Microsoftのオンラインストレージサービス「OneDrive」は、Officeアプリのサブスクリプション「Office 365 Solo」を利用することで1TBまで利用できます。
これまで、1TB以上に増やす方法は無かったようなのですが、今後はお金を払えば2TBまで使えるそうです。
Office 365利用時のOneDriveの容量を2TBまで増やせるらしい
こちら、私のOneDriveの管理画面です。
Office 365 Soloに付属する1TB(1,024GB)に加えて、もともと無料で使える15GB(いま利用し始める方は5GB)とスマホから写真をアップロードする設定にすることでもらえた15GB(すでに終了したはず)で、およそ1.03TB利用できることになっています。
友達を招待することでさらに最大10GB増やすことができますが、それを加えても利用できる容量は概ね1TB少々の範囲と言えると思います。
この1TBの制限が2TBに拡張されたらしいのです。
Yay! It's here! Thank you for your patience while we rolled this out. You can now grow your @OneDrive storage to 2TB! pic.twitter.com/Ufq3t2Tyhj
— Omar Shahine (@OmarShahine) September 24, 2019
上のツイートはMicrosoftのDirector of Program Management for OneDrive + SharePointという肩書を持つOmar Shahineさんのもので、本文には「OneDriveのストレージを2TBまで拡張できるようになったよ」と書いてあります。
OneDriveを2TBまで拡張するのに必要な費用
Office 365に付属する容量は1TBのまま変わりませんので、1TBを超える分は容量に応じた料金を支払って利用することになります。
上のツイートに添付された画像は米ドル建ての容量ごとの料金で、200GB追加で月額1.99ドル、以降200GB刻みで2ドルずつ高くなって、1TB追加(つまり合計2TBに)する費用は9.99ドル/月ということになります。
日本では円建ての料金が設定されています。それがこちら。
200GB追加で224円/月、以下200GB刻みで224円ずつ高くなりますが、1TBだけはそれより少し高い1,124円/月です。
つまり、最大の2TBを利用したい場合は、Office 365のサブスクリプションに加えて、月々1,124円の支払いが必要ということです。
OneDriveを選ぶ理由
OneDrive以外のクラウドストレージの料金を見てみると、上記の追加料金はちょっとお高いように見えます。
たとえば、Dropbox Plusなら容量2TBで月額1,200円。ソースネクストで安くなっている時期を選んで購入すれば、ひと月あたり800円+税です。
また、AppleのiCloud Driveは容量2TBで月額1,300円です。
これらはいずれも、OneDriveのような「追加分1TBの料金」ではなくて、2TBまるまるの料金なので、ストレージとして見ればこれらの方がずっと安いです。
ではなぜOneDriveの最大容量が2TBに増えたことがニュースなのでしょうか?
OneDriveはOffice 365とセットと考えると安い
上でも触れましたが、MicrosoftのOfficeアプリのサブスクリプションサービス「Office 365」を利用すると、OneDriveを1TB利用する権利が自動的についてくることになっています。
Officeで作成したデータをはじめ、あらゆるデータをクラウドに置くことで利便性を高めることを狙って、OfficeとOneDriveが組み合わされているのだと思います。
じっさい、Windows 10を利用すれば(デフォルトでインストールされる)OneDriveの使い勝手は快適ですし、OneDriveにデータを置いておけば機器や場所を選ばず必要なデータにアクセスできるので、作業効率も高まるというものです。
日本におけるOffice 365のサブスクリプション「Office 365 Solo」は月額1,274円、年額だと約16%お得になって1万2,744円なので月額に直すと1,062円です。
リンク:Office 365 Solo(マイクロソフトストア)
この金額でOfficeアプリ一式(Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Publisher(Winのみ)、Access(Winのみ)、iOS/Android用Officeアプリ各種)を利用でき、さらに1TBのストレージも利用できると考えれば、月額1,062円は他のオンラインストレージと比べて格安になるわけです。
こうしてOffice 365とセットになったOneDriveを利用していると、容量が1TBでは足りなくなったときに、より容量単価の安いDropboxやiCloudに移行するよりも、追加分のコストはちょっと割高でもOneDriveに容量を追加したほうが、トータルのコストは安いかトントンで済むはずです。
というわけで、一見高く見えるOneDriveの追加容量にもちゃんと利用価値があるとわかります。
OneDriveの容量が足りなくて困っている方は検討されてみてはいかがでしょうか?
リンク:Office 365 Solo(マイクロソフトストア)