SamsungがCES 2016でWindows 10を搭載した2-in-1タブレットを発表しています。
Intel Core Mプロセッサーを搭載して薄型でキーボードカバーが付いている。ってSurface Pro 4と完全に競合してる!
両者を比較します。
Samsung Galaxy TabPro Sの仕様
Samsung Galaxy TabPro Sの仕様をまとめると次のようになります。
Galaxy TabPro S | Surface Pro 4(Core Mモデル) | |
---|---|---|
OS | Windows 10 Home、Pro | Windows 10 Pro |
CPU*1 | Intel Core m3-6Y30(2.26GHz) | Intel Core m3-6Y30(1.5GHz) |
RAM | 4GB | 4GB |
ストレージ | 128GB~256GB SSD | 128GB SSD |
ディスプレイ | 12インチ 2,160×1,440 Super AMOLED | 12.3インチ 2,736×1,824 |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Wi-FI Direct、NFC、Bluetooth 4.1、LTE(LTEモデル) | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0 |
カメラ | リア:5メガピクセル、フロント:5メガピクセル | リア:8メガピクセル、フロント:5メガピクセル |
大きさ・重さ | 290.3×198.8×6.3mm、693~696g | 292.1×201.4×8.4mm、767g |
バッテリー | 5,200mAh、10.5時間 | 容量不明、9時間*2 |
*1: Surface Pro 4のCPUクロック周波数はgeekbenchの結果による。
*2: Surface Pro 4のバッテリー持続時間はMicrosoftが公表しているCore i5モデルのもの。
プロセッサーは両者ともCore m3を採用していますが、クロック周波数が異なるようです。
Core m3のクロック周波数は可変で、Galaxy TabPro Sのスペックはその最大値を表記しているだけかもしれませんが、一応気にしておきたいポイントです。
ディスプレイはSurface Pro 4の方が0.3インチ大きく、解像度でも約27パーセント上回っています。
Galaxy TabPro Sの解像度はSurface Pro 4やMacBook Pro Retinaの13インチモデル(2,560×1,600)と並べると最高級のスペックとは言えませんが、実用上は十分に高精細です。
リアカメラのピクセル数はSurface Pro 4の方が優れています。
サイズはGalaxy TabPro Sが2.1mm薄く、約80グラム軽くなっています。
GalaxyはiPad Air 2より0.2mm厚く、iPad Proより0.6mm薄いです。これは驚異的に薄いです。
また、重さもiPad Proより約20グラム軽いです。
Galaxy TabPro Sのバッテリー持続時間は10.5時間、フル充電までの時間は2.5時間とされていますが、持続時間の条件は不明です。
スペックを見ると、Galaxy TabPro SはSurface Pro 4とiPad Proの強力なライバルになりそうです。
その他の特徴
Galaxy TabPro Sには標準でキーボードカバーが付属します。
こちらの記事中には「optional keyboard」と書かれていますが。
Windows Central 「Hands-on with Samsung’s Galaxy TabPro S, the 12-inch Windows 10 2-in-1」
http://www.windowscentral.com/hands-samsungs-galaxy-tabpro-s-12-inch-windows-10-2-1
記事中に貼ってある動画でSamsungの担当者が「デバイスを買うとキーボードも付いてくる」と言っているので、そちらを信じたいと思います。
Samsungのプレスリリースにも同じように書かれています。
Samsung Newsroom 「Samsung Unveils Galaxy TabPro S, 2-in-1 Tablet with Windows 10 Optimized for Productivity and the Best in Mobility」
http://news.samsung.com/global/samsung-unveils-galaxy-tabpro-s-2-in-1-tablet-with-windows-10-optimized-for-productivity-and-the-best-in-mobility
キーボードカバーを取り付けると、本体を立った状態で保持できるようになります。角度は2段階に調節できます。
この点は本体だけで立てられて、角度も無段階に調節できるSurface Pro 4の方が優れていますが、厚みや重さとのトレードオフだと思います。
動画や画像ではキーボードカバーはそれなりの厚みがあるように見えます。
また、デバイス本体を支えるために、キーボードの奥行きに余裕がなく、ファンクションキーやタッチパッド周辺が少し狭苦しいように見える一方、左右方向には十分なサイズが確保されているようです。
ペンはないのかというと、Samsungが公開しているこちらの動画にはペン操作をする様子が写っているので、何らかのペン操作はできるようです。(6分20秒付近)
と思ったら、前出のプレスリリースに書いてありました。Bluetoothで接続するタイプのペンが別売りで用意されます。
To enhance productivity, a multi-port adapter (HDMI, USB Type A & C) and Bluetooth Pen are available for purchase separately.
インターフェースは充電と共用のUSB Type-Cポートと、3.5mmのヘッドフォンジャックが用意されています。
Type-Aポートが無いのは薄さを求めた結果とはいえ、ちょっと不便な場面があるかもしれません。
メモリーカードリーダーもありませんね。
スペック的には大満足
以上、Galaxy TabPro Sの仕様を紹介しました。
極薄で軽くてキーボードカバーが標準でついてくるWindows 10対応の2-in-1。プロセッサーも十分に強力です。
インターフェースがUSB Type-Cのみという尖がった仕様になっていますが、USB Type-Cはタブレットやスマートフォンでは徐々に採用が進んでいて、サードパーティのアダプターも充実してきていますし、Samsungもアダプターを発売すると言っていますので、致命傷ではないでしょう。
個人的には、表面のSamsungのロゴとリアカメラ周辺のデザインがもう少し洗練されていたら、ちょっと欲しくなるかもしれません。
Surface Pro 4にとってもiPad Proにとっても強力なライバルになるのは間違いないので、これをきっかけに2-in-1デバイス市場がさらに活性化するんじゃないかと楽しみです。
Galaxy TabPro Sの発売は今年2月。全世界で発売されるそうです。