iPad Proの2020年モデルが発表されました。
本体の発売は3月25日から。
2018年モデルとの違いと、買い替えの要否について。
iPad Pro 2020年モデルの概要
iPad Pro 2020年モデルがひっそり発表されました。
近年こんなに地味にApple製品が発表されたことがあったでしょうか?
新しいiPad Proの仕様はおよそ次のとおりです。2018年モデルの仕様と並べます。
iPad Pro 2020年モデル |
iPad Pro 2018年モデル |
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プロセッサー | A12Z Bionic + M12 | A12X Bionic + M12 |
ディスプレイ | 11インチ(2388 x 1668ピクセル) 12.9インチ(2732 x 2048ピクセル) |
11インチ(2388 x 1668ピクセル) 12.9インチ(2732 x 2048ピクセル) |
カメラ | イン:7Mピクセル アウト:(広角)12Mピクセル、(超広角)10Mピクセル |
イン:7Mピクセル アウト:12Mピクセル |
RAM | (不明) | 4GB / 6GB(1TBモデルのみ) |
ストレージ | 128GB / 256GB / 512GB / 1TB | 64GB / 256GB / 512GB / 1TB |
インターフェース | USB-C(1ポート) | USB-C(1ポート) |
ワイヤレス | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0 セルラーモデルあり |
Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0 |
バッテリー | 最大10時間 | 最大10時間 |
サイズ・重さ | 11インチ:247.6 x 178.5 x 5.9mm・471~473g 12.9インチ:280.6 x 214.9 x 5.9mm・641~643g |
11インチ:247.6 x 178.5 x 5.9mm・468g 12.9インチ:280.6 x 214.9 x 5.9mm・631~633g |
その他 | Face ID対応、Apple Pencil対応 | Face ID対応、Apple Pencil対応 |
2018年モデルから2020年モデルへの変化をまとめると次のとおりです。
- プロセッサーの性能が上がった
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アウトカメラに超広角カメラが追加された
さらに、アウトカメラの脇にLiDARスキャナというものが追加され、深度測定などに用いられるそうです。ARの精度が上がるような効果がある模様。 -
ストレージの最小容量が128GBに増えた(従来は64GB)
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Wi-Fi 6に対応した
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ほんの少し重くなった(3~10グラム)
プロセッサーがA12XからA12Zにアップグレードされたことでどれくらいパフォーマンスに差が出るのかが気になるところでしょうか?
超広角カメラは使いどころがよくわかりません。
iPad Pro用Magic Keyboardが面白そうだけど値段が高すぎ
新しいiPad Proと合わせて、iPad Pro用のMagic Keyboardも発表されました。
映像などで見る限り、従来のSmart Keyboard Folioとは違って、MacBook Pro 2019のキーボードやMac用のMagic Keyboardのような、シザータイプのキーボードのようです。
ついにトラックパッドが付いて、iPadのマウスカーソルがアクセシビリティ機能だけではなくなることがわかります。
でも、このタイプのキーになったということは、従来からのiPad Pro用キーボードで売りになっていた防水性能はなくなってしまったということでしょうか?公式の情報ではそのあたりに触れたものを見つけられません。
そしてこのキーボード、11インチ用が3万1,800円(税別)、12.9インチ用は3万7,800円(税別)もします!
いくら専用設計で、カバーとスタンドにもなって、USBハブ機能も付いてるからといって、このキーボードに税込4万円も出せっていうのは酷じゃないでしょうか?似た打ち心地のMagic Keyboardが9,800円(税別)で買えるというのに。
さすがに行き過ぎだと思います。
前モデルからの買い替えは不要/キーボードはSmart Keyboard Folioで
iPad Pro 2020年モデルは、前モデルからプロセッサーを強化して、超広角カメラを追加し、Wi-Fi 6に対応した、とまとめられると思います。
先代のiPad Proはすでに非常に処理能力が高くて、LumaFusionを使った4K動画の編集作業は文字通りノーストレスなサクサクさですし、書き出しもほぼリアルタイムで済むので、パフォーマンスの面で不満はありませんでした。事務作業の軽快さは言わずもがなです。
また、iPadシリーズのアウトカメラって今ひとつ使いどころがなくて、個人的には持て余し気味なのですが、そこに超広角カメラが加わってもあまりありがたみを感じられません。
数年先のことを考えれば、Wi-Fi 6は少し魅力的なような気はしますが、それだけのために2018年モデルから買い換えるほどではありません。おそらく自分では2020年モデルを買うことはないでしょう。
Magic Keyboardは値段を見るまでは興味津々でしたが、既存のSmart Keyboard Folioの2倍近い値札を付けられると、さすがに気持ちは冷めてしまいます。新しい機構を採用してコストが上がっているのかもしれませんが、非常識な価格のせいでせっかくiPad Pro本体に興味を持った新規さんが遠ざかってしまうのではないかと心配になります。
「約半額のSmart Keyboard Folioも使えますよ」ということを、もっと積極的にアピールしていきたいところです。
A12Zプロセッサーによる処理能力アップの効果は未知数なのですが、安くなった2018年モデルとSmart Keyboard Folioの組み合わせを手に入れるのがリーズナブルなような気がします。