現行のmacOS(High Sierra)では、外部GPU(eGPU)のパワーを各アプリで、しかも内蔵ディスプレイに表示させた状態で利用するには、ひと工夫必要でした。
この状況が次期OS(Mojave)では解消されそうだという話。
macOS Mojaveでアプリ毎/内蔵ディスプレイでのeGPU利用が可能に
7月30日にリリースされた次期macOS(Mojave)Developer Beta 5のリリースノートで、 eGPUに関する新機能として、次のような説明が書かれています。(原文は英語)
「アプリのウィンドウがMacに直接接続されたディスプレイ(iMacやMacBook Proの内蔵ディスプレイを含む)に表示される場合、eGPUを使用するよう指定できるようになりました。この指定は、Finderでアプリのアイコンを選択し、[File]メニューの[Get Info]から’Prefer External GPU’チェックボックスにチェックを入れることで行います」
There’s now a friendly option to “Prefer External GPU” for each application on macOS Mojave. pic.twitter.com/fP40zkYgwZ
— Filipe Espósito (@filipekids) 2018年7月30日
これまでも下記の動画で説明されている手順で、内蔵ディスプレイでeGPUを有効にすることは可能でした。
今回の変更でこの設定をOSのUIから行えるようになったということです。
9to5Macのこちらの記事には、Final Cut Pro Xの動作中にeGPUが利用されていることを示す画像が掲載されています。(ただし、これまでFCPXでeGPUが利用されないと指摘されている、動画の書き出しやバックグラウンドでのレンダリングにeGPUが利用されているのかどうかは不明です)
MacBook Proの13インチモデルとeGPUの組み合わせは、携帯性と処理能力を両立させるナイスなオプションだと思いますので、今回のような変更で使い勝手が向上するのは喜ばしいことです。
以上、次期macOS(Mojave)ではアプリごとに内蔵ディスプレイでのeGPU利用を指定できるようになりそうだという話でした。