楽天モバイルの新料金プランが発表されました。
無料ならこういう使い方もできるよね、という話。
楽天モバイルの新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」
すでによくご存知だと思うので軽く触れるだけにしますが、楽天の新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」のポイントは次のとおりです。
- 通信容量に応じた段階制料金
通信容量1GBまでは無料、1〜3GBは980円、3〜20GBは1,980円、20GBを超えると2,980円(いずれも税別)の段階制料金になりました。(従来は一律2,980円) -
通信容量は楽天回線とパートナー回線の合計で計算
楽天エリアは容量無制限、その他のエリアはパートナー(au)回線で上限5GBというルールはこれまでどおりです。
その上で、前記の1GBまで、1〜3GB、3〜20GB、20GBオーバーという通信容量の計算は、2つの回線で通信した容量を合算して行われます。 -
先着300万人まで1年間無料キャンペーンは継続
キャンペーンの利用者は、今回の発表の時点で220万人超です。
既存の220万人に加え、これから申し込む約80万人もキャンペーンの対象になります。 -
既存ユーザーはRakuten UN-LIMIT VIに自動的に移行
既存のRakuten UN-LIMIT Vと比べて、Rakuten UN-LIMIT VIで不利になることは全くないので、全ユーザーがRakuten UN-LIMIT VIに自動的に移行されます。
残念ながら、個人的に激しく期待していたiPhone対応の強化は発表されませんでしたが、料金プラン単体で見ればよりお得感の増したものになっています。
リンク:Rakuten UN-LIMIT VI(楽天モバイル)
「無料」プランのお得な使い方
さて、楽天自身も強調しているとおり、このプランの目玉は通信容量1GBまでは料金が無料ということです。
※ユニバーサルサービス料(月額2〜3円程度)は請求されるはずです(ただし、プラン料金1年無料キャンペーン中は無料)
この部分をうまく利用することはできないでしょうか?
思いつくものをいくつか紹介します。
無料の通話専用SIMとして使う
ご存知のとおり、楽天モバイルでは専用アプリ「Rakuten Link」を用いた通話とSMSの発信は無料です。
Rakuten Linkアプリの利用でも通信容量をいくらか消費するはずですが、1GBも使うのはほぼ無理です。
たとえば、通話の音声を符号化するビットレートをかなり大きめに50Kbpsと見積もっても、1時間でおよそ22MB。48時間通話してようやく1GBを超える程度です。1ヶ月間にそんなに電話しませんよね。
それに、Rakuten Linkは楽天回線で通信していなくても利用できるので、Wi-Fiや他の容量の多い回線に接続して利用すれば、事実上、無限に話し続けられます。
だから、たとえばKDDIのpovo(20GBまで通話オプションなしで2,480円/月)とデュアルSIMで利用すると、容量20GBで通話し放題の最安プランを作ることができます。
海外在住時の維持費無料の国内用回線として使う
お仕事の都合などで海外にお住まいになる場合も、国内の電話番号がないと何かと不便です。
各種サービス等の申し込みに国内の電話番号が必要な場合が多いですし、すでに利用しているサービスも国外の電話番号への変更を受け付けないものが多いです。
しかし、電話番号を維持するためだけに、たとえばMVNOの980円プランのような安いものでも、払い続けるのには抵抗があります。
そんなときに、Rakuten UN-LIMIT VIが輝きます。
楽天回線の通信を切っておけば、通信容量を消費しないので無料の条件(1GB以下)を確実にキープできます。また、通信を切った状態でも楽天の番号にかかってきた電話やSMSを受けることができます。
Rakuten Linkは楽天回線の通信を切った状態でも利用できるので、現地のSIMやWi-Fiを利用して、日本向けの無料通話や無料SMS送信が可能です。
海外へ引っ越す場合は、国内で利用していた電話番号を楽天モバイルにMNP。これ一択だと思います。
とりあえず申し込んでおいて損のない楽天モバイル
そんなわけで、使い方次第で「無料」状態をキープできるようになった楽天モバイルは、とにかく申し込んで損のないサービスになりました。
楽天モバイルは現在、先着300万名を対象にプラン料金が1年間無料になるキャンペーンを実施中です。
リンク:Rakuten UN-LIMIT VI(楽天モバイル)
先週の料金プラン発表の時点ですでに220万件が利用済みとのことなので、残りは80万件。
今回の発表で「ずっとタダで使えるならとりあえず申し込むか」という人が殺到するはずなので、80万件はこれまでより速いペースで消費される可能性が高いと思います。
じっさい、プラン発表直後から申し込みが集中して、申し込みのシステムにトラブルが発生している模様です。
まだ申し込んでいない方は、早めに行動するのがいいでしょう。
そして、もしもデュアルSIMを利用できるスマホをお持ちなら、既存の回線を温存しつつ、楽天回線を2回線目として追加する方法も検討すべきです。
そうして、楽天回線が自分の環境(住まいの場所やスマホの使い方)にマッチするかを確認した上で、メインの回線に格上げするか、サブ回線のままにするかを決めても遅くはないはずです。
以上、楽天モバイルの新料金プランのお得な使い方の話でした。
リンク:Rakuten UN-LIMIT VI(楽天モバイル)