先日のApple Special Eventで発表されたiPhoneの新モデル3機種。
いずれも前モデルからの正常進化ということで安心して買い替えできそうですが、そんなことよりFiLMiC Proと組み合わせた複数画面の同時撮影がキテいます。
使いみちを探せるかどうかがポイントですが、それでも試してみたい。
iPhone 11 Pro Max と FiLMiC Pro の新バージョンの組み合わせがすごい
Apple Special Eventの終盤に紹介された新しいFiLMiC Proは、iPhoneのマルチカメラの映像を複数同時に記録できるそうです。
動画の1時間27分30秒付近から。「タンジェリン」のショーン・ベイカー監督とFiLMiCのCTOの方が登場します。
「タンジェリン」は全編、アナモフィックレンズを取り付けたiPhone 5sをスタビライザーに載せて、FiLMiC Proで撮影された長編劇映画です。
で、上のApple Special Eventでの説明とその中で使われた映像から、iPhone 11 Pro Maxの4つのカメラ(リア3つ、フロント1つ)の中から任意の2つを選んで、それらが捉えた映像を同時に記録できることがわかります。おそらくiPhone 11 ProやiPhone 11(11はカメラの数が1つ減りますが)でも同じことができるのでしょう。
インカメラとアウトカメラで同時に撮影できるので、インタビューの聞き手と話し手や、二人の登場人物の会話などをiPhone一台で撮影できるということ。ドキュメンタリーやジャーナリズムの分野でも活用できると言われています。
全く同じ角度の引きと寄りの映像を同時に撮影できるのが果たしてどれくらい役に立つのかとか、間にiPhoneを挟んでインタビューするのが現実的なのかといった、実際に使えるのかどうかの疑問はありますが、ちょっと試してみたくなる機能ではあります。
この機能を搭載したFiLMiC Proは「今年このあと、App Storeでだけ(later this year, only in the App Store)」手に入るようになるということです。
わざわざ「App Storeでだけ」と言っているのは、Android版にはこの機能は搭載されないとうことでしょうし、それはもしかしたらiPhoneでもiPhone 11未満のモデルではこの機能は使えないということかもしれません。
ともあれ、リリースが楽しみではあります。
カメラ機能のために13万円使うなら…
さて、iPhone 11 Proは税別10万6,800円から。Pro Maxなら11万9,800円からという価格設定です。
2画面同時に撮影するとなるとストレージも多めにしたくなるので、現実的には税込み13万5,000円以上ということになるでしょう。
そこで気になるのは、iPhoneを買い換えずに、そのお金でカメラを買ったらどうなのかということ。
すでに発売されているSony RX100M7とか、ちょうどiPhone 11シリーズと同時期に発売されるCanon EOS M6 Mark IIなどは、だいたいiPhoneと同じような価格帯です。
もちろんこれらのカメラでは2つの映像を同時に撮影することはできませんが、純粋に撮れる画像・映像の質だけを見れば、まだまだ専用機に一日の長があるわけで、休みの日にカメラをぶら下げて出かける楽しみも込みで手に入れるつもりで、こうしたものを買うのも良いのではないかと思います。
というわけで、iPhoneを買うか、カメラを買うか、とても楽し悩ましいという話でした。
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