2018年モデルのLenovo ThinkPad X1 Yogaが発売になっています。私も購入を検討していましたが、海外出張にぎりぎり間に合わないタイミングでの発売だったため、すぐに手に入るSurface Book 2を選びました。
ThinkPad X1 Yogaにするべきだったのか?Surface Book 2で正解だったのか?後追いで確認します。
2018年モデル ThinkPad X1 Yogaの仕様
最新のThinkPad X1 Yogaの仕様は次のとおりです。隣にSurface Book 2の仕様を併記します。
項目 | ThinkPad X1 Yoga(2018) | Surface Book 2(13インチ) |
---|---|---|
OS | Windows 10 Home / Pro | Windows 10 Pro |
CPU | 第8世代 Intel Core i5-8250U 第8世代 Intel Core i7-8550U 第8世代 Intel Core i7-8650U |
第7世代 Intel Core i5-7300U 第8世代 Intel Core i7-8650U |
GPU | Intel HD Graphics 620 Intel UHD Graphics 620 |
Intel HD Graphics 620 GeForce GTX 1050(2GB) |
RAM | 8GB LPDDR3 / 16GB LPDDR3 | 8GB LPDDR3 / 16GB LPDDR3 |
ストレージ | 128GB/256GB/512GB/1TB SSE (512GB以上はPCIe NVMe) |
256GB/512GB/1TB SSD (いずれもPCIe NVMe) |
ディスプレイ | 14インチ 1920 x 1080ピクセル 2560 x 1440ピクセル |
13.5インチ 3000 x 2000ピクセル |
カメラ | イン:720p | イン:500万画素(1080p HDビデオ対応) アウト:800万画素(1080p HDビデオ対応) |
インターフェース | Thunderbolt 3 Type-C x 2 USB Type-A x 2、HDMI、イーサネット microSDカードスロット、3.5mmヘッドセット |
USB 3.1 Type-A x 2、USB 3.1 Type-C SDカードスロット、Surface Connect、3.5mmヘッドセット |
バッテリー | 最大16.3時間(JEITA2.0) | 最大17時間(ビデオ再生) |
サイズ・重さ | 333 x 229 x 17.05mm、1.42kg | Core i5:312 x 232 x 13~23mm、1534g Core i7:312 x 232 x 15~23mm、1642g |
その他 | 構成によりWindows Hello顔認証によるサインイン対応 | Windows Hello顔認証によるサインイン対応 |
CPUは第8世代 Intel Core i5 または Core i7の4コアモデル(カスタマイズで第7世代も選択可)。
GPUはCPU内蔵のGPU機能のみ。
RAMとストレージの容量は一般的な構成ですが、PCIe-NVMeになるのは512GB以上だけなことに注意です。
インターフェースは種類も数も豊富で、アダプターを使って有線LAN接続も可能。
ディスプレイが横長の分、フットプリントはSurface Book 2よりやや大きめですが、最厚部の厚みはThinkPad X1 Yogaの方が薄いです。重さもThinkPad X1 Yogaの勝ち。
バッテリーライフは計測基準が異なりますが、数値上はほぼ同等の値となっています。
ThinkPad X1 Yogaのその他の特徴
X1 Yogaのその他の特徴としては、タッチ操作とペン入力に対応することが挙げられます。
タッチ操作は10点マルチタッチに対応。ペンは本体に付属し、本体内に格納できるので、イニシャルコストが安く、持ち運びにも便利です。ただし、X1 Yoga付属のペンは細くて長さも足りないため、本格的なペン入力には向かないという評価もある模様。
ディスプレイは360度ヒンジによって裏返しにでき、疑似的なタブレットスタイルで利用できます。この状態では、裏側になるキーボードのキートップが自動的にロックされることで、持ちやすさを損なわない工夫がされています。
ThinkPadはオフィスワークを効率よく行うためのPCなので、お絵描きなどの本格的なペン入力には向きませんが、書類への注釈やサインなど、キーボード中心の作業の補助機能として、タッチ操作やペン入力が活躍しそうです。
ThinkPadシリーズの弱点は?
私は仕事で長いことThinkPadシリーズを使い続けていましたが、品質の安定感とか、キーボードの打ちやすさなどには、とても満足していました。
一方で、主に外観の経年変化については、MacやSurfaceと比べて劣る部分があるように感じています。
たとえば、キーボードのよく使うキー(ホームポジションのキーや母音のキー)はテカリが出やすく、下から1-2段目のキー(ZとAの列)の一部は、指を曲げて打つせいか、爪の跡が残りやすいようです。
また、本体表面のつや消し塗装も、よく握る部分(私の場合は、ヒンジ側の中央付近)の色が次第に濃くなっていくように思います。
いずれも、壊れるか陳腐化するまで徹底的に使い込むなら問題にならないポイントですが、ある程度使ったら次のモデルに乗り換えるような場合は、リセールバリューの点で不利になりかねない部分です。ご自分の使い方に照らして、向き・不向きを判断されると良いでしょう。
価格
ThinkPad X1 Yogaの価格は、(dGPU部分を除いて)ほぼ同等のスペックのSurface Book 2と比べて、ほぼ同じか、若干安い程度です。Surface Book 2ではペンを別途購入する必要があることを考えると、出費の総額はThinkPad X1 Yogaの方が少しだけ安く済むでしょう。
グラフィックスパワーを必要としない用途限定で、先に触れたリセールバリューのことを考えなければ、ThinkPad X1 YogaとSurface Book 2は、どちらを選んでも後悔はしないで済むと思います。
その他のこと ~ 画面サイズに要注意
ThinkPad X1 YogaとSurface Book 2の違いで触れておかなければならないのは、画面のアスペクト比の違いです。
ThinkPad X1 Yogaは14インチでアスペクト比が16:9、Surface Book 2は13.5インチでアスペクト比が3:2です。
対角の長さはThinkPadの方が長いですが、画面の縦の長さと面積はSurface Book 2の方が上です。また、ピクセル密度もThinkPad X1 Yogaの210ppi(2560 x 1440ピクセルモデル)に対して、Surface Book 2は267ppiと上回っています。
書類仕事をする場合、PCの画面は縦に長い方が便利な場面が多いです。ThinkPad X1 YogaとSurface Book 2(13インチモデル)とで、画面の縦の長さに大きな差はありませんが、本体の長さはSurface Book 2の方が小さいので、本体のサイズに対する作業のしやすさという点では、Surface Book 2の方が若干優れているということは、覚えておくといいでしょう。
まとめ ~ どっちを買ってもいい
以上、Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2018年モデル)とMicrosoft Surface Book 2(13インチモデル)を比較してきましたが、結論としては、使い方に合わせて好きな方を買って損はしないということになります。
- GPU以外の性能はほぼ同等
- 価格はほぼ同等かSurfaceが若干高い
- 本格的なペン入力をするならSurfaceが有利
- ThinkPadは本体が横に長いのでバッグを選びそう(ただし、Surfaceは厚く重い)
- Surfaceの方が作業しやすい画面サイズ
ただし、リセールバリューを考えるならSurfaceを選ぶ方が得になりそうなことは覚えておきましょう。
(ご案内)
・当サイトは、マイクロソフトアフィリエイトプログラムを利用して収入を得ています。