Windows 10がリリースされ、既存のOSからアップグレードされたデバイスはリリース後24時間で1,400万台に達したそうですが、Windows RTは今後も蚊帳の外に置かれそう、という話です。
乗り換えも考えるべきか。
Windows RTのアップデートは9月
Surface RTやSurface 2(RT)といったARMプロセッサーを搭載するWindows RTデバイスがWindows 10にアップグレードされないことはずっと前から公式にコメントされており、当ブログでも下記の記事で取り上げていました。
ただ、完全に放置されるわけではなく、Windows 10の一部の機能を取り込む形でアップデートが行われる予定はあるようです。
Windows Central「A new Windows 8.1 RT update is due sometime in September, but details remain scarce」
http://www.windowscentral.com/new-windows-81-rt-update-due-sometime-september-details-remain-scarce
アップデートの内容は明らかになっていませんが、こちらの記事によるとスタートメニューとロック画面に何らかの改善が行われるようです。
Windows Central「Microsoft says Start menu and lock screen improvements coming in Windows RT update」
http://www.windowscentral.com/microsoft-improvements-start-menu-and-lock-screen-coming-windows-rt-update
やっぱりアップデート内容の詳しいことはわかりません。
アップデートしたWindows RTでもUniversal Windows Appsは動作しない
ともかく何らかのアップデートが予定されているWindows RTですが、このアップデートが適用されてもWindows 10で新たにサポートされるUniversal Windows Appsは動作しないようです。
ZDNetの下記の記事ではMicrosoftの広報による、ARMプロセッサーベースのWindowsデバイスではRT向けに作られたアプリしか動作せずUniversal Windows Appsは動作しない、という発言が紹介されています。
ZDNet「Microsoft to deliver subset of Windows 10 features to Windows RT users in September」
http://www.zdnet.com/article/microsoft-to-deliver-subset-of-windows-10-features-to-windows-rt-users-in-september/
Universal Windows AppsというのはWindows 10のPCやモバイルデバイスで横断的に動作するアプリケーションで、きちんとガイドラインに従って作れば一つのアプリですべてのWindows 10デバイスをカバーできるため開発の効率化が見込まれるという、うまくいけば開発サイドとしては大変ありがたいアプリケーション・プラットフォームのことです。
これが普及すれば、ソフトウェアベンダーがWindows RTでも動作する従来型ストアアプリの開発からUniversal Windows Appsの開発に移行することが見込まれるので、Windows RTユーザーにとってはあまり良くないニュースになりそうです。
上のZDNetの記事ではMicrosoftの発言として、今後もWindowsストアではUniversal Windows AppsだけでなくWindows RT向けのアプリも手に入れることができるし映画も仕事向けのソフトもゲームも手に入りますよ、ということが紹介されていますが、そしてそれは間違いじゃないわけですが、そうは言ってもやっぱりWindows RTは苦しくなりそうです。
タッチカバー付きのSurface 2のヤフオク落札相場は現在2万5,000円から3万円程度。意外に高値で取り引きされています。
先々のことを考えるとWindows 10デバイスへの乗り換えを考えてもいいかもしれない。そんな気がしてきました。