NASボックスでおなじみのSynology。その新製品発表イベント「Synology 2018」が行われたので行ってきました。
個人的な注目ポイントは簡単にメッシュネットワークを組める「Synology Mesh Router」です。早く発売してほしい。
Synology 2018とは
Synologyは台北に本社を置く周辺機器メーカーで、日本ではNASのメーカーとして近年存在感を増していますが、NAS以外にも、Wi-Fiルーターなどのネットワーク機器やそれとセットで使えるVPNソリューションなど、コンピューターネットワークに関する様々な製品を開発・販売されています。
私はDiskStationというNASボックスのユーザーで、登録ユーザー宛に送られてくるメールで今回のイベントを知りました。
イベントの概要はこちらのリンクから確認できます。(今年は全日程終了済み)
Synology「Synology 2018」
https://www.synology.com/ja-jp/events/Synology_2018
イベントではSynologyの新製品の情報やその活用方法の紹介のほか、かなり豪華な賞品を賭けた抽選会やクイズ大会が行われたうえ、ビールが実質飲み放題という大盤振る舞いがされていました。お仕事帰りに立ち寄られた方が多かったようです。
参加には事前登録が必要ですし、人数が多い場合は何らかの方法で選抜されるようですが、特に参加資格などは定められていないので、興味のある方は公式Facebookページなどをフォローしておくと良いと思います。
Synology Mesh Routerが欲しい
イベントではいくつかの新製品について案内されていましたが、個人ユーザーとして気になるものは、まずNASの新モデル「DS218」シリーズです。
DS218jはコストパフォーマンス最高の現行機種「DS216j」の後継機で、CPUの性能を向上させ、データの読み書きや暗号化の速度がアップしています。
DS218+とDS218playはそれぞれ「DS216+II」「DS216play」の後継機に当たり、前者はIntel Celeronプロセッサーを搭載したうえ最大6GBまでRAMを搭載することができ、後者は新たにクアッドコアCPUを採用して処理の高速化が図られています。どちらも4K動画をトランスコードして配信する機能を持っています。
家庭用のファイルサーバーとして使うならDS218jを、動画を含むメディアサーバー機能まで求めるならDS218+かDS218playを選ぶと良いでしょう。
そして、個人的にいちばん欲しくなったものは、こちらのSynology Mesh Routerです。
こいつを家の広さに応じて複数台設置しておくだけで、家じゅうどこでもWi-Fiの電波が弱まることなく使えるというわけです。
ルーター間の通信は5GHz帯2本と2.4GHz帯1本のトライバンド通信に対応するほか、有線LANで接続することも可能で、環境に応じて最高の速度と設置性を追求できます。
SynologyからはすでにRT2600acという高機能無線ルーターが発売されています。
これを複数台設置することで同じようにメッシュを組むこともできますが、さすがに少しもったいない。
RT2600ac自体もそれほど値段が高くないことを考えると、より安価になるはずのSynology Mesh Routerはかなりお求めやすい値段になること間違いなしです。
発売時期は未定だそうですが、一日も早い発売を期待したいと思います。
その他のことがら
個人的に興味を持ったのは以上のような内容ですが、そのほかにもエンタープライズ向けの高性能NASの新製品や、NASソフトウェアの新機能の紹介などが行われました。
それから、先日騒ぎになったWPA2の脆弱性(KRACK)にも対応済みだそうですので、関連する製品をお持ちの場合はすぐにアップデートするのが良いでしょう。
NASのソフトウェア(DSM)とルーターのソフトウェア(SRM)が更新されています。
Synology「Security Advisory – Synology-SA-17:60 KRACK」
https://www.synology.com/en-us/support/security/Synology_SA_17_60_KRACK
そんなわけで、思った以上に楽しかった「Synology 2018」の話でした。
ご家庭のストレージ環境とネットワーク環境を手軽にアップグレードしたい方はSynology製品をチェックされると良いと思います。
リンク:Synology(公式サイト)
リンク:Synology 製品一覧(Amazon)