ついにNoctuaの静音ファンを搭載したグラフィックスカードが登場したらしいです。
が、使いこなしがたいへん難しそうな気がします。
ASUS GeForce RTX 3070 Noctua Edition とは?
ASUS GeForce RTX 3070 Noctua Editionは、PCパーツやラップトップのほかスマホなどでもおなじみのASUSから発売されたPC用のグラフィックスカードです。
最大の特徴は冷却ファンにオーストリア(だったかな)の静音ファンメーカーNoctuaの超定番ファン「NF-A12x25 PWM」を2機搭載していることです。
このファン、私も自作時代にたくさん買って使っていましたが、回転数を上げても非常に静かなたいへん良いものです。
しかしお値段もそれなりに高いので、どちらかといえばコスパを含めた実用性よりも趣味性に寄ったアイテムではないかと思います。色も独特ですし。
ちなみに、アキバにある緑色の某パーツショップでNoctuaのファンをレジに持っていくと、フレンドリーな店員さんに「やっぱり最後はこれにたどり着きますよね」と声を掛けていただけるという微笑ましい体験ができます。
グラボにNoctuaを載せて静かに運用しましょうというのがこのGeForce RTX 3070 Noctua Editionの特徴なわけです。
そもそも25mm厚のファンを載せるのはどうなのか?
ちょっと値段は高いとしても、究極の静音性のためには黙ってこの製品を買えばいいかというと、話はそう簡単ではありません。
こちらの写真を見てください。
このグラボはでっかいファンを載せたせいでたいへん分厚くなっています。
その厚み、なんと4.3スロット分!
一般的なグラボの厚みはせいぜい3スロット。RTX 3070なら2スロットの製品に限ってもそれなりに選択肢があります。
4.3スロットもあると特定のマザーボードに載るのかとか、他のPCIカードと干渉しないかとか、肝心のエアフローは大丈夫なのかとか、あちこち気を配ってパーツを選ばなければなりません。
しかも、高さが147mmもあります。補助電源ケーブルはさらに上に伸ばすことになるので、小さなケースならそもそもケースに収まるのかが心配になるレベルです。
完全に玄人向けの製品ですね。
ということで、ASUS GeForce RTX 3070 Noctua EditionはNoctuaカラーも鮮やかなロマンあふれる製品ではありますが、使いこなしに経験が求められる上級者向けパーツなので、買う前によく考えたほうがいいなと思った話でした。
リンク:ASUS GeForce RTX 3070 Noctua Edition(Noctua)