【超速】古いデスクトップPCのSSDをSamsung 960 EVOに交換して面倒だった話

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Samsung 960 EVO Microsoft/Windows
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自宅での作業用デスクトップPCには、Samsung 840というSATA接続のSSDを使っていましたが、これをSamsung 960 EVOというM.2接続できるすごく速いやつに交換しました。

マザーボードはMSIのH97M-G43という約3年前の代物で、とっくに廃番になっています。

この製品が出た頃はちょうどマザーボードにM.2スロットが付き始めた時期で、H97M-G43にもM.2スロットがあります。

しかし、実際にM.2のSSDに換装しようとすると、いろいろと面倒なことがありました。


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マザーボードのM.2スロットに挿してみるが、遅い

H97M-G43のM.2スロットはPCI Express対応ではありますが、最大転送速度は10Gb/秒にとどまっています。

これは960 EVOの性能(シーケンシャル読み出し最大約3GB/秒)に全然届きません。

実際に挿してCrystalDiskMarkを動かしてみるとこうなりました。

Samsung 960 EVO - 1

この状態でも以前の2倍くらい速くなっていますが、それでも宝の持ち腐れすぎです。不合格。


変換アダプターでPCI Express 2.0のスロットに挿してみる

玄人志向からM.2をPCIe x 4に変換する下駄が発売されています。

リンク:玄人志向 STANDARDシリーズ PCI-Express x4接続 M.2スロット増設インターフェースボード M.2-PCIE(Amazon)

マザーボードのM.2スロットを使わずに、あるいは、M.2スロットのないマザーボードで、M.2接続のSSDをPCI Expressスロットに接続するための製品です。

これを使ってマザーボードのPCI Express 2.0のスロットにSSDを取り付けてみると、CrystalDiskMarkの結果は次のようになりました。

Samsung 960 EVO - 2

M.2スロットに刺したときと比べて約2倍の改善。

しかし、やはり960 EVOの実力をフルに発揮できているとは言えません。

まだまだ改善できるはず。


変換アダプターでPCI Express 3.0のスロットに

H97M-G43のPCI Expressスロットの構成は、PCI Express 3.0(1ポート)、PCI Express 2.0(1ポート)、PCI Express 1.1(2ポート)となっています。

我が家ではPCI Express 3.0のポートにはグラフィックス・ボードを刺してあって、これを取り外せば960 EVOを取り付けできます。その代わり、グラフィックス機能はCPUに内蔵されたもの(Intel HD Graphics 4600)を利用することになります。

早速試してみたところ、CrystalDiskMarkの結果は次のように。

Samsung 960 EVO - 3

スコアは更に2倍になりました。これが960 EVO本来の実力です。

この状態では、Windowsの起動や休止状態からの復帰が恐ろしく速くなり、たいていのアプリはクリックした瞬間に起動が完了するようになります。SSD交換の効果はテキメンです。

ちなみに、今回初めて知ったのですが、PCI Express x 16の164ピンのスロットに、前記の玄人志向のアダプターのような64ピンのカードを刺しても、ちゃんと動くのですね。余ったピンはより高速にデータを送受信するための追加のレーンに割り当てられているだけなので、ピン数の少ないカードはそれらを使えないだけで、特に問題はないのだそうです。


さらなる問題とその対策

ここまででSSDの高速化は完了しましたが、いろんなアプリをインストールして試したところ、一つ問題があることがわかりました。

問題というのは、CPU内蔵のグラフィックス機能を使ってDisplayPort接続したモニターで、nasneに録画した動画を見ようとすると、著作権保護機能が無いので再生できないというエラーになることです。(再生アプリはSonyのPC TV Plus)

HDMIで接続すれば大丈夫なのかもしれませんが(試してません)、我が家のモニターはHDMI接続では4K-60fpsの表示に対応していないため、そうするわけにもいきません。

残された方法は、もともとPCI Express 3.0に刺さっていたグラフィックス・ボードをPCI Express 2.0のポートに刺して利用することです。

実際にそうしてみたところ問題は解決したのですが、これまで使っていた小さなPCケースではボードを取り付けることができず、クローゼットの奥から古いフルタワーケースを引っ張り出して中身を全取っ替えする羽目になりました。所要時間およそ2時間。

PCI Express 2.0ポートに接続したグラフィックス・ボードのパフォーマンスは実用上目立った落ち込みもなく快適です。

今回得た教訓は、PCのケースとマザーボードは大きい方が何かと融通がきくし、作業が楽ということでした。

以上、古いマザーボードにM.2接続のSSDを搭載されようという方の参考になれば。


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