メインの作業環境をMacからWindowsに戻したのが約半年前。基本的な機能はなるべくOS標準のものを使いたい派の私は、なんとかMicrosoft Edgeを標準のブラウザーとして使う努力をしてきました。
結論としては、Edgeはまずまず使えます。
Microsoft Edgeで困ること
Edgeを使っていて困ることを挙げると、その裏返しでどの程度使えるかがわかりやすいのではないかと思います。
右クリックメニューからGoogle検索できない
Edgeのアドレスバーに検索文字列を入力したときの検索エンジンは設定画面で変更することができます。(いちどGoogleにアクセスしてから、Edgeの設定画面で「詳細設定」-「検索エンジンの変更」)
しかし、ページ上の文字列を選択して、右クリックメニューからその文字列を検索エンジンにフォワードして検索結果を得たい場合、検索エンジンにGoogleを選ぶことができません。
代替機能は「”○○” について Cortana に質問する」です。Cortanaに質問した場合、たいていは検索エンジンの検索結果が列挙されますが、用いられる検索エンジンはMicrosoftのBingです。そして、Bingの検索結果はなんだか使いづらいです。
どうしてもGoogleで検索したい場合は、右クリックメニューで文字列をコピーして、それを新しく開いたタブのアドレスバーに貼り付けて検索する必要があり、ひと手間余分に掛かります。これが不便です。
拡張機能が貧弱
EdgeはWindowsストアから拡張機能をダウンロードすることで機能アップすることができますが、その種類は少なく、他のブラウザーと比べて貧弱と言わざるを得ません。
個人的に困ったのは、パスワードマネージャーの「1Password」の対応が遅れたことで、昨年(だったと思いますが)ようやく対応されたときにも、月額課金タイプのストア版アプリでしか使えないようになっていて、100ドル以上も出したオールドユーザーが置き去りにされたのにはガッカリでした。
仕方なく、無料プランがある「LassPass」へ移行して、最初こそ使い勝手に戸惑ったものの、現在では何不自由なく利用しています。
新しいタブの表示が巨大化することがある(バグ)
Edgeで新しいタブを開くと、稀にそのタブだけ表示内容がものすごくズームされた状態で開かれることがあります。
これは単にズームされているのではなく、設定でズーム倍率を下げても正常な表示にはなりませんし、倍率を下げてしまうと、次に正常に表示されるタブがものすごく小さくなってしまうので具合が悪いです。
このようなタブはいったん閉じて開き直す必要があり、単純に手間が掛かります。
まとめ ~ 上記以外はあまり不満なし
ブラウザー上で動作するWebアプリをほとんど使わない環境で、Edgeに不満を感じるのは上記のような部分だけです。様々なウェブサイトを閲覧し、パスワードマネージャーでIDとパスワードを自動入力し、動画などの再生も楽しむという範囲では、Edgeは十分に使えると思います。
2015年7月にWindows 10とともにリリースされたEdgeブラウザーが、およそ2年9か月の時を経て、常用に足るブラウザーであると確認されました。
当初はInternet Explorerを、その後はGoogle Chromeを、Windows 10での常用ブラウザーとしていましたが、それはそれで不満な部分もあったので、こうしてEdgeが使えるようになったのは大きな進歩です。
EdgeはiOS / Android向けにもリリースされていて、パスワードの同期や、スマホ/タブレットで閲覧中のページをPCのEdgeに表示するなど、プラットフォームを超えた連携ができるようになっています。
このようなこともあるので、Edgeは今後もますます使いやすくなっていくのではないかと期待しています。
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