ソフトバンクから通信容量20GBで月額2,980円の新料金プランが発表されました。
価格もさることながら、eSIMに対応したのは大きいと思います。
Softbank on LINEの概要
Softbank on LINEはソフトバンクの第3のブランドとして登場します。
大容量のソフトバンク、中容量のY!mobile、そして、オンライン手続きに特化したSoftbank on LINEという位置づけです。
発表前日に日経が「ソフトバンクのahamo対抗プランはLINEモバイルから出る」という趣旨の記事を出したときには、LINEモバイルでそんなの出しても無意味だと思いましたが、ちゃんとMNOとして出るのなら話は別です。
料金は月額2,980円。
高速通信容量は20GB/月で、「LINEがギガノーカウント」によってLINEの通信が容量のカウント外になります。(LINEのどのサービスが対象になるかは未定)
通話料金は20円/30秒ですが、5分以内の国内通話は何度掛けても無料です。5分以上の国内通話が無料になるオプション(1,000円/月)も用意されています。
手続きはオンラインのみ。
ウェブサイト経由またはLINE経由で行います。
そして、3大キャリアとしては初めてのeSIM対応プランです。
「ahamo」相当の内容でeSIM対応
Softbank on LINEの料金とサービスのバランスは、国内での利用に限れば、先に発表されたドコモのahamoとほぼ同等です。
Softbank on LINEではLINEの通信がカウントされないところに違いがありますが、具体的にLINEで何をしたときにカウント外になるのかは「LINEトーク/LINE通話などを予定」とされているだけで、まだ決まっていません。
LINEのビデオ通話やLINE LIVEのような容量大きめの通信も対象になれば便利そうですが、トークと音声通話だけならそれほど容量を使わないのでインパクトはありません。
とすると、いちばんのポイントはeSIM対応ということになります。
eSIMはMNOでは楽天モバイルが最初に対応しており、最近になってeSIM-物理SIM間の交換手数料や、eSIM/物理SIMの再発行手数料が無料化されたおかげで、非常に使いやすいサービスになりました。
たとえば、iPhone XS世代以降のiPhoneシリーズ(国内モデル)はすべてeSIMに対応しているので、日本のスマホユーザーのかなりの割合がすぐにeSIMを利用できるはず。
手続きがオンラインに限定されるSoftbank on LINEでは、物理SIMが宅配便等で届くのを待たずに利用できるのは大きなメリットです。
(ahamoも今のところオンライン限定ということになっていますが、eSIMに対応しなければ物理SIMのやり取りで時間とコストが掛かるはずです)
それと、旧モデルから5G対応のiPhone 12シリーズへの乗り換えのときに物理SIMの交換が必要だったと思いますが、そういう面倒もなくなりそうですね。
海外での使い勝手が不明
一方、Softbank on LINEの弱点になるかもしれないのが海外での使い勝手です。
ドコモのahamoは追加料金なしで海外82の国・地域で利用できます。
速度制限なしで利用できるのは15日間以内とされているので、短期の旅行でのみ使えるサービスですが、それでも既存のサービスと比べれば飛躍的に便利になります。
Softbank on LINEの発表では海外での利用について触れられていないので、もしも海外での使い勝手がahamoに劣ることになれば、ahamoの方がお得なサービスになるかもしれません。
auはどうするんだろう?
ドコモにつづいてソフトバンクも2,980円プランを発表したわけですが、残されたau(KDDI)の出方が気になります。
ドコモもソフトバンクも新ブランドを立ち上げて、手続きをオンラインに限定するからという理由で低価格プランを打ち出しました。
auが対抗プランを発表するという来月までに同じような体制を築けるのか、他人事ながらとても心配になります。お正月はちゃんと休めるのかしら。
ahamoは海外利用、Softbank on LINEはeSIM対応とLINE連携、では、auには何ができるでしょうか?
auスマートパスかauスマートパスプレミアムが無料で使えるようになれば、意外と多くのユーザーに刺さりそうな気がしますが…。
UQユーザーの私としては、auがどういうサービスで対抗するのかがとても気になります。魅力的なプランになることを願ってやみません。
リンク:auオンラインショップ
リンク:iPhone(ソフトバンク)