月々980円で4,000万曲もの音楽が聞き放題になる、定額制音楽配信サービス「Spotify」に、ロスレスプラン「Spotify Hi-Fi」が追加されるかもしれないと報じられています。
BOSE SoundTouchユーザーの一人としては見逃せない話です。
Spotifyにロスレスプランが追加される?
The Vergeの以下の記事で、Spotifyアプリに「Spotify Hi-Fi」というロスレス配信プランへのアップグレード案内が表示されたケースが報じられています。
The Verge 「Spotify is preparing to launch a Hi-Fi music tier」
http://www.theverge.com/2017/3/1/14776780/spotify-hi-fi-preparing-launch-lossless-audio-tier
Apple Insiderも同じ内容を報じています。
Apple Insider 「Spotify app prompts hint at $20 lossless audio subscription」
http://appleinsider.com/articles/17/03/01/spotify-app-prompts-hint-at-20-lossless-audio-subscription
Spotifyアプリには複数種類の案内画面が表示されるらしく、あるものは既存の聞き放題プラン(Spotify Premium)の10ドル増しでCD品質の音楽が聞き放題になるというもの、また別のものは5ドル増しでCD品質聞き放題に加えて、限定版のアナログレコードの割引購入と、無料でアナログレコードを1枚もらえるというサービスがセットで提供されるというものです。
記事によると7.5ドル増しのプランを提示されているユーザーもいる模様で、これらはSpotifyがロスレスプランを開始するにあたって、価格設定を検討するために行われているA/Bテストのように見えるとされています。
最近有料会員数が5,000万人を突破したというSpotifyですが、その勢いで一気にロスレス配信まで突っ走ってくれるのでしょうか。楽しみです。
ロスレスといえばTidal
日本ではサービスインしていませんが、ビヨンセの旦那さんのJay-ZがやっているTidalという配信サービスでは、以前からロスレスの音楽が配信されています。
グラミーの最優秀アルバム賞を惜しいところで逃したビヨンセの「Lemonade」はTidalでしか配信されていませんし、プリンスの楽曲の品ぞろえでもApple MusicやSpotifyを上回っています。(プリンスは最近ようやくApple MusicとSpotifyで解禁(Spotifyでは再解禁)されました)
Tidalのロスレス配信の月額料金は19.99ドルなので、Spotifyが14.99ドルや17.49ドルでロスレス配信を行うことになれば、差額分をこうした楽曲やサービスの充実で補いつづけるか、料金設定を見直すかの選択を迫られることになるかもしれません。
OppoのSonica DACの話
価格破壊が行き過ぎていると一部で話題になり、品薄のためぜんぜん手に入らないOppoのSonica DACは、SpotifyとTidalの配信を単体で再生でき、AirPlayにも対応しているという、配信ユーザー向けのナイスなDAC兼ネットワークプレーヤーです。
あちこちの評価記事で半ば絶賛されていて、その是非については半信半疑ですが、使い道に困っていた楽天ポイントを活用して発注してしまいました。
そのうち届くと思うので、使い勝手などレポートできればと考えています。
Apple Musicのロスレス対応にも期待
Spotifyの有料会員数5,000万人に対して、Apple Musicのそれは2,000万人とやや出遅れています。
iPhone / iPadユーザーとしては、OSとの親和性が高い(=Siriでコントロールできる)Apple Musicに頑張ってもらいたいので、多少値が張っても構わないので、Apple Musicのロスレス対応に期待したいところです。
Amazonプライムに始まって、Google Play Music、Apple Music、dマガジン、Audible、Netflixと様々利用するうちに、「月額〇〇円で××し放題」式のサービスに対する私の抵抗力は完全に弱まっています。世の中には同じような人がたくさんいて、ロスレス対応してくれるなら2,000円くらい平気で払ってしまうユーザーには事欠かないと思いますので、ARPUを上げる絶好のチャンスです。是非!
リンク:Spotify
リンク:Tidal
リンク:Apple Music