最近盛んにテレビCMが流れているマウスコンピューターが気になって調べてみたところ、台数限定で売られているm-Book B500Eという機種が安いのに意外と使えそうなことがわかりました。
PCにあまりお金を掛けたくないけど、そこそこの性能は必要、という場合に適しています。
マウスコンピューター m-Book B500Eの特長
マウスコンピューター m-Book B500EはWindows 10を搭載したPCで、最も安いモデルで税込み3万9,800円。
別途送料が掛かりますが、かなりの安さです。
最安モデルのスペックは次のとおりです。
項目 | 内容 |
---|---|
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Intel Celeron N3150(クアッドコア/1.6GHz/2MBキャッシュ) |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス |
メモリー | 4GB PC3-12800 |
ストレージ | 120GB SerialATA III SSD |
ディスプレイ | 15.6インチ 1366 x 768ピクセル LEDバックライト |
ネットワーク | IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 4.0 + LE、Ethernet(1000Base-T対応) |
バッテリー駆動時間 | 約5.4時間 |
サイズ・重量 | 377 x 259 x 22.8mm、約2.2kg |
OSは安定のWindows 10。
Homeエディションですが、主に家庭で使う用途で、会社のネットワークに接続したりしなければ不都合はないでしょう。
CPUはCeleron N3150の1.6GHz。
Geekbenchのスコアを見てみると、Microsoft Surface 3に採用されているIntel Atom x7-Z8700よりほんの少し劣る程度で、Webサイトを見たり、動画を楽しんだり、軽めのゲームをしたりするのに不都合はなさそうです。
Geekbench 「N3150」の検索結果
http://browser.primatelabs.com/geekbench3/search?dir=desc&q=N3150&sort=multicore_score
Geekbench 「Atom x7-Z8700 Surface」の検索結果
http://browser.primatelabs.com/geekbench3/search?utf8=%E2%9C%93&q=Atom+x7-Z8700+Surface
グラフィックスはCPUに内蔵されたIntel HD Graphicsで、これもハードな3Dゲームなどを求めなければ十分な性能です。
メモリーは4GB。特に速いものではありませんが(遅くもありませんが)、CPUのパフォーマンスから考えれば十分すぎるくらいの容量です。
ちなみに、Surface 3は下位モデルが2GB、上位モデルが4GBです。
ストレージはSSDを搭載しています。これまたSurface 3と比較すると、Surface 3はeMMCというSSDよりも遅いデバイスを採用しているので、m-Book B500Eの体感的な速さはSurface 3を上回る可能性があります。
ディスプレイは15.6インチ。非常に大きいので家の外へ持ち出すという用途は考えづらいです。
バッテリー駆動時間がカタログ値で5.4時間というのも、長時間のバッテリー駆動は想定していない仕様なので、m-Book B500Eは家の中で置き場所を選ばずに使えるPCと考えるのがいいでしょう。
解像度は1366 x 768ピクセル。最近の解像度インフレに慣らされていると物足りないと感じるかもしれませんが、MacBook Airと同じ値ですし、実用上問題になることはないでしょう。
ネットワークは無線LANが802.11 a/b/nに対応です。
802.11 acには非対応ですが、ac対応の無線LANルーターやアクセスポイントが家庭にどの程度普及しているかと考えると、現時点では値段を上げてまで対応する必要はないように思います。
サイズは大きいし、重さも重いです。
これは、家庭内で場所を取らずに設置・収納できる程度の大きさ・重さ、ということで良いのではないでしょうか。
サイズが大きいおかげで、キーボードには数字入力用のテンキーが付いています。数字を打ち込むのに便利なことは言うまでもありませんが、キーボードの右下に[Enter]キーがあるのは地味に便利です。
ステレオスピーカーとマイクとフロントカメラが内蔵されています。
USBポートは4つで、うち2つがUSB3.0に対応しています。
外部ディスプレイポートとして、HDMIとD-Subがそれぞれ1つずつあります。
タッチパッドにはクリック用の物理スイッチがついています。
タップでしかクリックできないと慣れるまでが大変なので、ありがたい配慮です。
総じて、一般的な用途に求められる十分な機能・性能を備えていると言えるでしょう。
マウスコンピューターは24時間・365日の電話サポートつき
マウスコンピューターの製品には1年間の無償保証がついています。
ここまでは大体どこの製品を買っても同じですが、さらにマウスコンピューター独自のサービスとして、24時間いつでも電話でのサポートが受けられるというものがあります。
これは保証期間を過ぎても利用できるサービスなので、m-Book B500Eなどのマウスコンピューター製品を使っていてわからないことや困ったことが起きた場合には、いつでも電話で問い合わせすることができます。
最近はどのメーカーでもウェブサイト上に「よくある質問集」などを充実させていますが、あれは「何だかわからんけどうまくいかない。どうしていいのかさっぱりわからない。」という状態ではほとんど役に立たないので、そういうときに電話で手ほどきを受けられるのは非常に安心感があります。
コールセンターの維持にはものすごくお金が掛かるので、この価格帯のPCを売りながら24時間のサービスを提供するというのは、マウスコンピューターもずいぶん思い切ったことをしているなと思います。
Microsoft Office付属モデルもある
m-Book B500Eシリーズには、Microsoft Office付きのモデル mBook B500E-Aもあります。
付属するOfficeは「Microsoft Office Home and Business Premium + Office 365 サービス」というもので、このPCを使っている限りいつまでも最新のOfficeを使い続けられる権利と、1年間だけOffice 365 サービスを使う権利がセットになったものです。
Office 365 サービスというのは、Microsoftのクラウドストレージサービス「OneDrive」を容量1TBまで使用でき、最大2台までのタブレットにOfficeをインストールでき、Skypeで毎月60分間まで固定電話への無料通話が利用でき、さらに、Officeに関する回数無制限の無料電話サポートが利用できる権利がセットになったものです。
1年経過後はマイクロソフトストアから有料(6,262円. 2016年2月現在)で更新することもできます。
年間6,262円は高いかというと、Skypeの無料通話だけで元が取れますし、Windowsを使うならOneDriveにデータをたくさん保存すればするほど便利になっていくので、とくに高いとは感じません。
タブレットやスマホだけでは不安なら、おすすめできるバランスの取れた1台
m-Book B500Eは、PCに求められる基本的な機能を押さえつつ、4GBのメモリーと120GBのSSDといった快適性に関わる部分にはしっかりとコストをかけていて、価格のわりに充実した製品だと思います。
タブレットやスマートフォンで用が足りることも多いとはいえ、込み入った用事はPCを使う方が圧倒的に速く、快適に行えます。
タブレットでまとまった文章を書くなんて大変ですし、動画だって大きな画面で見たいです。
そう考えると、基本機能のしっかりした、それでいて安価なPCというのは、一家に一台置いておくには適した製品なのかなと思います。
サポートが手厚いのもPCに慣れていないユーザーには安心です。
以上、マウスコンピューターのm-Book B500Eの紹介でした。
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