proのバタフライキーボードには、キーの多重入力や、入力の取りこぼし、異物の侵入によってキーが応答しなくなるなどの苦情が多く寄せられているそうです。
こうした問題はAppleも把握しており、今年のアップデートで対策される可能性があるとのことです。
ディスプレイの解像度向上
現行のMacBook Proの画面解像度は、13インチが2560 x 1600ピクセル、15インチモデルが2880 x 1800ピクセルです。
対するWindows勢には13インチで4K解像度を実現しているものがあり、それに対抗するためにMacBook Proも解像度を上げてくると予想されています。
個人的には現行のMacBook Proでも十分に高解像度だと感じるので、解像度アップでバッテリー持続時間などにネガティブな影響が出るのなら、解像度は据え置きにしてもらいたいと思います。
Face ID対応
顔認証でサインインやロックの解除が可能なFace IDに対応する可能性について触れられています。iPad ProがFace IDに対応すると言われているので、MacBook Proがそれに遅れを取るわけにはいかないだろうというのが根拠のようです。
MacBook ProのTouch IDは作動するタイミングがよくわからないところが不満なので、Face IDに対応してくれるならそれに越したことはないと思います。
Touch BarへのTaptic Engine搭載
Touch Barにフォースフィードバック機能(Taptic Engine)が搭載されるかもしれないという話です。
タップだけでなく押し込みを検知してフィードバックしてくれるようになれば、使いやすくなるのかもしれません。
ともかくプロセッサーの刷新だけはしてほしい
以上が記事で触れられているMacBook Pro 2018年モデルで変更されるかもしれない部分の主なところです。
読んでみるとわかりますが、どの情報も根拠が薄弱で、どの程度信用していいものかわかりません。キーボードの改善とFace ID対応あたりは期待してもいいのかも。
ともかく、MacBook Proにとってはプロセッサーの刷新が急務です。とくに15インチモデルはここで6コアを採用しておかないと、次の1年でWindows勢との差を広げられてしまいかねないので、なんとか頑張っていただきたいところです。
注目のWWDC 2018のキーノートは2018年6月4日です。
リンク:WWDC(Apple)