マウスコンピューターがクリエイター向けのハイパフォーマンスPCシリーズ「DAIV」を発表しました。
すでに受注が始まっています。
デスクトップPCは自作が楽しいと思っている私ですが、これだけラインアップ豊富なら「DAIV」買っちゃっても良いかも。
クリエイター向けハイパフォーマンスPCシリーズ「DAIV」
DAIVはマウスコンピューターが高画素数カメラのRAW現像、4K/8Kの動画編集、VRコンテンツの制作といった、超高負荷な作業をする人をターゲットに開発したPCシリーズです。
見た目はこんな感じですごくカッコいいです。
全てのモデルが高性能のGPUを搭載していて、複雑な数値計算にGPUを利用するGPUコンピューティングにフォーカスした構成になっています。
ずっと昔、GPUは画面の描画を速く綺麗に行うためだけに使われていた時代がありましたが、現在では静止画や動画の高速レンダリングには欠かせないコンポーネントになりました。
DAIVシリーズの特長は、そこそこの性能のCPUと、そこそこ以上の性能のGPUをコアにして、それに素材データの取り込みや成果物の書き出しを軽快に行えるような高速インターフェースを組み合わせ、それらを使いやすさを考え抜かれたカッコいいケースに収めたところにあると言えるでしょう。
目指す性能の方向性としては3Dゲームを快適に遊ぶためのゲーミングPCと似ていますが、ゲーミングPCにありがちなやたらと凹凸が多くてLEDビカビカのケースではなく、落ち着いた外観になっているところが違います。
でもお高いんでしょう?
マウスコンピューターのようなBTOメーカーのPCは、大手のコンピューターメーカーで同じスペックのPCを買うよりは安く済みますが、それでも自分でパーツを集めて組み立てるよりは高くつくのが一般的です。
試しにDAIVの中くらいのモデルと同じスペックのものを自作で組んだらどうなるかを試算してみると。
仕様 | DAIV-DGZ500M1 | 自作(Amazonで調達) | |
---|---|---|---|
マザーボード | Intel Z170 Express搭載 | – | 2万2,845円(ASUSTek Z170-PRO GAMING) |
CPU | Intel Core i7-6700 3.4GHz | – | 3万6,680円 |
GPU | nVidia GeForce GTX 960 2GB | – | 2万2,658円(玄人志向 GF-GTX960-E2GB-OC2-SHORT) |
OS | Windows 10 Home 64ビット | – | 1万4,864円 |
RAM | 16GB PC4-17000(8GB x 2) | – | 8,940円(CFD-Panram) |
SSD | 240GB Serial ATAIII | – | 7,713円(Crucial BX200) |
HDD | 2TB Serial ATAIII 7200rpm | – | 6,970円(Seagate ST2000DM001 |
ケース(電源込み) | ATX/電源500W | – | 1万9,901円(abee SME-J07R-S) |
合計金額 | – | 15万6,384円 | 14万0,571円 |
DAIVの方が少し高くなりましたが、パーツを個別に買って組み立ててOSやドライバーをインストールする手間とか、思うように動かない場合の原因調査の手間とか、組み立てミスでパーツを壊すリスクなどを考えると、この価格差は全く問題にならない程度と感じます。
なんといっても、ちゃんと動かないときにはサポートに電話して「動かないぞ」とお客様モードになれるのには絶大な安心感があります。
自作のメリットは古くなって陳腐化したパーツを自由に組み替えることでPCをリフレッシュしていけることですが、DAIVのPCケースはメンテナンス性も悪くなさそうですし、自作と同じ程度に対応できそうな気がします。
リンク:DAIV(マウスコンピューター)
マウスコンピューターは24時間・365日の電話サポートつき
マウスコンピューターの製品には1年間の無償保証がついています。
これは大体どこの製品を買っても同じですが、マウスコンピューター独自のサービスとして、24時間いつでも電話でのサポートが受けられるというものがあります。
これは保証期間を過ぎても利用できるサービスなので、DAIVなどのマウスコンピューター製品を使っていてわからないことや困ったことが起きた場合には、いつでも電話で問い合わせすることができます。
最近はどのメーカーでもウェブサイト上に「よくある質問集」などを充実させていますが、あれは「何だかわからんけどうまくいかない。どうしていいのかさっぱりわからない。」という状態ではほとんど役に立たないので、そういうときに電話で手ほどきを受けられるのは非常に安心感があります。
おすすめはGeForce GTX 960搭載モデル
DAIV(マウスコンピューター)のページを見るとわかりますが、チップセットとGPUの組み合わせがたくさんあり、トータルのバリエーションが多すぎて自分がどれを買えばいいのかわからなくなります。
値段が高い方が良いものだということはわかりますが、下は9万9,800円から上は約60万円まであって、おいそれと「一番いいやつをくれ」とは言えない価格設定です。
そこで、デジカメのRAW画像をまとめて現像したり、4K動画を快適に編集したり、3Dゲームをそこそこの快適さで遊んだりするのに適したおすすめモデルを挙げておきます。
それは、上の自作との比較でも挙げた「DAIV-DGZ500M1」です。
このモデルは、CPUにCore i7-6700、GPUにGeForce GTX 960を採用しています。CPUもGPUもハイエンドとは言えませんが、上に挙げた用途にそれほど高性能のCPUは求められませんし、GPUは上を見ればきりがないので現状のスタンダード的な位置づけのGTX 960を選んでおこうという考えです。
もちろんお財布に余裕のある方はより上位のモデルを選べばその分性能は上がっていきます。
ただし、強力なCPUとGPUを載せればその分消費電力が増え、発熱が増え、冷却ファンのノイズがうるさくなるといった弊害もありますので、その点には留意すべきでしょう。
マウスコンピューターのDAIVシリーズは、ハイパフォーマンスで豊富なバリエーションを持ちつつ、BTOにあるまじきカッコいい外観を備えたナイスなPCです。
PCのことはよくわからないけど写真や動画を快適に編集したいという方におすすめなのはもちろんですが、「パーツ買って組み立てるのもそろそろ面倒になってきたな」という自作派の方も十分満足できる仕上がりになっています。
私も今使っているPCを買い替えるときには候補の一つにしようと思います。
もうドライバーを探してあちこちのメーカーのサイトを彷徨うのには疲れたんじゃ…。
リンク:DAIV クリエイターによる、クリエイターのためのパソコン(マウスコンピューター)